皆さんこんにちは。
もり鍼灸整骨院 院長の森です。
今回は当院の外反母趾治療について詳しく解説していきます。
皆様からよくご質問をいただくことがありますので、今回はそちらにお答えする形で進めていきたいと思います。
特に「どんな治療をするのか」「治療期間はどれくらいかかるのか」「どんな効果が見られるのか」という点について、詳しくお話ししていきます。
目次
外反母趾の原因と当院の治療アプローチ
~外反母趾の根本原因~
外反母趾は、足の骨のバランスが崩れることで悪化したり進行したりします。
この骨のバランスが崩れる原因は、足首の歪みやもっと根本を辿っていくと、体全体の歪みにあります。
そのため、当院では崩れた足の骨のバランスを整えるとともに、足首や体全体の歪みを整える施術を行っていきます。
~痛みのない優しい施術~
治療自体は全く痛いことはありません。
ボキボキしたり、グイグイ押したりするような施術は一切行いません。
というのも、きつい刺激は逆に体のバランスを崩してしまうことがあるからです。
例えば、外反母趾のテーピング一つとっても、きついテーピングや強制的にグイグイ押すようなテーピングをすると、かえって外反母趾が悪化してしまうのです。
そのため、当院ではなるべくお体に負担の少ない、体を整えていく施術を行っております。
具体的な治療内容
~横アーチの改善~
足には正面から見て横のアーチがあります。
この横のアーチがぺたっと崩れて開張足になると、外反母趾は悪化したり進行したりします。
このアーチが崩れる理由は、足根骨という骨のバランスが崩れることで足の横アーチも潰れるからです。
過去の動画でご紹介した立方骨ストレッチは、セルフケアでこの骨を整える方法の一つですが、治療ではより専門的な整体の方法で行っていきます。
~過回内足の改善~
足が内側にぺたっと倒れる「過回内足」が起きると、足が内側にぐにゃっと倒れて、指先は相対的に外側(外反母趾方向)を向いてしまいます。
そのため、この足首のねじれである過回内足を改善していく治療も必要になります。
~全身の姿勢調整~
過回内足になる理由は、体全体の姿勢の問題、重心や歪みなどのバランスの崩れから来ています。
そのため、全身の調整を行うことも重要になります。
~浮き指の改善~
全身のバランスが崩れている時は「浮き指」という状況になりやすくなります。
これは指が浮いてしまったり、立っている時に指にうまく体重が乗っていない状態です。
中足骨という骨の間にある、内在筋という筋肉が足の横のアーチをしっかり作ってくれるのですが、
浮き指で指が地面にしっかりとついていないと、この筋肉に刺激が入らないため、足の横幅がぺちゃっと潰れる開張足になってしまいます。
そのため、体のバランスを改善して浮き指を直していくことも非常に重要なポイントになります。
テーピング治療について
整体治療だけでなく、当院では足のテーピングも行います。
キネシオテープという伸び縮みするテーピングを使用し、施術後の治療効果を維持・キープ、さらに増進するためにテーピングで外反母趾の補正をしていきます。
ただし、きついテーピングはしません。
先ほどもお伝えしたように、きついテーピングをすると外反母趾が悪化してしまう恐れがあります。
あくまでも治療の効果を維持・増進するためのテーピングですので、補助的に行っていく形になります。
セルフケアの導入タイミング
初めの何回かの治療は、基本的には整体治療とテーピングだけで十分です。
しかし、何回か治療が進んでいくと、今度はセルフケアに取り組んでいただくケースが多くなります。
軽度の外反母趾(変形が20度以内)であれば、セルフケアだけでも少し良くなっていく方もいらっしゃいますが、
中等度(20度から25度程度)から重度(25度以上)の方は、セルフケアだけでは難しいため、しっかりとした治療が必要です。
中等度から重度の方は、セルフケアを行う前に体のバランスや歪みをまず正さないと、セルフケア自体が効果を発揮しないのです。
そのため、何回かの治療で体のバランスをきちんと整えて良い状態にしてから、運動やケアをしていただきたいのです。
これは筋トレと同じで、体のバランスが悪い状態や歪んだ状態でトレーニングしても、なかなか筋肉がつかないのと同じです。
まずは体の状態をちゃんと整えて、セルフケアが有効に効いていく体にしなければいけません。
治療期間について
多くの方からご質問をいただく治療期間についてですが、もちろん1回2回の治療で、長年悩んできた外反母趾が改善されるということはありません。
その場で治療の効果を体感していただくことはできますが、それが治ったわけではありません。
また時間が経ったらやはり戻ってきてしまいますし、良くなったのを体がキープし、覚えるためには時間がかかります。
~治療スケジュールの目安~
・第1段階(1か月目)
一般的には初めの1か月ぐらいは1週間に1回程度の来院
この期間に体の歪みや足のバランスを整えます
・第2段階(2-3か月目)
1か月ほど経ってバランスが改善されてきたら、治療間隔を2週間程度に開けます
この期間からセルフケアにも取り組んでいただきます
2か月から3か月ぐらいを目安に続けていただくことが多いです
・第3段階(メンテナンス期)
3か月ぐらい治療期間が経過したら、半年から1年ぐらいは月に1回程度のメンテナンス
当院で行っているセルフケアを続けていただき、良くなった状態をしっかりと体に定着させていきます
治療によって得られる効果
①痛みの改善
外反母趾の痛みにお悩みの方は、実は今お伝えしたような治療期間や回数がかからない方も多いです。
順調にいけば1回目、2回目、3回目ぐらいの治療で痛みが緩和されていくこともありますし、一度痛みが緩和されたらすぐに痛みがぶり返すことはありません。
そのため、2〜3回治療して良くなっていったら、次は2週間、次は3週間、次は4週間という風に、どんどん治療の間隔を開けていったりします。
多くの治療院では1週間に2回も3回も治療に来てくださいとか、それを3か月も続けてくださいと言われたことがあるとおっしゃる患者さんが多いのですが、当院で行っている治療ではそういうことは全くありません。
ある程度の状態が良くなっていけば治療の間隔を開けていけばよいですし、1週間に1回以上の治療を行うこともまずありません。
体のバランスや歪みをきちんと整えてあげると頻回の治療は必要ないので、あまり心配されなくても大丈夫です。
②変形の状態の改善と進行予防
変形の状態の改善や進行の予防についてですが、これは状態によるとしか言えません。
重度の外反母趾になっていくと、骨の変形が完全に進んでしまっているので、それを解剖学的・物理的に綺麗に直していくのはなかなか難しいのが現実です。
もちろん外反母趾の角度が改善する例もたくさんありますが、重度の方はその効果をお約束できるようなものではありません。
実際に治療し、どういう風に変化していくのかを見るしかないということはあります。
ただし、進行予防という観点では必ずメリットがあります。
絶対有効です。
外反母趾は進行性です。
放っておいたら必ず悪くなっていきます。
また、25度から30度ぐらいを超えてくると加速度的に悪化していく可能性があります。
そのため、ぐっと悪くなっていく手前ぐらいで治療してあげてその変形の度合いを緩やかにしていく、またはそこで一定の状態でキープしていくということができれば、非常にメリットがあると思っております。
かなりひどい状態の方は、基本的にはこれ以上悪くしないためという風に思って治療してもらえると良いのではないかと思っております。
どんな人が治療に行くべきか
「もしかしたら私、外反母趾かもしれない」という風に気になる程度の方でも大丈夫ですし、病院で手術と言われたような方でももちろん来ていただいて構いません。
状態に合わせて治療させていただきますので、どういった治療が今やるべきなのか、どういう経過を辿っていくのか、今後どういう風にしていったらいいのかということをきちんと説明させていただきます。
色々なケースがあるかもしれませんが、専門家としてきちんと正直にお伝えしてまいります。
まとめ
今回は当院で行う外反母趾治療について解説させていただきました。
外反母趾を良くしていくためには、やはり正しい方法で正しい知識・認識を持ってケアしていくということが大事なのです。
そういったお手伝いを当院ではさせていただいておりますので、お悩みの方がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
適切な診断と治療プランで、あなたの外反母趾改善をサポートいたします。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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(柔道整復師・鍼灸師 森洋人 監修)