姿勢改善の闇?猫背や反り腰の危険な常識とは?

 

 

皆さんこんにちは。

「もり鍼灸整骨院」の院長の森です。

今回は姿勢改善の闇】というお話をしていきます。

少しキャッチーなタイトルですが、大切なことだと思いますので、姿勢にお悩みの方は是非最後まで

ご覧ください。

 

~姿勢に関する日本人の神話~

日本人には「姿勢神話」のようなものがあります。

例えば「猫背は絶対にダメ」とか「反り腰は絶対に腰痛の原因になる」のような。

今回はその話が本当に正しいのかということを皆さんに考えていただけたらと思います。

結論から言うと、改善すべき猫背改善すべき反り腰というのも確かにあります。

実際に私も動画で反り腰の改善や猫背を改善するための内容を投稿しています。

これは実際にそれに取り組むことによって体が楽に感じられる方がいらっしゃるからです。

ただ、必ずしも猫背があなたの肩こりの原因に、腰痛の原因になっているわけではありません

猫背や反り腰の改善に努めて良くなる方はもちろんそれでOKですが、それで良くならなかったからといって

諦める必要はありません

時々「私は猫背だからもうダメなんです」、「この反り腰だから一生腰痛に苦しまないといけないんです」など、

本当に絶望的に考えている方もいますが、全くそんなことはないと思います。

そのような方が多く、当院にも来られることもあるので、今回はこういった内容の動画を作ろうと思いました。

 

~なぜ諦める必要がないのか~

では、なぜ諦める必要がないかというと、肩こり腰痛原因は他にあるからです。

原因が違うのに、いくら猫背や反り腰の改善に努めても、時間の無駄になってしまいますよね。

これもよく聞く話ですが「あなたの肩こりは猫背が原因だから、猫背を改善しないと一生良くならないですよ」

「常に背筋を伸ばすように意識してください」などと言われて、一生懸命猫背の改善に努めたり、起きている間は

ずっと背筋を伸ばすように意識したりしたけども、逆に肩こりが悪化してしまう。

このようなケースは本当にたくさんあるんです。

 

~姿勢改善の闇とは~

では何が「闇」なのか。

「闇」という言葉を使ったのは、何でもかんでも痛み不調の原因姿勢猫背や反り腰のせいにしようとする

風潮が世の中にある、というか健康に携わる業界にあるというところです。

ではなぜそうなっているのか、これは想像でしかないんですけども、一つは患者さん・クライアントさんに説明し

やすいからではないかなと。

既に常識的になっている考えなので、説明したら誰でも納得してくれますよね。

また、姿勢が悪くなりたくない、美しくありたいとか、かっこよくありたいとか、そういった感情に訴えかけ

やすいからだと思います。

多くの方が姿勢が悪くなる=老化みたいな考え方を持っているのではないかと思います。

姿勢というキーワードには、世の中の人の不安が潜んでいるから。

その不安を利用すれば(言葉は悪いですが)ビジネスになるみたいな考え方ももしかしたら少なからずあるのでは

ないかと思います。

私の知っている素晴らしい先生方、治療の卓越した先生方は、猫背矯正とか骨盤矯正とか反り腰矯正みたいな言葉を

使って営業するようなことはほとんどないのではないかと思います。

ただ、治療をした結果、そのような姿勢が良くなることは多々あると思います。

ただ、あくまでそれは結果です。

 

~姿勢と症状が関係しない理由~

ではなぜ私が症状と姿勢が関係ないという話をしているかというと、理由は大きく3つあります。

 

1.姿勢には個性がある

1つ目が最も大きい理由なんですけど、姿勢にはタイプがあります

つまり生まれながらに、やや猫背気味の人もいれば、やや反り腰気味の人もいます。

どうやら人の特性として、生まれながらに例えば体の前側とか腹筋を使いやすい優位に使うタイプの方

いれば、背中側・背筋を優位に使うタイプの方もいたりするみたいなんですね。

例えば、レスリング女子金メダリストの吉田沙保里選手(霊長類最強と言われます)は、腹筋が全然できない

ことで有名ですよね。

テレビでも取り上げられることがありました。

腹筋ができないのにあれだけ強いということは、背筋・背中の筋肉などをうまく使ってパフォーマンスを出されて

いるのではないかと思います。

なので、ある程度姿勢には個性があるという風に考えていただいてもいいのかなと。

もちろん、それが過剰に悪くなってしまった場合過剰に猫背が強くなる、常に反り腰が強くなる)、そういった

場合は冒頭でもお伝えしたように改善のプロセスを頑張ってもらうということも大事かもしれません。

必ずしも教科書的な真っすぐな姿勢になる必要はないのかなと思っております。

スポーツ選手もその方たちの個性に合わせてトレーニングをしたり、フォームを作ったりしているので、姿勢だけ

個性がないというのもちょっとおかしい話なのかなと私は考えています。

 

2.姿勢と症状の関係性が一貫していない

2つ目は、猫背が例えば肩こりの原因であれば、猫背の人はみんな肩こりじゃないとおかしいですよね。

反り腰が腰痛の原因であれば、反り腰の方はみんな腰痛持ちでないとおかしいじゃないですか。

でも実際はそうではないです。

猫背の方でも肩こりない人もいますし、反り腰の方でも腰痛がない人もいます。

もしかしたらあなたのお近くにもそのような方がいらっしゃるのではないでしょうか。

 

3.姿勢が改善しなくても症状が治るケースがある

3つ目は、猫背や反り腰のような、いわゆる不良姿勢と言われるものが改善しなくても、肩こりや腰痛が治って

いくケースがいっぱいあります。

なぜそのようなことがあるかというと、単に原因が違うからです。

例えば疲労睡眠不足ストレスなどがあると血流が悪くなって筋肉が硬くなって痛みを引き起こしたりすること

があります。

また、お仕事家事育児などで偏った体の使い方や同じ筋肉にばかり負担をかけていると、体の歪みが発生し

さらに歪むことによってさらにその特定の筋肉や関節ばかりに負担がかかって痛みを引き起こすこともあります。

当然、こうやって原因が違えば、そこの原因の部分が改善すれば症状は良くなります。

 

~まとめ~

以上の3つの理由から、必ずしも姿勢を改善する必要はない、教科書的に真っすぐな姿勢を目指す必要はないと

いうのがご理解いただけたのではないでしょうか。

冒頭にもお話ししましたが、もちろん改善すべきものもあると思います。

それで良くなるケースも実際にあると思います

ただ、必ずしもそれだけが原因じゃないということを念頭に置いていただければ幸いです

何回も言うように、教科書的にまっすぐになることを目指さなくてもいいのかなと、それに囚われる必要もないと

思います。

またそれらの改善に努めても症状が良くならない人は、他に腰痛の原因や肩こりの原因があるのではないかと

思って、何かをしたり治療したり行動していただいてもいいと思っております。

 

詳しくは動画でご説明しておりますのでよろしければご覧ください⇩

 

~最後に~

いかがだったでしょうか。

今回は姿勢に関するお話をさせていただきました。

本当に簡単に結論を端的に言うと、あまり姿勢に囚われないで欲しいです。

ある程度改善に取り組んでも体が良くならない場合は、他に原因があると思って頭を切り替えていただければ

いいのではないかと思います。

お体の不調でお悩みの方は、ぜひ一度当院までご相談ください。

お一人おひとりに合った最適なアプローチで症状改善をサポートいたします。

 

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(柔道整復師・鍼灸師 森洋人 監修)

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