慣れないパンプスで足の親指が痛くなる原因とは

 

 

 

皆さんこんにちは。

 

京都市北区北野白梅町にあります、もり鍼灸整骨院です。

 

入学式や新卒の方の真っ新なスーツ姿を見かけると、春を感じますね。

 

この季節になると、20代の方の足のトラブルのご相談も増えてきます。

 

お話を聞いていると、新生活で「慣れないパンプス」を履くようになってから足の痛みを感じている、という方が多いようです。

 

単に「靴が合わなかっただけ」と思われがちですが、実は見逃してはいけない足の問題が隠れているケースがあります。

 

それが「外反母趾」です。

 

 

痛みが出るまで気が付かない「隠れ外反母趾」

 

医学的には親指の変形の角度が20度以上になったものを外反母趾と言います。

 

 

ところが、実際の治療の現場では、15度以上の変形があれば十分に痛みを引き起こし、外反母趾だと判断できます。

 

ですので、15度〜20度の変形は「隠れ外反母趾」といえるでしょう。

 

15度くらいの変形で痛みもなければ、ほとんどの方が外反母趾だと自覚されていません。

 

 

外反母趾は早く対処すれば進行を防げる

 

下の図は、10年以上外反母趾患者さんを治療してきた私の独自の知見です。

 

外反母趾は早期に対処するほど将来の進行を防ぐことができます。

 

その「デットライン」となるのがおおよそ20〜25度。

 

外反母趾の変形は20度を超えると加速度的に進行するケースが多いのです。

 

逆にそれまでに正しい対処を行うことができれば、進行を防ぐことが可能です。

 

20度を境に外反母趾が悪化
20度未満で対処を行うと進行を予防できる

 

外反母趾の進行を防ぐ正しい対処法

 

比較的早期であれば、治療をしなくとも進行を防ぐことができます。

 

そのための大切なポイントを以下に紹介します。

 

 

①足のサイズにあった靴を選ぶ

 

ヒールやパンプスを履いても足が痛くならい、外反母趾が悪化しない方法があります。

 

それが自分の足にあったものを履くということです。

 

具体的には、靴の中で足が動きにくく、足にフィットした靴を選ぶということ。

 

実は、靴の中で足が動きすぎる(前に滑ったり、かかとがグラグラしたりする)と足の指に負担がかかり、痛みを引き起こします。

 

歩くたびに靴の中で足が滑る、かかとがすぐに脱げる靴は要注意です。

 

また外反母趾の傾向にある方は、仕事で履く靴もですが、普段の靴選びがとても重要になります。

 

 

②足首を柔らかく保つ

 

足首が硬い人は、歩くときにの親指の負担が大きくなります。

 

これは足首の動きの悪さを、足の親指がカバーするからです。

 

デスクワークや座り仕事では足首を動かさず硬くなりやすので、できるだけ歩いたり運動をするなどして、足首は柔らかく保ちましょう。

 

 

③癖をなおす

 

たとえば、「横座り」をしていると股関節が捻れて、歩き方が悪くなり、結果的に外反母趾を悪化させます。

 

足を組む癖も同じで、外反母趾を悪化させてしまう恐れがあります。

 

このような癖を改善するのが早いほど、将来の足の変形を予防することができるのです。

 

外反母趾の進行を防ぐ正しい対処法は、こちらの動画でも紹介していますのでよろしければご覧ください。

 

 

最後に

 

慣れないパンプスで足の親指が痛くなる原因の多くは外反母趾です。

 

痛みが出て初めて外反母趾だと自覚する人も多いでしょうが、変形がひどくなる前に対処すると、進行を予防することもできます。

 

もしかすると、そのことに気がつけただけでもラッキーなのかもしれません。

 

これを機に、ぜひ進行を予防するための正しい対処を行ってください。

 

当院では外反母趾の治療や、進行を防ぐための指導などを行っております。

 

慣れないパンプス、ヒールで足が痛いとお悩みの方はぜひご相談くださいね。

 

 

 

 

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お悩みの方はぜひご相談ください。

(柔道整復師・鍼灸師 森洋人 監修)

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