皆さんこんにちは。
京都市北区にあります、もり鍼灸整骨院院長の森と申します。
今回は「逆流性食道炎を早く治すための治療」についてのお話です。
逆流性食道炎とは、胃酸が食道に逆流し食道を傷付けてしまう病気です。
胸焼け、胸がつかえるような感じ、呑酸(口が酸っぱく感じる)などの症状を引き起こします。
「日本人の3人に1人は逆流性食道炎になる」と言われているほどお悩みの方が多い疾患です。
目次
逆流性食道炎の一般的な原因
①食べ物
脂肪の多い食べ物をたくさん食べると、消化するのに胃酸が大量に分泌されます。
この増えすぎた胃酸が食道に流れてしまうことがあります。
②加齢、肥満
加齢や肥満により、食道と胃を分けている「括約筋」という筋肉が緩んでしまうことも原因だと言われています。
肥満になると内臓脂肪が増えて胃が上に押し上がるので、胃酸が食道に追いやられることもあります。
③ストレス
ストレスも原因の一つだと言われています。
ストレスによる自律神経の乱れは内臓の働きを低下させてしまいます。
例えば胃や食道の蠕動運動(ぜんどううんどう)は自律神経が上手く働かなくなると機能低下します。
蠕動運動は食べたものを下へ押し下げていく働きがあり、自律神経の不具合によって逆流が生じることもあります。
逆流性食道炎を早く治すポイントは横隔膜にある
結論からいうと、逆流性食道炎を早く治すには横隔膜の働きを改善することです。
横隔膜と逆流性食道炎の関係
横隔膜には食道裂肛(しょくどうれっこう)と言う食道を通す穴が開いています。
横隔膜は括約筋と同様に、食道と胃を隔てる役割をしています。
横隔膜の働きが悪くなると、その隔たりも緩まります。
逆流性食道炎になりやすい人なりにくい人の違い
一般的な原因である、胃酸の分泌が過剰な人でも、逆流を起こす人と起こさない人がいます。
また、脂肪をたくさん摂っていても、肥満でも、逆流性食道炎にならない人の方が多いです。
歳をとるから増えるのか?というと、そういうわけでもありません。
このように逆流性食道炎になりそうな要因があったとしても、症状が出る人と出ない人がいる。
逆流性食道炎を起こしやすい人とそうでない人の違いは、食べ物でも、肥満でも、年齢でもなく、横隔膜がいかに元気かに左右されているのです。
横隔膜が弱くなる原因は?
原因というのは大まかに分けて2つあります。
①横隔膜を使う頻度が低下している
横隔膜の運動とは、呼吸です。
呼吸の頻度や強度が下がっているというのが、まず1つ目の原因です。
すごく簡単に言うと運動不足です。
ある程度、呼吸を使うような運動やウォーキングで、しっかり呼吸をすることが必要となります。
強度の高い運動であれば、たくさん呼吸するので横隔膜が鍛えられます。
②横隔膜が上手く使えない姿勢になっている
猫背の姿勢になると、横隔膜が縮こまり、うまく使えなくなります。
実際にわざと背中を丸めてお腹を縮こめると、息がしにくくなりますよね。
これは横隔膜の動く範囲が狭くなっているからです。
このように、逆流性食道炎を改善するには、横隔膜の機能を高めることが大切です。
適度な運動や、姿勢をよくする意識はできるだけ取り組みたい課題ですね。
当院で行う逆流性食道炎の治療について
整体と鍼灸を組み合わせた治療がとても有効です。
まずは整体で姿勢をよくしていく。
そして、鍼灸のツボをつかって内臓の働きを改善する。
こういった治療を合わせていくことが非常に重要になります。
最後に
お薬や、生活習慣の改善だけでは良くならないと思われる方は、ぜひ一度、整体や鍼灸治療を受けてくださいね。
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当院ではLINEによるご相談も承っています。
お悩みの方はぜひご相談、もしくはご来院いただければと思います。
(柔道整復師・鍼灸師 森洋人 監修)