外反母趾が痛い!今すぐ見直すべき3つの習慣

皆さんこんにちは。

もり鍼灸整骨院 院長の森です。

今回は、外反母趾が痛い人に今すぐ見直してほしい3つの習慣をご紹介します。

外反母趾による痛みがあると、歩くのが辛くなって、外出する機会が減ってしまう、

その結果、運動不足になり筋力が低下し、さらに歩くことが困難になるという悪循環に陥ってしまう

場合が非常に多いです。

そのため、足の痛みを放置せず、早めの対策を行うことが大切です。

それでは早速紹介していきます。

 

見直すべきポイント①:履物(靴)の選び方

 

靴だけではなく、サンダルやスリッパも含めて検討していく必要があります。

外反母趾の方が硬い靴、狭い靴を履いてしまうと親指が当たって痛い、圧迫されて痛い。

もちろんその通りだと思います。

小さすぎる靴、狭すぎる靴はよくありません

ただし、小さい靴が嫌だからといって大きい靴をずっと履いていると、それが原因で足のトラブルになる、

または外反母趾が更に悪化していくケースが非常に多いです。

大きすぎる靴や柔らかすぎる靴は、履いた瞬間やものの数分は親指が当たらなくてマシかなと思うのですが、

長時間歩こうと思うと、かえって痛みが悪化する可能性が考えられます。

これはなぜかというと、大きすぎる靴を履いていると靴の中で足が動きます。

動くということは、靴に当たりやすくもなる上、足がグラグラするため足の指を踏ん張ったり反らしたりして、

靴の中で足が動かないように足の力を入れるケースがあるのです。

足の力を必要以上に入れてしまうと、筋肉や関節に負担がかかって余計に痛くなる可能性があります。

 

例えば、スポーツ選手ですね。

バスケットやバドミントン選手が柔らかい靴や大きい靴を履くでしょうか。

そんなことはないですよね。

しっかりと靴紐を結んで足がグラグラしない安定した状態を保つことが重要です。

登山やハイキングもそうですよね。

柔らかすぎる靴を履いていると足を捻挫する可能性もあるので、

適度にしっかりとした靴を選ばれていると思います。

普段履きの靴に関しては、そこまで硬いものを選ぶ必要はありませんが、

出来るだけスニーカーや、歩く時はウォーキングシューズやランニングシューズを選ぶのが良いかと思います。

 

また、サンダルやスリッパにも実は注意が必要です。

一般的に、足の指の先が空いているものが多いと思いますが、これらは普通に履いていると脱げてしまいます。

そのため、脱げないように足の指をギュッと反らせているケースがほとんどです。

そうすると浮指になってしまったり、指の筋や筋肉に力が入ってしまうことで関節を固めて痛みを出しやすくなる

原因になったりします。

サンダルも足が安定しにくく、脱げてしまわないように必要以上の力を使って歩くケースがあるため、

痛みが出ている人はなるべく避けるのが良いと思います。

 

見直すべきポイント②:歩き方

 

外反母趾になると「足の親指がうまく使えていないからだ」と考え、

足の指でしっかり地面を蹴って歩こうと意識している方がいると思います。

しかし、実際には痛みがある状態で無理に足の指を使って歩こうとすると、

かえって症状が悪化してしまうことが多いのです。

普段の歩行では、特に足の指などを意識する必要もないので、

あまり指先や親指を意識して歩こうと思わないでいただきたいです。

 

では、どのように歩くのが良いのでしょうか?

外反母趾の痛みが強い方は、自然と親指に体重を乗せないように歩いているケースも多いかと思います。

ただ、あまりに意識しすぎると逆に歩きづらいと思います。

そこでおすすめなのが、「立っているときや歩くときの重心を、足の真ん中よりもほんの少しだけ外側に意識を置く

ことです。

外反母趾の方の多くは、「過回内足(かかいないそく)」といって、足が内側にベタッと潰れている状態になってしまい、親指側に体重が大きくかかりやすくなっています

本来、人の重心は足の裏でいうと立方骨のあたり、足の真ん中よりも少し外側にあります。

外反母趾で重心が内側に寄りやすい方は、意識しにくければ真ん中くらいと意識してもらって大丈夫です。

可能であれば、真ん中よりわずかに外側に重心を置くように意識してみましょう。

歩き方については、詳しく解説した動画をYouTubeにてアップしております。

 

こちらもぜひ参考にしてみてください。

 

見直すべきポイント③: 負担のかかる動作は極力避ける

 

外反母趾の痛みがある間は、できるだけ負担のかかる動作を避けることが大切です。

特に注意したいのが「長時間の歩行」です。

ウォーキングは健康維持のためにとても良い習慣ですが、痛みがある時は無理をせず、悪化しない範囲にとどめることをおすすめします。

また、趣味でスポーツをしている方も、痛みが出ている間は「踏ん張る」などの負担がかかる動作はできるだけ

控えた方がよいでしょう。

どうしてもその動作を避けられない場合は、テーピングで固定するなどの工夫をしてください。

自分で負荷を軽減できるケアを取り入れるのも良いですし、治療院でテーピングの方法を相談するのも一つの方法です。

基本的に、痛みがあるときは関節への負担を減らすことが重要です。

完全に安静にする必要はありませんが、痛みを引き起こす動作だけはできる限り控えるようにしましょう。

 

 

~まとめ~

いかがでしたか。

今回は、外反母趾が痛い人に今すぐ見直してほしい3つの習慣についてご紹介しました。

もう一度おさらいしておきます。

  1. 靴や履物を見直す
    外反母趾の方は、靴の選び方が非常に重要です。普段履いている靴やサンダル、スリッパなどを見直し、足に負担の少ないものを選びましょう。
  2. 歩き方を改善する
    外反母趾の方は、足の内側に体重がかかりやすく、親指に過剰な負担がかかる「過回内足」になりがちです。重心をほんの少し外側に意識することで、負担を軽減しながら正しい歩き方に近づけることができます。
  3. 負担のかかる動作を極力避ける
    痛みがある間は、長時間の歩行や踏ん張る動作をできるだけ控えることが大切です。無理に動かすと悪化する可能性があるため、必要に応じてテーピングを活用するなど、負荷を軽減する工夫をしましょう。

 

現在、外反母趾の痛みで悩んでいる方は、症状が長引くことで歩き方が悪化し、足だけでなく膝や腰にも影響を及ぼす可能性があります。

そのため、痛みを感じたらできるだけ早い段階で適切な対策を取ることが大切です。

 

また、予防も大切です。

「これ以上悪化させたくない」と考えている方にも、今回ご紹介したポイントは非常に有効です。

ぜひ、参考にしていただけたらと思います。

日常生活に取り入れて、健康的な足を維持していきましょう!

 

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(柔道整復師・鍼灸師 森洋人 監修)

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