皆さんこんにちは。
京都市北区にあります、もり鍼灸整骨院院長の森です。
今回は「足底筋膜炎を改善するセルフケア」についてお伝えします。
足のトラブルの中でも比較的多いのが、この足底筋膜炎です。
足底筋膜炎は、軽度から中等度のものはセルフケアで十分に改善する可能性があります。
ただし、中等度以上の長引く足底筋膜炎や、処置が遅れた足底筋膜炎はなかなか治らない場合もあります。
なるべく早く、軽度のうちから対処するように心がけましょう。
目次
足底筋膜炎とは
足底腱膜とは足裏の母指球の下から、かかとの前の方に向かって付いている三角形の筋です。
足底筋膜炎は、その腱の付着部である母指球の下、かかとの前に痛みを引き起こす場合が多くある炎症です。
ただし、治療をする上では足の裏をケアしても治らないケースが多いです。
何故なら、足底腱膜は解剖学的に足の裏だけではなく、ふくらはぎとの連結が見られる組織だからです。
つまり、治療のポイントはふくらはぎの筋肉と言えます。
なぜ足底筋膜炎になるのか?
結論から申しますと、足底筋膜炎になる理由は、アーチの潰れない足になっているからです。
「アーチが潰れるようになる足にする」ことが足底筋膜炎を改善していく為にもっとも大切なことです。
足底筋膜炎の説明で、アーチが潰れることを繰り返すうちに足の裏が痛んでしまうというものがあります。
これは、間違いではありませんが、実は足の柔らかさによって変わってきます。
足が柔らかく、アーチが出来たり潰れたりをうまく繰り返す人は、足を痛める可能性は低いです。
ところが足が硬く、アーチがなかなか潰れない人は、足底筋膜にものすごいテンションがかかります。
柔軟性に富んで足が動く人よりも、動かない人の方が常に足底筋膜が引っ張られてしまいます。
具体的にどの筋肉が硬くなっているのか?
それは、ふくらはぎの筋肉の他に横アーチを作っている筋肉である、後脛骨筋(左下)と前脛骨筋(右下)です。
後脛骨筋は脛の裏から足の裏まで伸びている筋肉で、足の内側のアーチを引き上げる作用があります。
前脛骨筋は脛の前から足の内側まで伸びる筋肉で、足の内側のアーチを上に引き上げる作用があります。
この2つの筋肉がガチガチに固まってしまうと、アーチが下に潰れようとするのを邪魔してしまいます。
足底筋膜炎の方は、足の裏をグリグリ押したり触ったりするより、ふくらはぎの筋肉を緩める必要があります。
前脛骨筋、後脛骨筋を緩めるセルフケア
今回ご紹介する、側手筋膜炎を改善するセルフケアは3つです。
①後脛骨筋を緩めるセルフケア
②前脛骨筋を緩めるセルフケア
③ふくらはぎを緩めるセルフケア
このセルフケアを行うと、ガチガチに固まっている後脛骨筋、前脛骨筋、ふくらはぎが緩まり、しっかりと潰れてクッションの役割を果たしてくれる、足の横アーチを作り出すことが出来ます。
そして、横アーチが出来ることで足底筋膜炎の痛み改善になります。
足底筋膜炎のセルフケアはこちらからご覧ください↓
最後に
いかがだったでしょうか。
「アーチが潰れるから痛い」のではなく、「潰れるためのアーチが作れていない」から痛みに繋がります。
足底筋膜炎の痛みでお悩みの方は、是非このセルフケアを頑張ってみてください。
早めに対処することが、痛みの改善に繋がります。
当院の足底筋膜炎の治療についてはこちらをご覧ください↓
(柔道整復師・鍼灸師 森洋人 監修)