こんにちは!
京都市北区 北野白梅町 円町 もり鍼灸整骨院の森です。
先日、数か月前からきつい肩こりと、肩のうずきにお困りの患者さんが来院されました。
症状は日中や何かをしているときには感じないそうですが、夜になると辛くなるそうです。
病院では異常なしと言われ薬と牽引治療などを受け、治療院にも何か所か行かれたとのこと。
治療院ではこっている筋肉をもみほぐすマッサージが中心で、ご自身でも辛くなってきたら「ツボ押し」でグリグリしているとのことでした。
お話しをお伺いすると今までに肩こりになったことは一度もなく、病院でも原因がわからなかったために「なぜこんなに肩が痛いのか」と大変不安だったようです。
うずくくらい痛い肩こりの原因は?
この患者さんはなぜこんなにもキツイ肩のこりになったのでしょうか?
当院で検査をすると、この方は常に肩に力が入っていて、身体の緊張が抜けていない状態でした。
姿勢をみても両肩がいかり肩のようで、両方の肩幅も狭くなっていました。
肩のこりで力を抜くことが苦手な方の典型例です。
詳しく診てみると、肩甲骨の動きがだいぶ悪くなっていました。これが根本的な原因だと考えられます。
実は、この患者さんのように身体の力が抜けないために、肩のこりがきつくなる人は少なくありません。
そんなことで、こんなにキツイ状態になるの?と思われるかもしれませんが、24時間ずっと力が入っていれば筋肉や関節はオーバーヒートします。
これは方の筋肉が炎症を起こした状態です。
筋肉の炎症はレントゲンには写らないので、病院でも原因がわからないといわれます。
力が抜けないのはなぜ?
この患者さんは治療でのマッサージや、セルフケアで肩をゴリゴリとマッサージしていたために、肩の筋肉が損傷して炎症をおこし、さらに筋肉が硬くなっていました。
実は良かれと思ってやっている治療やセルフケアが逆効果になることもあります。
今まで治療を受けた経験がないために、マッサージ以外に治療する方法はないと思っていたのが、あだになったようです。
このような方が今後もマッサージに依存すると、軽い刺激では効かないような気がして「もっと強いマッサージを」と、どんどんマッサージ中毒になります。
この場合、マッサージを受けるのをやめて損傷した筋肉を回復させなければ、いつまでたっても肩は治りません。
マッサージ止めると、約2~3週間ほどの間に筋肉は損傷が回復します。
この数週間は自分で揉みたくても我慢していただきます。この数週間を乗り越えられると、肩のうずきも無くなることが多いです。
ただ、せっかくマッサージで損傷した筋肉が回復しても、根本的なこりの原因である、肩甲骨の動きが悪ければまた同じことを繰り返してしまいます。
その場合は筋肉をもみほぐすのではなく、肩甲骨が動きやすくなるよう整体をします。
こっている筋肉をただ揉んでいるようではなかなか肩こりは良くなりません。かえって症状が長引いたり余計にひどくなることもあります。
何が原因で何が本当に必要なのかを理解し、実行していけば多くの問題は解決できます。
肩のこりにお悩みでマッサージが手放せない人は、今までの常識を変えるのにとても苦労されます。
当院でおこなう肩こりの治療
当院ではできる限り根っこから改善するような治療を心がけています。
そのためには、問診や検査を丁寧におこなって、症状の原因を探し出すことが重要です。
原因を正しく理解すれば、おのずと改善する方法や治療がみえてきます。
ですので、私はその原因をできる限りご理解いただけるよう説明するよう努めています。
当院での施術は、身体の歪みやバランスを整え、姿勢を改善するような整体治療がメインになります。
筋肉をほぐすうなマッサージは、その時は楽に感じても、根本的な治療とはいえませんので、当院ではおこないません。
整体治療で、肩まわりや首の関節が動きやすくなれば、肩をマッサージしなくても肩はずっと楽になります。
この感覚は必ず体感していただけるでしょう。
肩や首のこりは、普段の体の使い方や、身体の癖といったものも関係してきます。
例えば、座り方や立ち方が悪いと身体のバランスが崩れ、症状を悪化させてしまいますので、当院では日常生活指導もおこないます。
肩や首のこりはしっかりと対処すれば、ほとんどの方が改善を体感することができます。
なかなか良くならない、辛い肩のこりにお悩みでしたらぜひ一度当院にご相談くださいませ。
肩の治療について詳しくはこちらをご覧ください。
『肩こり治療専用ページ』
ご質問やお問い合わせはLINEでも承っております。
お悩みの方はぜひご相談ください。
(柔道整復師・鍼灸師 森洋人 監修)