「腰の筋肉を触ってみるとガチガチに固まっている」
「何をしてもなかなか筋肉がほぐれない」
「長年の腰痛で痛みが取れない」
「ストレッチを頑張っても腰が治らない」
このような症状でお悩みではありませんか?
それは、体の歪みが原因で腰の筋肉が硬くなっている可能性があります。
今回は、ガチガチに固まった腰の筋肉を根本的に解消する方法について解説します。
目次
なぜ腰の筋肉がガチガチになってしまうのか?
結論から言うと、腰の筋肉の硬さは体の歪みが原因です。
これは簡単な実験で確認できます。
体の歪みのパターン
体の歪みには主に2つのパターンがあります。
1. 重心が前に傾いているパターン
2. 重心が後ろに傾いているパターン
真っすぐ立っているつもりでも、実際には真っすぐ立てていないケースが多く存在します。
実際に確認してみましょう
まず、普通に立っている状態で腰の筋肉を触ってみてください。
次に、ほんのわずか体を前に傾けてみてください。
この時、腰の筋肉(背骨の真ん中あたり)を触ってみると、一瞬でガチッと力が入ったのがわかると思います。
本当にわずかな変化でも、腰の筋肉はガチガチに固まってしまいます。
同様に、重心が後ろに傾くパターンでも確認できます。
お尻をほんの少し後ろに引くだけで、腰の筋肉が硬くなります。
見た目ではほとんど変化がわからない程度の姿勢の崩れでも、実際には腰の筋肉がガチガチになってしまうのです。
長期間の歪みが腰痛を引き起こす
こういった姿勢の変化や体の歪みを長期間継続していると、だんだん腰の筋肉が硬くなり、ひどい腰痛を発症してしまいます。
さらに、左右の歪みや腰のねじれがある方は、腰痛の度合いがより深刻になる可能性があります。
根本的な解決法:体の歪みを解消する
ガチガチになった腰を改善するためには、体の歪みを解消していく必要があります。
ただし、こじらせてしまった体の歪みや、左右のバランスが崩れてしまっている歪みは、なかなか簡単には解消できません。
セルフケアを続けても長期間時間を要することもありますし、セルフケアだけでは改善しないケースもあります。
そういった方は、お近くの治療院でしっかりと体の歪みを整えてもらうことをおすすめします。
セルフケアでできる歪み解消法
まずは自分でも頑張ってみたいという方のために、体の歪みを解消する方法をご紹介します。
足首のストレッチ
足首の柔軟性は姿勢の崩れや体の歪みに大きく影響します。
準備するもの
– 台(辞書や分厚い本でも可)
– 分厚いバスタオル(台の代用として)
やり方
1. ふくらはぎのストレッチ(20秒)
– かかとを地面につけて、足の前半分を台の上に乗せる
– 膝を伸ばし、体も真っすぐに伸ばす
– ふくらはぎの筋肉がしっかりと伸びている感じを確認
– 体の力や腰の力を入れずにリラックスした状態で行う
– つま先と膝の向きが正面を向いている状態を保つ
2. 足の前面のストレッチ(10秒)
– 足の甲を伸ばすような形で、すねの筋肉を伸ばす
– 体重をかけずに優しく伸ばす
– 硬い方は無理のない範囲で行う
3. 繰り返し
– ふくらはぎ20秒 → 足の前面10秒を3回繰り返す
– 片足が終わったら反対の足も同様に行う
– 両足で計6セット
股関節のストレッチ
股関節の柔軟性も姿勢の歪みに大きく影響します。
外旋のストレッチ(20秒)
1. 足を膝の上に乗せる
2. 体を足に近づけていく
3. 乗せている足のお尻のあたりが伸びるのを感じる
※この姿勢が取れない方は、片足を横にして、足の方向に体を倒す方法で代用してください。
内旋のストレッチ(20秒)
1. 足を内側に倒す
2. できる方は反対の足を乗せて、上の足の重みでじわっと伸ばす
3. 股関節の奥の方が伸びている感じを確認
※腰を浮かせたり、胸を反らせたりしないよう注意してください。
繰り返し
– 外旋20秒 → 内旋20秒を左右2回ずつ
– 計4セットを目安に行う
継続することが重要
今回ご紹介したセルフケアの方法は、1週間や2週間で成果が出るというよりは、**1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月と継続していくことで効果が表れやすい**です。
根本的に解消していくためには、ぜひ続けて頑張っていただきたいと思います。
まとめ
ガチガチに固まった腰の筋肉の根本的な要因は、体の歪みにあります。
長引く腰痛の人ほど、より複雑に体が歪んでいるため、できればお近くで体の歪みをしっかりと整えてくれる治療院にご相談されることをおすすめします。
なかなかそういった環境にない方は、今回お伝えしたセルフケアの方法を試してみてください。
もしセルフケアを続けても症状が改善しない場合は、お近くの治療院で専門的な治療を受けることをおすすめします。
当院でも腰痛の治療を行っております。
なかなか自分で解消するのが難しいとお感じの方は、ぜひご相談いただければと思います。
お気軽にご相談ください。
(柔道整復師・鍼灸師 森洋人 監修)