こうやって治す!帯状疱疹後神経痛の原因と治し方

 

 

みなさんこんにちは!

 

京都市北区にあります、もり鍼灸整骨院院長の森と申します。

 

今回は、鍼灸師の立場から帯状疱疹後神経痛の原因とその治療方法についてお話しします。

 

神経痛の治療には鍼灸や整体治療が有効と言うこともあり、帯状疱疹後の神経痛のご相談をよくいただきます。

 

少し難しいお話も含まれますが、ご理解いただく方が改善に役立ちますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

 

帯状疱疹まずはお薬の治療を受けてください

まず前提として、帯状疱疹の方は必ず病院で治療を受けてください。

 

そして頂いたお薬は必ずきっちりと服用すること。

 

お薬を早く飲むことで帯状疱疹の悪化を防ぎ、その後の神経痛を防ぐことができます。

 

そうすれば必要以上の治療を受けずに済みます。

 

早期発見がとても大切ということで、まずは基礎知識として帯状疱疹について簡単に解説します。

 

帯状疱疹とは

帯状疱疹とは、風邪として幼少期に感染した水ぼうそうのウイルスが、大人になってから再び現れたものです。

 

水ぼうそうウイルスは神経に潜み、大人になって免疫力が落ちたときに再び皮膚に現れて、痛みや発疹を引き起こします。

 

発疹は、背中から脇腹、胸部、腹部くらい、または顔などにできます。

 

帯状疱疹の特徴はなんといっても発疹ができること。

 

ただし、実は初期には前駆症状として発疹が現れない時期もあります。

 

発疹が現れる前は、脇腹や胸あたりがヒリヒリ、ピリピリ、チクチクといった感じで、皮膚が知覚過敏というか、違和感を覚えることが多いです。

 

その後、数日してから赤い発疹、ぽつぽつとした点状のものが現れ、次第に痛みも強くなります。

 

そして、数週間すると発疹がかさぶたとなり、皮膚の状態が治っていくという流れです。

 

ただしご高齢の方ですと、20%から30%の人が皮膚が治っても痛みが続く、帯状疱疹後神経痛になると言われています。

 

発疹が出てから3日以内に抗ウイルス薬(ゾビラックス、バルトレックスなど)を服用すると、皮膚症状も軽くなりやすく、後遺症も残りにくいとされています。

 

ただ、なかなか初期には判断しづらいもの。

 

このような病気があることを少しでも多くの方に知っていただき、まずは早めに病院で受診してください。

 

 

帯状疱疹の痛みと帯状疱疹後神経痛の痛みは別物

 

帯状疱疹の痛みは、初めは神経や皮膚の炎症が原因となります。

 

一方で帯状疱疹後神経痛は、炎症が治ったあとに残る神経のダメージが原因となっています。

 

いわゆる神経の後遺症のようなものです。

 

帯状疱疹後神経痛の場合は、ウイルスも消えており、炎症も起きていないので、抗ウイルス薬や、炎症を抑える薬は効果を発揮しません。

 

 

なかなか治らない帯状疱疹後神経痛の原因は?

 

諸説ありますが、後遺症に悩む人は単に神経のダメージが痛みの原因ではなく、いくつかの要因が考えられます。

 

国際疼痛学会によると、帯状疱疹後神経痛の痛みは「CRPSタイプ2」と定義されています。

 

これは簡単にいうと、普通は痛みとして感じない刺激(触る、押すなど)を強い痛みとして感じてしまう、神経と脳の誤作動のようなものです。

 

 

痛みを脳に伝える神経は、細い神経と太い神経の2種類あります。

 

細い神経は鋭い痛みを脳に伝える働きをし、太い神経は触る、押す、温度などの感覚を脳に伝えます。

 

そして太い神経はもう一つの働きとして、必要以上に痛みを感じさせないために細い神経の働きを制御する機能が備わっています。

 

この太い神経の働きが破綻すると、普通は痛みとして感じない刺激を痛みとして感じるようになるのです。

 

また、痛みは扁桃体という脳の一部が興奮して認識されます。

 

通常であればこの扁桃体の興奮を側座核というところが働いて制御しています。

 

ところが、慢性痛に悩まれている方はストレスや自律神経などの影響で脳の血流が減少しているため、この惻座核の働きが低下していることが知られています。

 

このように、痛みを脳に伝える神経の働きの破綻、脳の働きの破綻によって、必要以上に痛みを感じてしまっているのが、帯状疱疹後神経痛なのです。

 

ですので、一般的にこの神経痛は治りにくいといわれています。

 

お薬も効かない、と言うことで手も足もでないと考えられがちですが、いくつかアプローチする方法があります。

 

それが鍼灸治療や、整体治療などです。

 

 

当院でおこなう帯状疱疹後神経痛に対する鍼治療

これは神経のはたらきを回復させる目的でおこないます。

 

背骨から肋骨の神経にそって鍼をすることで神経の新陳代謝を活性化したり、神経の回復をはやめることができます。

 

当院で行う帯状疱疹後神経痛に対する整体治療

 

整体治療の目的は主に2つです。

 

1つは、神経にそった筋肉や関節を柔らかくすることで、神経を栄養する血の巡りをよくすることです。

 

また、体のバランスやゆがみを整えることで脳の血流を改善することも大切です。

 

もう1つは、神経筋足通法(PNF)という神経に作用する徒手療法を用いて、神経を活発にしていきます。

 

こういった方法で当院では治療をしております。

 

ただし、すぐに痛みが治るというわけではありません。

 

少しずつからだ本来の機能を取り戻して、痛みを改善していくと考えてください。

最後に

 

冒頭でもお話ししたように、初期の治療がとても大切になります。

 

ただ、早期に病院診てもらったからといって、その後の症状を完全に防ぐことはできません。

 

特に60代以上の方は、まずは病院でしっかりと診察、治療してもらうこと。

 

そして帯状疱疹後神経痛のリスクを少しでも減らすために、鍼灸治療なども受けられることをお勧めします。

 

すでに帯状疱疹後神経痛にお悩みの方は、病院での治療とあわせてぜひ鍼灸や整体なども受けてみてください。

 

京都、または当院の近隣地域でお困りの方はぜひお早めにご相談くださいね。

 


 

当院の治療についてはこちらをご覧ください↓

 

整体治療

 

鍼灸治療

 

 

(柔道整復師・鍼灸師 森洋人 監修)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です