皆さんこんにちは。
京都市北区にあります、もり鍼灸整骨院 院長の森と申します。
今回は、扁平足と開帳足の違いについてお話をしていきます。
当院には足のトラブル、外反母趾やモートン病、足底筋膜炎などの症状にお悩みの方がたくさん来院されるのですが、その際に「私は扁平足だと思うんですけど、これって直した方がいいですか?」というようなご質問を多くいただきます。
ところが、実際に足を診てみると扁平足ではないケースもありますし、扁平足であっても、それが足底筋膜炎や外反母趾、モートン病といった足のトラブルとは関係していないケースもあります。
また、そういった足のトラブルのケースで主に関係しているのは、実は開帳足の方なんです。
そこで今回は、扁平足と開帳足の違いを正しく理解していただき、症状の改善にお役立ていただけたらと思います。
扁平足とは?

まず扁平足とは何かといいますと、足のアーチ、特に内側の縦アーチが低下した状態を指します。
足のアーチは3つあります。
①内側縦アーチ:足の内側のアーチ
②外側縦アーチ:足の外側のアーチ
③横アーチ:足を前から見たときに横方向に盛り上がっているアーチ
この3つで足のアーチは構成されています。
皆さんが一般的におっしゃる「扁平足」というのは、この内側の縦アーチが低下した状態のことを指しています。
~扁平足には2つのタイプがある~
扁平足には主に2つの成り立ちがあります。
① 生まれつきの扁平足
通常であれば、赤ちゃんの頃から幼少期というのは、ほとんど扁平足の傾向にあります。
大人になるにつれて徐々に足のアーチができてきます。
しかし、一定数の方は大人になってもこの足のアーチが発達しないことがあります。
これが生まれつきの扁平足です。
② 大人になってからなる扁平足
成長の過程で正常なアーチができてきたにもかかわらず、加齢とともに徐々に足のアーチが低下してくるパターンです。
扁平足は本当に「悪い」のか?

よくインターネットや雑誌、メディアなどの情報を見ると、「扁平足は悪い」「扁平足になると足が疲れやすくなる」「衝撃を吸収できないから様々な痛みの原因になる」「脳に衝撃が加わって発達に問題が出る」。
こういったネガティブな情報が非常に多いのですが、このほとんどが誤解です。
医学的に扁平足がそういったトラブルを引き起こすことは、全く証明されていません。
ほとんどの扁平足は、そこまで大きな問題を起こすことはありません。
ただし、大人になってから扁平足になったパターン。
特に足首の捻挫をきっかけにしたり、骨の変形によって扁平足になったり、筋肉が何らかの原因で正常に働かなくなって扁平足になった場合など、一部の方は内側縦アーチの低下を改善するための治療が必要になるケースもあります。
ただ、前提として「全ての扁平足=悪いもの」ではないということは、足の治療をよく行う治療家の1人として、皆さんに知っていただきたい事実でもあります。
開帳足とは?

一方、開帳足とは何かといいますと、先ほどお伝えした足の横アーチが低下した状態のことを言います。
開帳足の多くは、年齢とともに徐々に足のアーチが下がっていく傾向にあります。
例えば、小学生・中学生・高校生・大学生くらいの方の足の荷重圧を計測すると、ほとんどのケースでは親指側と小指側に圧力が集中します。
ところが年齢を重ねていくと、徐々に親指や小指側ではなく、足の真ん中あたりの荷重圧が大きくなっていくのです。
皆様の中には、足の2番目・3番目の指の下あたり、足の裏にタコやマメができている方はいらっしゃいませんか?
そのような方は、ほぼ間違いなく開帳足になっています。
そういった方でも、10代・20代の頃を思い返すと、そんなところにタコやマメはなかったのではないでしょうか。
このように、開帳足の多くは後天的にできてくるものです。
~開帳足は足のトラブルの原因になりやすい~
しかも開帳足は、外反母趾やモートン病などの足のトラブルの原因に非常になりやすいのです。
ですから、足のトラブルにお悩みの方は、内側縦アーチの低下(扁平足)を気にするよりも、横アーチの低下(開帳足)を気にしてほしい、注意してほしいと私は思います。
内側縦アーチの低下(扁平足)を気にされている方の中には、インソールを入れて足のアーチを補強しようとしている方、もしくは既にそうされている方が多いのですが、そのような対処をしてしまうと、足のトラブルを悪化させる可能性が高くなってしまいます。
なぜなら、足のアーチは潰れるためにあるからです。
足のアーチが潰れることで、身体への衝撃を吸収してくれるのです。
このスペースをインソールで埋めてしまうと、足が潰れなくなり、衝撃が吸収されないため、かえって身体への負担が増えてしまうケースもあるのです。
こういったことからも、安易に扁平足をどうにかしようとは思わなくても大丈夫です。
痛みが出ている方、特に内くるぶしのあたりや足の裏に痛みが出て、初めて何かの対処を取れば大丈夫ですので、あまりナーバスにならなくてOKです。
一方で、足の指の付け根あたりにタコやマメができている方は、やはり対処を考えた方が良いでしょう。
横アーチ低下の原因の多くは「浮指」にあります。
浮き指とは、立っているときや歩いているときに、足の指をうまく使えていない状態のことを指します。
詳しいメカニズムは割愛しますが、この浮き指を改善することができると、足の横アーチができていきます。
浮指の改善方法については、別の動画で詳しく解説しておりますので、そちらもぜひ参考にしてください。
今回の動画はこちら⇩
浮指を治すストレッチはこちら⇩
まとめ
今回は、扁平足と開帳足の違いについて解説しました。
- 扁平足は、内側の縦アーチが低下した状態
- 開帳足は、前足部の横アーチが低下した状態
- 足のトラブルの原因になりやすいのは、扁平足よりも開帳足
扁平足は意外と足のトラブルに関係ないケースも多いので、あまり気にしなくて大丈夫です。
ですが、開帳足の場合は、少し気にかけていただきたいです。
足のトラブルでお悩みの方は、ぜひ一度もり鍼灸整骨院にご相談ください。
お一人おひとりの足の状態を丁寧に診させていただき、最適な改善方法をご提案いたします。
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(柔道整復師・鍼灸師 森洋人 監修)



