知らないと怖い。見逃してはいけない膝の痛みとは

 

皆さん、こんにちは。

京都市北区にあります、「もり鍼灸整骨院」 院長の森です。

今回は「見逃してはいけない膝の痛み」というテーマでお話ししていきます。

膝が痛くても「年のせいかな」「そのうち治るだろう」と思って、つい我慢してしまうケースは多いと思います。

しかし中には、放っておくと関節が壊れてしまったり、場合によっては命に関わったりするような膝の痛みもあります。

少し大げさに聞こえるかもしれませんが、そういった認識を頭の片隅に置いておいていただきたいのです。

今回は、「どんな膝の痛みは様子を見ても大丈夫なのか」「我々のような治療院で施術を受けても問題がないのか」「どんな膝の痛みはすぐに病院へ行って検査を受けた方がいいのか」、こうしたことをできるだけ分かりやすくお話ししていきたいと思います。

治療院で治療してもよい膝痛

~膝の痛みは大きく2つに分けて考える~

まず大事なのは、膝の痛みを2つのグループに分けて考えることです。

1つ目は、少し様子を見てもいいもの(治療院で治療してOK)。

2つ目は、見逃してはいけないもの(なるべく早く病院で検査を受ける)。

膝の痛みは、この2つに分類されると思ってください。

まずは、様子を見てもよいものの例(治療してもよいもの)、についてお話しします。

運動した翌日に膝の痛みが強くなるもの

重たいものを持った後や動かした後に、数日間は痛みが強いけれど、少し経つと痛みが収まってくるようなもの

日常生活は普通に送れて、夜も眠っていられる程度の痛み

しゃがんだり伸ばしたりしたときに一時的に出る痛み

こういったものは、様子を見たり、治療院で施術を受けたりしても問題ないと思います。

一方で、今日特にお話ししたいのが、「このサインがあったら自己判断せず、なるべく早めに病院へ行って検査を受けてほしいという危険なサインのお話です。

見逃してはいけない5つの危険なサイン

サイン① 立てないほどの痛み・体重をかけられないほどの痛みが出る

転んだり、ぶつけたり、階段を踏み外したり、何かスポーツをしたりした後に、膝がすぐに大きく腫れてくる。

また、立つこともできないくらい痛い・体重をかけられない。

このようなときは、骨折靭帯の断裂、また関節の中で出血している可能性があります。

こうした場合は、マッサージをしたり、湿布など貼るなど自己判断せずに、できるだけ早めに受診してください。

目安として覚えておいてほしいのは、「その場で歩けないくらい痛い」「立てないくらい痛い」ということです。

多くの場合、こうしたケースでは病院を受診されるとは思いますが、できるだけ自己判断は避けてください。

サイン② 膝がパンパンに腫れる・高熱が出ている

・膝だけでなく体全体にも熱が出る

・膝が赤く腫れて痛む

・少し触っただけでも飛び上がるほどの激痛

・動かすこともほとんどできない

・怪我をした思い当たる原因がない

このような症状が出る場合は、化膿性関節炎といって、膝の中に細菌が入ってしまっている可能性もあります。

この病気を放置すると、関節が壊れてしまったり、全身に細菌が回って命に関わることもある、非常に危険な見逃してはいけない病気です。

膝が腫れているだけでなく、体全体に熱がある、熱を持っている、大した怪我をした記憶もないのに痛む、という場合は、すぐに病院を受診してください。

サイン③ 夜も眠れないほどの痛み、特に膝の内側が急に痛くなる

特に中高年の方に多く、転んだり怪我をしたりした記憶もないのに、急に膝の内側が痛くなり、数時間から数日のうちに急に悪化するケースがあります。

膝の内側に痛みが出て、夜も寝る時もズキズキ痛んだり、歩くときや階段の上り下りで激痛になったり。

数日の間に悪化することが特徴です。

特に中高年の方には、膝の内側の骨が壊死してしまう病気があります。

大腿骨内顆骨壊死」というのですが、初期の場合はレントゲンに写らないこともあるので、MRIなどの精密な検査が必要になります。

急に突然痛くなった膝の内側の痛み、それも夜眠れないほどひどく痛い、思い当たる原因もない。

こういった場合は、しっかりと病院へ行って検査を受けてみてください。

サイン④ 膝がカクッと引っかかるようになり、膝を動かせなくなる場合(ロッキング)

歩いているときや、しゃがんだり立ったりしているときに、膝が急に引っかかって、それ以上伸ばすことも曲げることもできなくなる。

膝の中で何かが挟まっているような感じがして動かない。

無理に動かそうとするとものすごい激痛が走る。

これはロッキング」と言われる現象で、半月板という膝のクッションになっている部分の一部が剥がれたり欠けたりして、関節の中で引っかかってしまっている状態です。

引っかかりが強くて全然動かない、または一旦治っても繰り返してしまう場合は、手術などで対処してもらう方がよいケースもあります。

こうした引っかかりや、膝が動かなくなるような状態になったら、早めに病院で検査を受けてみてください。

また、このような場合は、動かないのを無理にストレッチしたりマッサージしたりしないように注意しましょう。

サイン⑤ 膝以外の関節も腫れている、または朝にすごくこわばる

膝が痛いと思っても、膝だけでなく、足首や股関節、手首や肘、首など、いろいろな関節が痛くなる腫れてしまう

または朝起きてから急に体がガチガチになって、30分以上動かしにくい。

こうした症状がある場合は、関節リウマチなどの病気のサインのことがあります。

こういった場合は、整形外科などで血液検査や詳しい検査をする必要があります。

膝の痛みだけをマッサージしたりストレッチしたりしても病気自体は進んでしまうので、根本的な病気の治療をなるべく早めに行うことが大切です。

危険な膝の痛みの具体的なパターン

ここまで5つのサインをご紹介しました。

実際の場面でイメージしやすいように、具体的な例を挙げておきます。

パターン①

スポーツをしたり、こけたり、ぶつかったりしたきっかけがあったときに、ブチッと膝で音がして、その後立てなくなるケース。

ジャンプの着地で膝をひねった、プチッ・バキッという感覚があった、すぐに膝が腫れて動かすことも困難になった。

この場合は、靭帯が断裂したり、骨の損傷を起こしたりしている可能性があります。

パターン②

夜寝ているときにも痛い、特に動いていなくてじっとしているときも痛みが強い、というケース。

こうした場合は、関節が化膿して炎症を起こしていたり、リウマチによる痛みであったり、痛風や偽痛風などの炎症性の疾患であったりすることがあります。

こういった場合は安静時痛夜間痛という特徴的な症状が出てしまいます。

こうした場合も、すぐに病院へ行くことをお勧めします。

パターン③

ある日突然、膝の内側が急激に痛くなって、数日で歩くのも辛いという状況になっていくケース。

こうしたケースでは、関節の骨の壊死や、半月板のひどい損傷などが疑われます。

これも放置せず、早めに病院で診てもらうようにしましょう。

すぐに整形外科に行くべき状態

「病院と言っても、どこに行けばいいのか」ということですが、基本的には整形外科を受診されるとよいと思います。

次のような症状が出るときは、まず整形外科を受診してください。

①立てないほどの痛みで、体重もかけられないとき。

②膝が大きく腫れて熱を持ったり、赤みを帯びたりしているとき。

③膝がロックして全然動かなくなり、伸ばすことも曲げることもできないとき。

④膝だけでなく全身に熱があるとき。

⑤他の関節も腫れたり、朝に強いこわばりがあったりするとき。

このような場合は、整形外科でレントゲンを撮ってもらったり、必要に応じてMRIを撮ってもらったりする必要があります。

まずは何が原因なのかを正しく判断することが大事で、我々のような治療院にいらっしゃるときも、まずそういった問題を除外してから施術を受けていただく方が、安心して施術を受けていただけるのではないかなと思います。

~治療院での施術が向いているケース~

一方で、様子を見てもよい症状や、我々のような治療院で施術を受けてもよい場合というのは、基本的には慢性的な痛みでお困りのケースです。

例えば、階段の上り下りをしたときに膝が痛い、じっとしていれば大丈夫だけれど歩くと膝が痛い、立ったりしゃがんだりする動作のときに痛みが出る。

または、病院で変形性膝関節症のような診断を受けているけれど手術を受けるほどではない。

けれど生活の質をより向上させたい、やりたいスポーツがある、趣味でやりたいことがある、山登りに行きたい、そういったご希望があれば、施術を受けられることで今の状態より良くなる可能性は十分にあると思います。

まずは原因を病院でしっかり診ていただいて、その後のケアを治療院で行う、という流れは、一つの安全で効果的なパターンかと思います。

もちろん、病院でリハビリを勧められた場合や、病院で治療を継続して進められる場合は、そちらでしっかり治療されることをまず第一選択としてください。

リハビリの期間が終わってもやはり痛みがなかなか治らない、特に病院ではやることがなく湿布やお薬を出して終わり、という場合は、治療院に相談されることを早めに検討されてもいいのではと思います。

 

今回の動画はこちら⇩

最後に

今回は「見逃してはいけない膝の痛み」と、そのサインについてお話しさせていただきました。

膝の痛みは「そのうち良くなるだろう」と放置してしまう場合も多いと思います。

ただ、今日お話ししたようなサインがある場合は、なるべく早めに医療機関を受診してみてください。

「受診した方がいいのか、このまま我慢した方がいいのか」と迷われている方は、自己判断で我慢せず、早めに専門の先生にご相談ください。

もり鍼灸整骨院では、こうした膝の痛みについてのご相談もお受けしています。

慢性的な膝の痛みでお困りの方、原因がはっきりせず不安を感じている方は、どうぞお気軽にご来院ください。

皆様のご来院を心よりお待ちしております。

ひざの痛みの治療

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(柔道整復師・鍼灸師 森洋人 監修)

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