皆さんこんにちは!
京都市北区北野白梅町にあります、もり鍼灸整骨院の森です。
今回のブログではモートン病と中足骨頭痛の違いについてお話をさせていただきます。
どちらの症状も足裏に出るのでよく間違われます。
正直、この2つの疾患の判断を間違えたからといって、さほど大きなトラブルは起きません。
ただ、治療のポイントが少し違ってきます。
なので早期改善のためにその違いを知っておいていただきたいです。
「そもそもモートン病、中足骨頭痛が何かわからない」という人も、「自分はどっちなんだろう」と思っている方もぜひ最後までご覧くださいね。
目次
モートン病とは
モートン病とは、足の指(特に第3趾、第4趾)の神経が障害され、その神経領域のしびれ、痛みを引き起こす疾患です。
写真のばつ印のところで神経が障害され、その場所の痛み、または◯で囲んだあたりの痛みやしびれを出すケースが多いです。
中足骨頭痛とは
中足骨と言われる骨の先端部分を中足骨頭といいます。
この部位は、歩いている時に圧迫や荷重がかかりやすく、時に炎症を起こしたり、骨を痛めたりします。
これを中足骨頭痛といいます。
モートン病、中足骨頭痛の共通する原因
どちらの症状も、足の横アーチの低下が要因となっています。
本来足というのはアーチ状の形をしています。
このアーチのおかげて、歩いている時や立っている時に体にかかる衝撃を吸収することができるのです。
ところが、このアーチが崩れて扁平な足になっている人がいます。
足が扁平になると、足の真ん中あたりに荷重が集中し、そこにある骨や神経に負担がかかってしまいます。
骨に負担がかかれば中足骨頭痛、神経に負担がかかればモートン病、ということです。
モートン病、中足骨頭痛の違い
どちらも同じような原因で痛みやしびれを引き起こすのですが、両者にはいくつかの違いがあります。
その違いを3つご紹介するので、自分はどれに当てはまるか考えながらご覧くださいね。
クッションがあると楽なのが中足骨頭痛
まず、靴をはいていたり、クッション性の高いスリッパをはいていると痛くない、という場合は中足骨頭痛の可能性が高いです。
痛みの原因が骨であれば、物理的な圧迫や衝撃が痛みの原因になります。
神経の場合は、クッションがあっても影響を受けやすいので、クッションがあると楽に感じる場合は中足骨頭痛を疑います。
指先の痺れが顕著なのがモートン病
モートン病は、神経の症状なのでその多くが指先のしびれを伴います。
中足骨頭痛もよっぽど炎症がひどくなると、神経痛の症状を出すこともありますが、その可能性は低いです。
(中足骨頭痛が原因のしびれは足裏に限局することが多いです)
ですので、指先のしびれを感じていたらモートン病、と考えてもよいでしょう。
じっとしても痛いのはモートン病
神経の症状は動いている時だけでなく、安静にしていても出る可能性があります。
これは「熱したフライパンがすぐには冷めない」のと同じような原理です。
しばらく歩いて立ち止まると数十分から小一時間はジンジンする、夜寝ている時も痛みしびれを感じる、という場合は神経の問題であるモートン病を疑います。
モートン病の治し方
モートン病を改善するコツは、足首や指のストレッチをおこなうことで、神経にかかる負担を減らすことです。
関節周りの筋肉が柔らかくなると、神経も伸びやすく、また動きやすくなります。
モートン病はセルフケアで改善するケースもありますので、ぜひこちらのストレッチ動画を参考にしてくださいね。
中足骨頭痛の治し方
中足骨頭痛を改善するには、足の横アーチを作ることが大切です。
そのためには「浮指」の改善する必要があります。
浮指とは足の指が地面に接しにくくなった状態を指し、指をうまく使えないせいでアーチを作る筋肉が弱くなってしまいます。
浮指を改善しアーチを作ることができれば、中足骨頭の負担が軽減され、痛みが治っていきます。
浮指を改善する動画はこちらをご覧ください。
最後に
モートン病にしても中足骨頭痛にしても、共通する治療のポイントとして横アーチを作ることがあげられます。
セルフケアでもある程度の改善もできますが、足の骨のバランスが崩れている場合はそのような対処だけでは不十分です。
症状がひどくなかなか改善しない、少しでも早く治したいという方はぜひ治療にお越しくださいね。
今回のブログの内容は動画でもご紹介しています。動画はこちら↓
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(柔道整復師・鍼灸師 森洋人 監修)