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この記事の要点
- 背骨のねじれや左右差の多くは、日々の体の使い方のかたよりから生まれていると考えられています
- 前後のS字カーブが浅くなると、体は左右に傾いてつり合いを取ろうとすることがあります
- ねじれた背骨は動きにくくなり、肩こりや腰の重さにつながることがあります
- 日常の工夫だけでは戻りにくいこともあります。体の状態を一度確かめてみることをおすすめします
はじめに
「背骨が歪んでいますね」「背骨がねじれていますね」。整骨院や整体院でそう言われた経験はありませんか。インターネットやSNSでも、「体の歪み」という言葉を目にすることが多いと思います。
でも、背骨が歪むというのは実際にはどういうことなのでしょうか。本当にねじれることがあるの? 歪んだらどうなるの? もとに戻す方法はあるの? このように疑問に思われる方も多いのではないでしょうか。
はじめまして。京都市北区・もり鍼灸整骨院 院長の森洋人です(柔道整復師・はり師・きゅう師)。今回は、背骨がねじれる・歪むというのがどういうことなのか、そして歪んだ体をどう整えていけばよいのかを解説していきたいと思います。
今回のテーマは【背骨の歪みとねじれ】です
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背骨のねじれは、雑巾しぼりのようなもの
ねじれると言われても、ピンとこないかもしれません。そこで、雑巾しぼりを思い出してみてください。
濡らした雑巾をぎゅっとしぼっていくと、だんだん硬くなってきますよね。人の体も同じで、ググッとねじれた状態が続くと、背骨が動きにくくなったり、硬さが出てきたりします。さらにしぼっていくと、今度は雑巾が左右に曲がっていきます。見た目にも歪んで見える方は、このねじれがかなり強くなっている可能性があります。
実際に、体を前後に倒したり、左右に動かしたりしてみると、途中でつまる感じがあったり、右と左で動く範囲に差があったりすることが多いです。背骨をなぞってみると、少し曲がっているのがわかるという方もいらっしゃいます。
歪みは、日々の体の使い方から生まれます
よくあるのが、筋肉のかたよりです。たとえば、お仕事でいつも右にばかり体をひねる動作をされているとします。すると右側の筋肉が硬くなっていき、硬くなった側へ背骨が引っぱられて、曲がった状態のまま固まってしまうことがあるのです。
もうひとつ大切なのが、背骨の生理的弯曲(せいりてきわんきょく)です。背骨を横から見ると、首は前に、背中は後ろに、腰は前にと、ゆるやかなS字のカーブを描いています。これは上からかかる重さを受け止めるクッションのような役割をしていると考えられています。
ところが、猫背の強い方、背中が丸くなっている方、前かがみの作業が多い方では、この前後のカーブが浅くなっていきます。前後で重さを受け止めにくくなると、人の体は代わりに左右へ傾くことでつり合いを取ろうとします。知らないうちに、体がこうした代わりの働きをしていることがあるのです。
ねじれたままにしておくと、どうなるのでしょうか
ねじれが強くなった背骨は、動かせる範囲がせまくなります。体を右にひねるのは楽なのに左はつまる、前には倒せるのに反らすと張る。このように左右・前後で動きに差が出てきます。
動きにくい部分があると、その分をどこかが余計に働いて補うことになります。片側の肩や腰ばかりに負担がかかる状態が続けば、肩こりや腰の重さ、背中の張りにつながることがあると考えられています。くり返す肩こりや腰の痛みの背景に、この左右差が関わっているケースは少なくありません。
逆に、前後のS字カーブが保たれ、左右のねじれが少ない状態になると、体は左右とも同じように動かしやすくなっていきます。張りや重さの感じ方が変わってくる方も多いようです。
ご自宅でできるかんたんなチェック
痛みのない範囲で、ご自分の体の動きを確かめてみましょう。
- 前後の動き 立ったまま、ゆっくり前に倒す・後ろに反らす。どちらかにつまる感じや硬さがないかを確かめます
- 左右の動き 体を左右にひねる、横に倒す。左右で動く範囲に差がないかを比べます
- 仰向けの姿勢 力を抜いて仰向けに寝て、両足のつま先の開き方に左右差がないか、体がまっすぐかを確かめます
左右に差があるからといって、すぐに悪いというわけではありません。ご自分の体の使い方のかたよりに気づくきっかけとして見ていただけたらと思います。
医学的な「側弯症」とは分けて考えます
ここまでお話ししてきた「歪み」「ねじれ」は、日々の体の使い方から生まれる左右差のことです。これとは別に、医学的な診断名としての側弯症(そくわんしょう)があります。
側弯症は、背骨が左右に曲がり、ねじれ(回旋)をともなう脊柱の変形です。レントゲンで曲がりの角度(コブ角)を測り、10度以上のものを指すとされています。日本側彎症学会では、ねじれをともなって簡単にまっすぐには戻らなくなったものを「構築性側弯」、痛みなどで一時的に生じたものを「機能性側弯」と分けて説明しています。姿勢の悪さとは異なる、構造的な変形であるとされています。
とくに成長期のお子さまでは、原因のはっきりしない特発性側弯症が思春期の女子に多く、学校検診でも確認されています。肩の高さが左右で違う、肩甲骨の出かたが違う、前かがみになると片側の背中が盛り上がって見える。こうしたことに気づいたら、まずは整形外科でレントゲンなどの診察を受けてください。角度や年齢に応じて、経過観察・装具・手術が検討されます。
大人の方でも、曲がりが強い、しびれをともなう、少しずつ強くなっている気がするという場合は、医師の診察が必要な場合があります。当院でお手伝いできるのは、こうした構造的な変形そのものではなく、日常の体の使い方から生まれる左右差や筋肉の硬さの部分です。
日常の工夫と、体を整えることの両方で
まずは、かたよりをためこまない日常の工夫からです。
- 同じ向きの作業を続けない。30分から1時間に一度は立ち上がり、反対向きに体を軽くひねってみる
- 座るときはお尻の下の骨に体重を乗せ、骨盤を立てる。足を組むくせのある方は、ときどき組み替える
- 1日に何度か、胸を開いて深呼吸をする。背もたれに軽く背中を預け、鼻から吸って口からゆっくり吐きます
- かばんを持つ手、荷物をかける肩を、左右で入れ替える
痛み・しびれ・めまい・気分の悪さが出たときは、すぐに中止してください。
ただ、すでに硬さやねじれが強くなっている場合、日常の工夫だけで戻していくのは難しいこともあります。ご自分では、どこがどうねじれているのかを確かめるのも簡単ではありません。
当院では、体の動きの左右差を一緒に確かめながら、神経筋促通法という手技で体を整えています。そのうえで、お仕事や生活のなかで何がかたよりを生んでいるのかを見て、ご自宅でできることをお伝えしています。日常の工夫と、体を整えること。この両方で取り組んでいくことが大切だと考えています。
まとめ
いかがでしたか。背骨の歪みというと、骨そのものが大きくずれているようなイメージを持たれるかもしれませんが、日々ご相談いただく歪みやねじれの多くは、体の使い方の積み重ねから生まれているものです。
歪みやねじれは、気づいたときに整えていくことが大切です。長く続くほど、まわりの筋肉も硬くなり、体はその状態に慣れていきます。
肩こりや腰の重さがくり返している、左右で体の動きが違う気がする、鏡を見て肩の高さが気になる。そんな方は、ぜひ一度、体の状態を確かめにいらしてください。気になる症状が続く場合は、医師の診察が必要な場合があります。
ご予約はウェブ予約のページからお取りいただけます。京都市北区・北野エリアで体の歪みが気になっている方は、ぜひ一度もり鍼灸整骨院にお越しください。皆様のご来院を心よりお待ちしております。
よくあるご質問
Q1. 背骨の歪みは自分でわかりますか。
A1. 鏡の前で肩の高さを見比べたり、体を左右にひねって動きの差を確かめたりすると、かたよりに気づく方もいらっしゃいます。ただし、どこがどうねじれているかをご自身で見分けるのは難しいため、気になるときはご相談ください。
Q2. 歪みがあると痛みが出るのでしょうか。
A2. 歪みがあっても痛みを感じない方もいらっしゃいます。一方で、体の片側ばかりに負担がかかる状態が続くと、肩こりや腰の痛みにつながることがあると考えられています。
Q3. どれくらい通えばよいですか。
A3. 体の状態やお仕事の内容によって変わりますので、まず一度お体を確かめさせていただいたうえで、お一人おひとりに合わせてご提案しています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
【柔道整復師・はり師・きゅう師 森 洋人監修】



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