皆さんこんにちは。
京都市北区にあります、もり鍼灸整骨院院長の森と申します。
今回は「肩こりを改善するためのコツと治療法」について解説していきます。
結論から言うと、肩こりは自律神経を整えていくことで改善していくことが可能です。
なぜなら肩こりは、自律神経の乱れが原因となるケースが多いからです。
目次
自律神経と肩こりの関係とは
自律神経は交感神経と副交感神経からなります。
体を活動的に動かすときには交感神経が働き、反対に体を休めるときには副交感神経の働きがメインになります。
ところが、肩こりの人は体を休める時にも交感神経のスイッチが入っています。
なので寝ているときでも疲れが取れないし、朝起きた時から肩がこると感じる方が多いんですね。
肩こりと姿勢について
肩こりの方は、猫背が悪いと思って「背筋を伸ばそう」と意識している方も多いのではないでしょうか。
実はこの対処が、かえって肩こりを悪化させている可能性があります。
というのも、背骨というのは本来、軽い猫背になっているものだからです。
これを無理やり伸ばすと、真っ直ぐで湾曲のない真っ直ぐな背骨になります。
背骨湾曲がなくなると、骨のクッション性が失われ、背中や肩にかかる負担を軽減することができません。
「姿勢を正す」という教育は、軍隊式の教育です。
それが子供たちの教育に入っていって一般的には姿勢を良くするというと、ピシッとしたときの姿勢が良い姿勢だと教えこまれています。
ところが姿勢を正すということは言い方を変えると「緊張感のある姿勢」であり、とてもリラックスした姿勢とは言えませんよね。
結構大事なことですが、多くの方がこのことを知らずに背筋を伸ばすのは良いことだと思っています。
肩がこりにくい理想の姿勢とは
あまりにも猫背がひどいのも問題ですので、正しい姿勢の作り方をお伝えします。
まずは、立った状態の姿勢です。
①体がブレないように少しだけお尻を後ろに突き出します。
②みぞおちを少し斜め上に出します。
お腹を少し引き伸ばすような感じです。肩の力は全く入れなくて大丈夫です。
そうすると背中に無駄な力が入ることなく、理想のS字カーブを描いた背骨になります。
横から姿勢を見てもらうと、猫背になっている感じはないかと思います。
これが正しい姿勢なんですね。
呼吸で肩こりを緩和する
今度は呼吸で肩こりを改善する方法をお伝えします。
実は自律神経をコントロールをするときに最も大切なのは呼吸なんですね。
自律神経というのは、心臓が動いているとか消化をするといったように、人の意識とは関係なく働いています。
そのためコントロールすることができません。
唯一コントロールできる自律神経というのが呼吸なんです。
副交感神経を優位にする呼吸法
鼻で4秒息を吸って口で8秒息を吐きます。
吸うのが1、吐くのが2、この1対2の法則を試していただくと副交感神経を優位にすることができます。
必ず鼻から息を吸います。
鼻から4秒吸って吐くときは口から8秒かけて吐きます。
この深呼吸の方法を2回程繰り返してください。
これを1日の中で1回から3回くらい、朝・昼・晩などにわけて行いましょう。
すごく簡単な方法なのでぜひお試しください。
日常生活で副交感神経を優位にする方法
他にも、お風呂にゆっくり浸かってリラックスするのも良いですし、もし可能であれば1日の中で1回か2回は「横になって寝る」のが理想です。
なかなか出来ない方が多いかと思いますが、お家で時間を過ごされる方や今だとテレワークでお家にいる時間が長い方もいらっしゃるかと思います。
そういう方は1日2回くらいは2~3分程大の字になって寝てほしいです。
そうやって筋肉を完全にオフの状態にすることで、日中の筋肉の緊張を低下させることができます。
治療で肩こりを治すポイントは「延髄」と「仙骨」
首の上部「延髄」といわれるところと、腰の「仙骨」に副交感神経があります。
副交感神経の働きを支配しているのはこの延髄と仙骨だけなんです。
デスクワークやスマホを見て下を向いていると肩がこりやすくなるのは、頸椎の上(延髄)の緊張が強くなって、副交感神経の働きがおかしくなるからなんですね。
座り仕事で仙骨に負担がかかるのも自律神経のバランスを崩す原因になります。
最後に
肩こりは良くならないと諦めている方も多いようです。
しかし、このようなアプローチを行うことで、肩こりを改善していくことは十分に可能です。
つらい肩こりでお悩みの方は、ぜひ姿勢の改善、呼吸法をお試しくださいね。
また、ほんとうに辛くて困っている方はぜひ肩こりを改善する整体治療を受けもらえればと思います。
ブログの内容は動画でもご覧いただけます。
京都市、または京都周辺の地域で、肩こりにお悩みの方はぜひお早めに当院にご相談くだい。
ご質問やお問い合わせはLINEでも承っております。
(柔道整復師・鍼灸師 森洋人 監修)