かき氷や冷たい飲み物を毎日摂ることで腸と腰が連動して痛みを増す仕組み

 

はじめに

暑い夏の日、キンキンに冷えたかき氷や冷たいジュースを飲んだ瞬間の気持ちよさは格別ですよね。

でも、その直後や翌日にお腹の調子が悪くなったり、なんとなく腰が重だるく感じたりしたことはありませんか。

もしかしたらそれ、毎日の冷たいものが体の中で確かな影響を与えているサインかもしれません。

京都市北区・もり鍼灸整骨院 院長の森洋人です。

柔道整復師・鍼灸師として15年間、8万人を超える患者さんの体に向き合ってきました。

夏になると腰の重だるさや痛みを訴えて来院される方が増えますが、話を聞いてみると毎日冷たいものをたくさん摂っているというケースが非常に多く見られます。

は、一見まったく別の場所にあるように思えますが、実は筋肉神経を介して深くつながっています

腸が冷えて調子を崩すと、その影響が腰にまで広がっていくことがあるのです。

夏だからこそ気をつけていただきたい、腸と腰の意外なつながりについて、このブログでわかりやすくお伝えします。

 

かき氷や冷たい飲み物が腸を冷やして腰痛を悪化させるメカニズム

冷たいものを飲んだ時、体の中では何が起きているのでしょうか。のど越しは気持ちいいのですが、体の内側ではちょっと違う反応が起きています。

冷たいものを習慣的に摂り続けると、胃や腸の温度が慢性的に下がり、胃腸の冷えという状態を引き起こします。

胃腸は本来、体の中心で血のめぐりが集まり、食べ物を消化・吸収する重要な臓器です

ところが冷たい飲み物を頻繁に摂ることで胃の血のめぐりが減少し、消化酵素の働きが鈍くなります。

その結果、胃もたれ下痢便秘食欲不振倦怠感などさまざまな症状が現れやすくなります。

では、なぜ腸の冷えが腰の痛みにつながるのでしょうか。

胃腸に冷たいものが入ってくると、胃腸の温度が下がらないよう、まわりの筋肉が硬直して熱を作り出そうとします。

その結果、筋肉が硬くなり血管が収縮して血のめぐりが悪化します。

腸のすぐそばには、腸腰筋(ちょうようきん・腰と脚のつけ根をつなぐ体の深部の筋肉)があります。

この筋肉は腰椎(ようつい・腰の背骨)のすぐ横から骨盤の中を通って太ももの骨につながっており、腸と非常に近い場所にあります。

腸が冷えてそのまわりの組織が硬くなると、この腸腰筋も同時に影響を受けて硬くなりやすくなります。

腸腰筋が硬くなると骨盤が前に倒れて反り腰の原因となり、腰椎に過剰な圧力がかかって慢性的な痛みを引き起こします。

夏に毎日かき氷や冷たい飲み物を摂り続けるという習慣が、じわじわと腰への負担を積み重ねているのです。

また冷たい飲食物を摂り続けると腎臓が冷えて本来の機能が低下し、泌尿器系の働きが悪くなることで腰痛につながることもあります。

は、想像以上に密接にかかわり合っているのです。

 

腸と腰は筋肉と神経でつながっていて冷えの影響を共に受けやすい

腸と腰がつながっているというのは、少し意外に感じる方もいるかもしれません。

しかし解剖学的に見ると、この二つは非常に近い場所にあり、しかも同じ筋肉や神経を共有しています。

先ほどご紹介した腸腰筋(ちょうようきん・腰と脚のつけ根をつなぐ体の深部の筋肉)は、大腰筋(だいようきん)小腰筋(しょうようきん)腸骨筋ちょうこつきん)という3つの筋肉の総称で、腰から脚のつけ根にかけてついている上半身と下半身をつなぐ唯一のインナーマッスルです。

この筋肉は腸のすぐ隣を走っており、腸の状態が悪くなると直接影響を受けやすい位置にあります。

自律神経(じりつしんけい・内臓や血管の働きを自動的にコントロールする神経)の観点からも、腸と腰は深くつながっています。

腸は第二の脳とも呼ばれるほど神経が密集している臓器で、腸の状態が悪化すると自律神経のバランスが乱れます。

自律神経が乱れると全身の筋肉が緊張しやすくなり、特に腰まわりの筋肉の硬さが増すことがあります。

冷たいものを摂りすぎてお腹の調子が悪い日に、なんとなく腰も重い気がするという経験がある方は、この腸と腰の連動が体に起きているサインである可能性があります。

腸腰筋が硬くなると骨盤の安定性が損なわれ、骨盤が後ろに傾くことで頭を前に出してバランスを保おうとする姿勢になり、猫背の原因になるだけでなく神経血管が圧迫されて血行不良となりむくみ冷え性、そして腰痛の原因にもなります。

腸の冷えが腸腰筋を硬くさせ、その腸腰筋の硬さが腰への負担を増やす、この連鎖が、夏の冷たいものの食べすぎによる腰痛の正体です。

 

腸と腰の連動した不調を改善するために今日から見直すべき習慣

腸と腰の連動した不調を改善するためには、体の外側だけをケアするのではなく、体の内側から整えることが大切です。

今日からすぐに取り組んでいただける具体的な習慣をお伝えします。

まず見直していただきたいのが、冷たいものの摂り方です。

夏の暑い日に冷たいものをまったく摂らないというのは現実的ではありません。

ただ、毎日かき氷を食べる、冷たい飲み物を一気に飲み干すという習慣は、腸への負担を積み重ねています。

冷たいものがどうしても必要な時は、口に含む時間を少しでも長くすることで内臓への負担を和らげることができます。

一気に飲み込まず、少しずつ口の中で温めてから飲み込む意識を持つだけで、腸への刺激がかなり和らぎます。

また、冷たい飲み物を飲む時はできるだけ常温の水や温かいお茶と交互に摂るようにしてみてください。

腸を温めることも非常に効果的です。

お腹まわりを温めると腸の血のめぐりが改善され、腸腰筋(ちょうようきん・腰と脚のつけ根をつなぐ体の深部の筋肉)の緊張も和らぎやすくなります。

夏でもエアコンの効いた部屋では薄手の腹巻きを活用することをお勧めします。

就寝時にお腹が冷えないよう、薄手のタオルをお腹にかけて寝るだけでも翌朝の腰の重だるさが変わってくる方もいらっしゃいます。

腸腰筋のストレッチも毎日の習慣に加えてください。

この筋肉をほぐすことで腸まわりへの圧迫が減り、腸の動きも改善されやすくなります。

やり方は簡単です。

片方の膝を床につけ、もう片方の足を前に出して体をゆっくり前に移動させます。

太ももの前側からお腹の奥にかけてじんわり伸びる感覚があればうまくできています。

20〜30秒キープして左右それぞれ2〜3セット繰り返してください。

腸腰筋がほぐれて上半身と下半身のつながりが復活すると、骨盤が安定して腰痛対策にも効果的です。

入浴の習慣も見直してください。

夏はシャワーだけで済ませがちですが、38〜40度のぬるめのお湯に15〜20分ゆっくり浸かることで、冷えて硬くなった腸まわりの筋肉がほぐれ、腸の血のめぐりも改善されます。

特にお腹から腰にかけてをお湯でしっかり温めることを意識してみてください。

毎日のお風呂をシャワーから入浴に切り替えるだけで、夏の腰の重だるさが楽になったという患者さんは当院でも少なくありません。

腸の状態を整える食習慣も大切です。

発酵食品(ヨーグルト・味噌・納豆など)を日常的に摂ることで腸内環境が整い、腸の動きが活発になります。

食事はできるだけ温かいものを中心にして、冷たいものは量と頻度を意識的に減らしてみてください。

体の内側から温めることが、腸と腰の両方を整える近道です

 

まとめ

ここまでお読みいただきありがとうございます。

かき氷や冷たい飲み物を毎日摂ることが腰の痛みにつながるというのは、最初は信じがたく感じた方もいるかもしれません。

しかし腸と腰は、腸腰筋という筋肉と自律神経を通じて深くつながっており、腸の冷えが腰まわりの筋肉を硬くして痛みを引き起こすことは、体の構造から見ても自然な流れです。

夏の腰の重だるさや痛みに悩んでいる方はまず今日から冷たいものの摂り方を見直すこと腹巻きやお湯での入浴で体の内側を温めること腸腰筋のストレッチを毎日続けることを始めてみてください。

こうした習慣の積み重ねが、腸と腰の両方を同時に整えていきます。

ただし、腰の痛みがすでに強い方冷たいものを控えてもなかなか改善しない方お腹の不調と腰の痛みが長期間続いている方は、体のゆがみや深部の筋肉の硬さが複合的に絡み合っている場合もあります

セルフケアだけで対処しようとせず、専門家に診てもらうことをお勧めします。

当院では、体のゆがみを根本から整える整体と、硬くなった筋肉に直接働きかける鍼灸を組み合わせた治療をおこなっています。

腸と腰の連動した不調に悩んでいる方の体を、根本から整えるお手伝いをしています。

当院は完全予約制で、ご希望の日時に予約が取れない場合もございます。

夏の間に症状を悪化させてしまう前に、今すぐご予約をお取りください。

よくあるご質問

 

Q. 冷たいものをやめれば腰痛はよくなりますか?

  1. 冷たいものを控えることは腸と腰への負担を減らすうえで有効ですが、それだけで腰痛が完全に改善するとは限りません。すでに腸腰筋が硬くなっていたり、骨盤にゆがみが生じていたりする場合は、食習慣の見直しだけでは追いつかないことがあります。冷たいものを控えながら、腸腰筋のストレッチや体を温める習慣を組み合わせて取り組むことが大切です。それでも改善が見られない場合は、専門家による施術をご検討ください。

 

Q. 温かい飲み物や食べ物に変えるだけで効果はありますか?

  1. 効果はあります。冷たいものを温かいものに切り替えるだけで、腸まわりの血のめぐりが改善され、腸腰筋の緊張が和らぎやすくなります。特に朝一番に白湯や温かいお茶を飲む習慣は、眠っている間に冷えた腸を目覚めさせる助けになります。ただし、すでに腰の痛みが慢性化している方は食習慣の改善と並行して体のケアも進めることをお勧めします。

 

Q. 子どもや若い人でも冷たいものの摂りすぎで腰が痛くなることはありますか?

  1. あります。腸腰筋は年齢に関係なく冷えの影響を受ける筋肉です。
    特に成長期の子どもや、運動習慣のない若い方は腸腰筋が使われにくく硬くなりやすい傾向があります。
    夏休みに毎日アイスやかき氷を食べ続けていたら腰が重くなったというケースは、子どもや10〜20代の若い方にも見られます。年齢を問わず、冷たいものの摂りすぎには注意が必要です。

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(柔道整復師・鍼灸師 森洋人 監修)

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