京都市北区にありますもり鍼灸整骨院の森と申します。
私は10年以上外反母趾の治療に携わってきました。その経験を活かし外反母趾の正しい対処や治療法などをみなさまにお伝えできればと思います。
目次
痛い外反母趾と痛くない外反母趾がある
実は、外反母趾にお悩みの方すべてが痛みにお悩みというわけではありません。
母指の変形があるにも関わらず痛みがない人もいれば、少しの変形なのに痛みが強い人もいます。
両者の違いは一体どこにあるのか。
その理由を知ることで早期に痛みを改善し、また外反母趾の進行を予防改善することができます。
痛い外反母趾の原因とは
母指に痛みがあるということは少なからず関節や筋肉に炎症が起きています。
この炎症は関節や筋肉が固くなることでそれぞれの組織にダメージが蓄積して引き起こされるのです。
つまり、痛みを伴う外反母趾にお悩みの方は足の親指の関節や筋肉が固くなっているのです。
足の親指(母指)が固くなる原因
ではなぜ足の親指や関節が固くなるのでしょうか。
その原因はいくつかあります。
歩き方
足の親指に負担のかかる歩き方になる人は「過回内足(かかいないそく)」と言われる足首の形状をしていることが多いです。
本来は指自体に体重がかかるのが理想ですが、この足首の形状をしていると歩くときに足の親指の付け根に体重がかかります。
それが負担となりだんだん関節や筋肉が固くなっていきます。
足首の硬さ
歩く時は、足の指、足首は同時にまがります。
この時に足首が柔軟であればよいのですが、足首が固くなると母指への負担が大きくなってしまいます。
私の経験上、外反母趾にお悩みの方の多くが柔軟性が不足しています。
浮き指
歩いている時に足の親指が浮いている状態を「浮き指」といいます。
本来は母指で地面を踏むようにして歩くのですが、浮き指の方は母指で踏ん張ることができていません。
関節は使いすぎても固くなるものですが、使わなすぎても固くなるものです。
また、指で踏ん張ることで足の筋肉が発達し「足のアーチ」と言われるものが形成されます。
足のアーチはクッションの役割のごとく足の負担を軽減しています。
足のアーチができにくい浮き指は足の負担を大きくしてしまいます。
外反母趾が痛い原因を取り除く方法
痛みを取る方法はいたってシンプルです。
要は固くなった関節や筋肉を柔らかくすればよいのです。
そのためにおすすめなのが「足首のストレッチ」になります。
実は親指の筋肉は、足の指から足裏そして足首を経由してふくらはぎまで伸びています。
足首をストレッチすることで、その筋肉を全体的に和らげることができます。
筋肉が緩まれば自動的に母指の関節も動きやすくなるので痛みが軽減されます。
痛い外反母趾におすすめの治療
軽度の痛みであればご紹介した動画のストレッチで改善できることもあります。
ただ、痛みが強い場合や長期に及ぶ場合は、もっと根本的に治療をおこなう必要が出てくるでしょう。
そのような方は先ほどご紹介した「歩き方」「浮き指」を改善する治療を受けるべきだと思います。
歩き方や浮き指を改善するには足首のゆがみ、股関節や骨盤のゆがみを整える整体治療がおすすめです。
具体的な治療法に関しては当院の外反母趾治療のページをご紹介しますので、ぜひ参考になさってください。
インターネットで検索した際に、外反母趾の治療が充実していて、歩き方や浮き指、体のゆがみなどを診てくれる治療院であればご相談されても良いかと思います。
このような外反母趾の治療や矯正をする治療院には気をつけましょう
外反母趾の変形は手術以外で大幅に改善されることはありません。(軽度の改善は可能です)
なので「外反母趾の変形がこんなに良くなる!」みたいな誇大広告をされている治療院は敬遠されたほうが良いと思います。
そのような治療院にかぎってビフォーアフターの写真などをたくさん掲載しています。
できれば患者さんの声などをしっかり掲載している治療院を探されると良いでしょう。
最後に
外反母趾はほとんどの場合で進行性です。
いま痛みやお困りごとがなくてもそのうちに痛みやトラブルが出てくる可能性があります。
今回ご紹介したストレッチは外反母趾の予防にも効果的ですのでぜひ参考にしてください。
また、正しい靴の選び方や、外反母趾テーピングの仕方をおぼえるだけでも大変有効です。
私のYouTubeチャンネルではそのような情報を紹介していますのでぜひご覧になってください。
治療をご希望の方はぜひご相談いただければと思います。
(柔道整復師・鍼灸師 森洋人 監修)