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野球肩、野球肘の予防

このページでは、痛みが出る前に取り組んでいただきたい基本的なストレッチとトレーニングをご紹介します。野球だけでなく、バレーボール、バドミントン、テニス、投てきなど、頭より上で腕を使う競技でも同じように使えます。

必ずお読みください

いま痛みがある方は、これらを行わないでください。ここでご紹介するのは、痛みが出る前に行うものです。痛みがあるときに行うと、かえって状態を悪くすることがあります。

お子さんの肘の痛みは、まず整形外科で診てもらってください。

また、その方の体に合っていない方法は、フォームを崩す原因にもなります。何が向いているかは人によって違いますので、迷われたら一度ご相談ください。

院長が動画でも詳しく解説しています。

野球で大事な「肩甲骨」の話と、肩や肘が痛い人はぜひやってほしいストレッチです。

股関節を柔らかくするストレッチ

ボールに力が伝わり肩肘に負担のかからない投げ方。肩甲骨と膝の位置がポイントです。

肩のインナーマッスル(腱板筋)

肩の安定を保ち、肩にかかる負担を減らすためのものです。強い負荷ではなく、軽い負荷で回数を多く行ってください。

セラバンドを持って腕を体の横へ開く動きを、2人が並んで実演している写真。「棘上筋」と表示
セラバンドを両手で持ち、肘を曲げたまま前腕を外へ開く動き。「棘下筋」と表示
セラバンドを両手で持ち、前腕を内側へ引く動き。「肩甲下筋」と表示

より投球に近い姿勢で行うべきだという考え方もありますが、予防としてはこの範囲で十分だと考えています。

肩甲骨まわりの柔らかさ

肩甲骨が動くようになると、肩関節にかかる負担が減ります。

肩甲骨のストレッチ

壁に前腕をつけ、頭を下げて上体を沈めるストレッチを横から見た写真
マットの上で仰向けになり、両腕を体の横に広げた姿勢を上から見た写真
四つばいの姿勢から、片手を頭の後ろに当てて上体を横へひねるストレッチ

肩の後ろ側のストレッチ

立った姿勢で、片腕を体の前を通し、反対の手で手首を持って引き寄せるストレッチ
横向きに寝て、下側の腕を前に出し、上の手で前腕を押さえて内側へひねるストレッチ

股関節の柔らかさ

股関節が硬くなると重心の移動が足りず、体の早い開きにつながります。

マットの上で片膝立ちになり、前の膝に両手を置いて腰を前に沈めるストレッチ
床に座って両手を体の後ろにつき、両膝をそろえて片側へ倒す動き
床に座って片脚を前、片脚を後ろに置き、上体を前へ倒すストレッチ

前腕の柔らかさ

前腕が柔らかいと、肘への負担が減ります。肘の内側が痛むときは、小指と薬指を持って伸ばすとよいでしょう。

腕を前に伸ばし、手のひらを下に向けて、反対の手で手の甲を手前へ引くストレッチ。「手の平下」「伸筋ストレッチ」と表示
腕を前に伸ばし、手のひらを上に向けて、反対の手で指を手前へ引くストレッチ。「手の平上」「屈筋ストレッチ」と表示
台に手のひらを下にして置いた前腕の、小指側の指を持ち上げて伸ばしているところ。「屈筋尺側ストレッチ」と表示

前腕のトレーニング

内側型の野球肘では、前腕の筋力が関わります。小指と薬指を使うと、前腕の小指側に効きます。

片側だけに重りのあるダンベルを、小指と薬指だけで握り、人差し指と中指を開いた手元の写真
片側だけに重りのあるダンベルを持ち、腕を体の横に下ろした姿勢を横から見た写真
青いやわらかいボールを、小指と薬指で握り、親指・人差し指・中指を開いた手元の写真

ボールの握り方

握り方見落とされがちですが、親指の腹の外側で軽く握るのがよいとされています。親指を深く曲げすぎると手首が固まり、肘や肩に負担がかかります。始めたころに覚えておきたいところです。

野球ボールの握り方を2枚並べて比べた写真。「良い例」「悪い例」と表示

何球まで投げていいのでしょうか?

どんなにフォームがきれいでも、体の使い方が上手でも、投げすぎればいつかは故障します。

メジャーリーグとUSA Baseball(アメリカ野球連盟)が定めている「Pitch Smart」というガイドラインでは、「何球まで投げていいか」だけでなく、「投げたあと何日休むか」まで決められています。

1日の投球数の上限(年齢別)年齢が上がるほど球数の上限も上がります。

  • 7〜8歳 50球
  • 9〜10歳 75球
  • 11〜12歳 85球
  • 13〜16歳 95球
  • 17〜18歳 105球

投げた球数に応じた休養日(14歳以下)投げた分だけ休む、という考え方です。

  • 1〜20球 休養なし
  • 21〜35球 1日
  • 36〜50球 2日
  • 51〜65球 3日
  • 66球以上 4日

15歳以上の休養日1〜30球で休養なし、31〜45球で1日、46〜60球で2日、61〜75球で3日、76球以上で4日です(17〜18歳は61〜80球で3日、81球以上で4日)。

連投について球数にかかわらず、3日続けて投手として登板しないこととされています。

これをどう活用するかは現場の指導者の判断になりますが、子どもの将来を考えると、無視できない目安だと考えています。

出典:Pitch Smart(メジャーリーグ/USA Baseball)

当院ではこのようにしています

ここでご紹介したのは、あくまで基本的なものです。

大切なのは、その方の体に合った方法を選ぶことだと考えています。方法をひとつ間違えるだけで、かえって痛みが強くなったり、フォームを崩す原因になったりします。

当院では、体の状態と投球動作を確かめたうえで、その方に合ったものをお伝えします。これは施術ではなく、運動の指導です。

神経筋促通法について詳しく →

当院の施術はすべて院長が行います。一日にご案内できるのは15名まで。おひとりの方に時間をかけて向き合うためです。
バランスボールを使って体幹を支える運動の場面

よくあるご質問

痛みはありますか?

強い力で押すことはしませんので、痛みを我慢していただくような施術ではありません。動きを確認する際につらい動作をお願いすることがありますが、無理のない範囲で行います。気になることがあればその場でお伝えください。

どのくらい通えばいいですか?

目安として、はじめの1か月は2〜3回、その後は2〜3週間に1回のペースで通われる方が多くいらっしゃいます。おひとりずつ状態が異なるため一律ではありませんので、初回に体の状態を確認したうえで、通院の目安をお伝えします。

自分でできるケアは教えてもらえますか?

はい、お伝えしています。施術後に、その方の姿勢の癖やお仕事の内容に合わせて、ご自宅でできるストレッチや、作業中に気をつけていただきたいことをご提案します。院長はYouTubeでもセルフケアを発信していますので、あわせてご覧ください。

費用はどれくらいかかりますか?

当院は健康保険を扱っておらず、すべて自費での施術となります。保険の枠にとらわれず、その方に必要な施術に時間をかけられるためです。料金は料金ページに記載しています。

予約は必要ですか?

はい、完全予約制です。おひとりずつ時間をとっているため、一日にご案内できるのは15名までとしています。当日はご希望の時間が埋まっていることが多いため、前日までのご予約をおすすめしています。急な痛みでお困りの場合は、まずお電話でご相談ください。

初めてのときは、どのくらいみておけばいいですか?

初めての日は50〜60分、2回目以降は20〜30分が目安です。はじめにお体の状態を詳しくうかがい、確認したうえで施術に入るため、初めての日はその分お時間をいただきます。症状によって変わりますので、余裕をもってお越しください。

投球の指導をご希望の方へ

投球フォームの確認や、動きづくりの個人レッスンは、当院内のMORIピッチングラボで承っています。けがの施術とは別のご予約枠です。

MORIピッチングラボのレッスンについて →

あわせてご覧ください

肩や肘の痛みでお困りなら

肩や肘の痛みでお困りなら、一度ご相談ください。完全予約制です。

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