こんにちは!
京都市北区 北野白梅町 円町近く もり鍼灸整骨院の森です(*^_^*)
京都はずいぶんと過ごしやすい季節になってきました。
この時期になるとあちらこちらで運動会がおこなわれていますが子供たちも親御さんたちもおケガの無いように頑張ってくださいね!
さて、当院には野球肩でお悩みの学生や、社会人選手がよくご来院されます。
野球肩もいろいろで、単なる投げすぎによる炎症であれば、数日間の休養でまた痛みなく投げられるものもあります。
しかし当院に来られる方の多くが治療を受けてもなかなかよくならない、長年野球による肩の痛みで悩んでいる、そのような方です。
そこでなかなか良くならない野球肩にお悩みの方にぜひ確認してほしいポイントがあります。
それが「肩甲骨のポジション」です。
もしかするとその野球肩による痛みは、肩甲骨のポジションの悪さが関係しているかもしれません。
悪いポジションにある肩甲骨
まずはご自身の肩甲骨の位置をチェックしましょう。
ぜひご家族やご友人にお願いして写真でとってもらいましょう。
まず、肩甲骨を後ろから観察した時に、肩甲骨が左右対称になっているかをみてみましょう。
問題のある選手は肩甲骨が外側に開いていたり、下がっていたりします。
肩甲骨の位置がわかりにくければ、肩の高さを見比べてください。
肩が下がっていたり、反対の方よりも肩が前に出ているようであれば、肩甲骨の位置が悪いと判断できます。
肩甲骨の位置が悪いと、肩の動きも悪くなり、肩まわりの筋力も十分に発揮することができません。
この状態で投げ続けていると、肩関節やその周りの筋肉に負担がかかり次第に痛みをおぼえるようになります。
肩甲骨のポジションの悪さの原因
原因は大きく2つあります。
1つは肩甲骨周りの筋肉が硬くなることで、肩甲骨を引っ張ってしまうからです。
肩の疲労の蓄積は筋肉を硬くしますし、筋トレなどで筋肉のバランスを崩して肩甲骨のポジションが悪くなることもあります。
2つ目の原因は、崩れた身体のバランスにあります。
例えば下の図のように骨盤や股関節、背骨に歪みがあれば肩甲骨のポジションも崩れます。
実際に、肩周辺の筋肉を一切触らずに(主に足から)身体のバランスを整えると肩甲骨のポジションが良くなることもあります。
これは足や骨盤のバランスが変わることで自然と肩甲骨のポジションが戻るからです。
当院で子供の施術をするときに、親御さんの前で実際に肩甲骨の位置を確認していただき、身体のバランスを整え、再度確認をしていただきます。
ものの数分で、しかも肩甲骨や肩を一切触らずに写真のような変化が出ますので、親御さんも本人もとても驚かれます。
なかなか良くならない野球肩でお悩みの方はぜひ一度ご自身の肩甲骨をチェックしてください。
位置がずれている場合は、それが原因で野球肩になっている可能性があります。
肩甲骨のポジションを整えるストレッチ
もしも肩甲骨のポジションが悪くなっていても、軽度の場合であればストレッチで改善することもできます。
今回は肩甲骨のポジションを戻す簡単なストレッチを1つご紹介します。
まず、写真のように横向けになって寝ていただきます。
上の足の膝は90度くらいに曲げます。曲げた膝は地面につけて離れないようにします。
腕は90度、肩の高さで伸ばしておきます。
ここまでのポジションがストレッチのスタートポジションです。
このポジションから腕を真横に開いていきます。胸を開くイメージで開いてください。
開いた腕を地面に近づけます。この時に力を入れる必要はありません。
腕の重みだけで開くようにしましょう。しっかりと脱力できると、胸の前から肩の前が伸びる感覚があります。
上に来ている足の膝は地面から離れないように注意しましょう。
さらに肩甲骨にも意識を置きます。この時の肩甲骨は背骨(背中の中心)に近づけるように引きつけます。
肩甲骨を引きつけづに腕だけで引こうとすると、肩の関節に負担がかかります。
肩甲骨と上腕骨を連動させて動かすことで、肩に負担なく安善にストレッチをおこなうことができます。
いかがでしょうか。
このストレッチをおこなうことで、胸から肩甲骨周りの筋肉がほぐれて肩甲骨のポジションがよくなります。
肩に痛みが出る方は無理をしないように、肩の痛みの出ない範囲でストレッチおこなってください。
軽度の野球肩や、疲労による肩の重み程度ならこのようなストレッチで良くなる可能性もあります。
ただ、なかなか良くならない肩の痛み、野球肩はストレッチだけでなく、投球フォームや身体の使い方に問題があることも多いです。
当院では治療だけでなく、投球フォームの指導や身体の使い方のトレーニングなども指導しております。
マッサージやストレッチをおこなっても、なかなか良くならない野球肩の痛みにお悩みの方は、ぜひ一度当院にご相談くださいませ。
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(柔道整復師・鍼灸師 森洋人 監修)