皆さんこんにちは。
京都市北区にあります、もり鍼灸整骨院院長の森と申します。
今回は「膝に溜まった水を自分で抜く方法」についてお話していきます。
膝が悪い方の中には、膝に水が溜まると病院に行き、注射器で水を抜くという方も多いのではないでしょうか?
「それが自分で出来る?」「本当に?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
はい。可能です。
ただし、物理的に注射器のように水を抜くことは出来ません。
今回お伝えするセルフケアを行うと、膝に溜まった水を減らすことが出来ます。
膝に水が溜まるメカニズム
膝には関節包という膝の関節を包む膜があり、この中に滑液という液体が入っています。
膝に問題がない方でも膝は滑液に満たされています。
膝が悪くなってしまう方は膝の水が一時的に沢山出てしまいます。
1番多いのは膝の関節のどこかで炎症を起こしている場合です。
炎症というのは火事を起こしてるようなものです。
その火事を消すために水を出して消火活動をするんですね。
なのでその炎症が強ければ強いほど膝の水は溜まっていきます。
膝に溜まった水は膝関節から出ていかないといけません。
お風呂に溜まった水も古くなったら栓を抜いて流しますよね。
通常であれば炎症が収まると水は引いていきますが、この栓が抜けずに膝の水が解放されないことがあります。
これを膝の水の吸収障害と私は呼んでいます。
体に吸収されるための機能が上手く働いていない人は、いつまで経っても膝の水が抜けません。
通常であれば、炎症は長く続いても1~2週間程度です。
つまり1か月以上膝の水が溜まっている人、繰り返す人というのは吸収障害を起こしている可能性があります。
膝の水を自分で抜くためのセルフケア
膝に水が溜まる原因は、水が溜まっている関節包には水を溜める性質と吸収する性質があります。
関節包の中の滑膜という膜が硬くなると水を吸収できなくなります。
逆にこの滑膜が柔らかくて動きやすい状態だと、しっかり水を吸収してくれます。
つまり膝の水の吸収障害を解消する方法は、滑膜を柔らかくするセルフケアになります。
膝の水を散らすことが出来れば、膝の屈伸もしやすくなります。
その滑膜を柔らかくするセルフケアはこちらです↓
最後に
いかがでしたでしょうか。
「膝が腫れ、曲げにくくてどうしようもない」という方は注射で水を抜いてもらうことも1つの方法です。
しかし、水を抜くと癖になってしまうこともあります。
まずは一度、注射で水を抜かないこの正しい対処方法で解消することを強くおすすめします。
当院の膝の痛みの治療についてはこちらをご覧ください。
(柔道整復師・鍼灸師 森洋人 監修)