外反母趾の痛みを治すための治療

こんにちは!
京都市北区 北野白梅町 円町近く もり鍼灸整骨院の森です。

先日、京都市左京区からお越しの40代女性の患者さんに、
「最近は立ち仕事をしていても足の疲れが出なくなりました」とご報告いただきました。

この患者さんは足の親指の痛みと、仕事中にふくらはぎや足裏がすぐに疲れてしまうというお悩みをお持ちでした。
親指の変形は20代から気になっていたようで、治療に来られる半年以上前からは仕事終わりの足の痛みと、足の疲れがひどくなってきたそうです。
さらに足の問題だけではなく腰の痛みも出ていて、ほんとうにしんどそうなご様子でした。

当初は親指の変形がきついために、治療して良くなるものなのだろうか?と不安に思っているようでした。

初めの1ヶ月は1週間に1度、その後は2週間、3週間と治療の間隔を開けて、現在は1ヶ月に1回の治療を行っておりますが、現在は足の痛みもなく、立ち仕事をしていても足の疲れも出ないということです。

この患者さんのように、親指の痛みは変形しているから治らないのではないか?と思われている方は少なくありません。
ところが足の親指の痛みというのは、実は骨の変形が改善されなくても良くなります。

変形=痛みではない

テレビでおなじみの武井壮さんも実はなかなかの外反母趾なんです。
武井壮さんのツイッターから画像を拝借してきました。こんな感じの足です。

フォロワーさんからは「痛そう」とか「大丈夫ですか?」とか「すごい外反母趾ですね!」とかいろいろ言われていましたが、当の本人は、
「痛くないし、これは進化だ!」と持論を展開していました。さすが百獣の王です。笑

冗談っぽく聞こえますが、実はこれ半分正しいことだと思います。
進化かどうかは分かりませんは、足は例え骨が変形していても関節や筋肉が正常に働いていれば痛みはでません。
実際に武井壮さんは痛みもなくあれだけのスポーツパフォーマンスを発揮されています。
治療でも同じで、例え外反母趾の変形が改善されなくても痛みがなくなるケースはたくさんあります。
むしろきちんと治療できれば痛みがなくなる場合がほとんどです。

「変形の改善」ではなく「機能の改善」を

親指の変形による痛みでお悩みの方は、「変形」を治そうとするのではなく「機能」を治しましょう。
例えば外反母趾の方は「浮指(うきゆび)」「開帳足(かいちょうそく)」に代表されるような足のバランスの問題が起きて足の指をうまく使うことができていません。
そのために正常な足の蹴りだしをおこなえずに、母指球の辺りで蹴りだしています。これが機能の問題です。


※通常は図左のような蹴りだし(足裏の体重移動)ですが、外反母趾の方は図右のように母指球辺りで蹴りだしていることが多いです。

開帳足(かいちょうそく)

幅の広いつぶれた足を「開帳足(かいちょうそく)」といいます。
浮指や悪い歩き方をしていると足のアーチを支えている筋肉が弱くなり、足の横アーチが潰れ、足のクッション機能が弱くなることで足の変形の大きな原因の一つとなります。

浮指(うきゆび)


図の右側が浮指です。立っている時でも母趾やその他の指に体重がかかっていません。
通常足の裏は「かかと・前足部・指」の3点で体重を支えています。
ところが浮指になると指に体重がかからないので結果的に「かかと・前足部」の後ろ2点で体を支えなければなりません。
2点支持だと体重が後ろ寄りになり、姿勢も悪くなり足だけでなく様々な身体のトラブルを引き起こします。

浮指や開帳足があるような(ほとんどの外反母趾患者さんにあります)方に対して足の指がうまく使えるような治療を行うことで、足の痛みは改善されていきます。

当院での外反母趾治療

当院では悪い歩き方や姿勢を改善するように施術をおこない、さらに靴の選び方やはき方を正しく指導することで外反母趾はよくなります。
改善するにはいくつかのポイントをご紹介します。

1.バランスを整えることが大切

悪い歩き方や、姿勢の原因は股関節の硬さや骨盤の歪みにあることが多く、ただ単に足の整体をしたりテーピングをしたりしても、なかなか改善しないか、良くなってもすぐに悪い状態に戻ってしまう可能性が高いです。
私のおこなう整体では股関節や骨盤の状態を整えることで歩き方や姿勢を改善するのでより根本的な改善を目指していきます。

2.親指が動きやすくなる整体

足の痛みをお持ちの方の親指というのはとても固くなっています。
そうなると歩くときに負担がかかり痛みや変形のがより悪化する可能性があります。
全身はつながっているので、親指を柔らかくするには足だけでなく股関節や足首の動きの改善が必要になります。

3.靴選び、履き方を知りましょう
実は靴の問題を正すだけで足の痛みが改善される方も多いもの。
私はフットケアトレーナーという資格を持っていているので、オーダーメイドインソールの作製、靴選びのアドバイス、正しい靴のはき方なども指導しております。

4.テーピングやインソール療法もおこないます

外反母趾の治療では足のテーピングをしたり、中敷を作成したりする場合もございます。
しかしテーピングやインソールはあくまでサポート的なものとしてお考え下さい。中にはそれだけで改善される方もいますが治療の本質は姿勢や歩き方を良くしていくことです。

外反母趾の変形だけを治したい方は手術を受けられる一つかもしれませんが、痛みにお悩みの方は手術という選択肢は少し考え治した方がよいかもしれません。
変形による足の痛みでお悩みの方は、ぜひ足の機能を取り戻すような治療をおこないましょう。
手術を行うべきか?どのような治療がよいのか?自分の足も良くなるのかなど、不安に思われる方は一度当院にご相談くださいね(^_^)

ご質問やお問い合わせはLINEでも承っております。

 

お悩みの方はぜひご相談ください。

 

(柔道整復師・鍼灸師 森洋人 監修)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です