皆さんこんにちは。
京都市北区にあります もり鍼灸整骨院 院長の森と申します。
今回は「帯状疱疹後神経痛の治療」についてのお話です。
帯状疱疹後神経痛とは、帯状疱疹のぷつぷつとした水疱や、赤い湿疹が治った後も、チクチク、ピリピリするような神経の痛みがずっと続くものを言います。
1、2年またはもっと長い年数この痛みに苦しむ方もいます。
ほとんどの方が、病院でもらったお薬や、漢方薬などをのんで治療されていることでしょう。
それでもなかなか神経痛がよくならない… そんな時に大変有効なの鍼灸治療です。
知らない方も多いと思いますが、われわれ鍼灸師にとって帯状疱疹後神経痛の治療は得意分野のひとつなんです。
私の思いとしては、少しでも多くの方に鍼灸治療が有効だと知っていただき、お薬や漢方でも治らないという方の選択肢になってくれたら嬉しいです。
帯状疱疹後神経痛とは?
小さいときに帯状疱疹のウイルス(水疱瘡のウイルスと同じ)にかかると、ウイルスは体から出ていかず、体の中に潜伏します。
このウイルスが、大人になり免疫力が低下した時に出てくると帯状疱疹になります。
帯状疱疹がひどくなると神経に傷を付けてしまって、神経痛になります。
帯状疱疹自体は早めにお薬を飲むと、症状の改善も早く、神経痛にもなりにくいです。
ところが、お薬を飲むのが遅れてしまうと、治りが悪くなったり、その後も続く神経痛になったりします。
ひとたび神経痛になると、痛みを緩和するお薬を飲みながら、神経の回復を待つしかありません。
そこで有効なのが鍼治療なんです。
鍼治療が帯状疱疹後神経痛に有効な3つの理由
理由①:神経の回復を早めてくれる
帯状疱疹または帯状疱疹後神経痛になった場合の鍼治療は、神経に沿った領域に鍼を刺していきます。
すると、修復するためのメカニズムが活性化されて、神経の治りが早くなります。
さらに鍼を刺すことで血流が良くなって悪くなっているところに酸素が行き渡り、神経が元気になっていきます。
理由①:神経の誤作動を解除する
一度神経に過剰なダメージが加わると、神経のダメージが回復したとしても、元通りになるのには時間がかかります。
これは神経と脳が誤作動を引き起こしてしまうためです。
痛みというのは痛めている部分からの信号を、神経を通して脳に送り、脳で痛みを感じています。
例えば帯状疱疹後神経痛で神経に刺激が入り続けている、いわゆる神経がオーバーワークを起こしている状態では、たとえ組織が回復したとしても、その神経の興奮というのはなかなか治まらずにずっと働き続けています。
「熱したフライパン」がすぐには冷めないのと同じような現象です。
痛みを起こしてる神経の周辺に鍼治療をおこなうことで、神経の誤作動を解除するきっかけを与えることができます。
理由③:免疫力を高めることができる
鍼をすると、体を治す働きのある細胞が活性化し、免疫力を高めることができます。
鍼では腸の働きを改善することもでき、免疫にも重要な働きをする腸をよくすれば、免疫があがります。
背中やお腹のツボを使うと、腸や内臓の働きが良くなります。
最後に
神経の回復を早めて、神経の誤作動を解除し、免疫力を上げていく。
このような効果を出すことができるため、鍼灸治療は帯状疱疹にも帯状疱疹後神経痛にも非常に有効なんです。
もしお薬を飲んでも、他の対処療法をしてもなかなか神経痛が良くならないとお困りの方は、ぜひ鍼灸治療を試してみてください。
当院でも帯状疱疹、帯状疱疹後神経痛の治療を行っておりますので、お悩みの方は是非ご相談ください。
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当院ではLINEによるご相談も承っています。
お悩みの方はぜひご相談、もしくはご来院いただければと思います。
(柔道整復師・鍼灸師 森洋人 監修)