皆さんこんにちは。
京都市北区にあります、もり鍼灸整骨院院長の森と申します。
今回は、外反母趾の人は歩いた方が良いのか?歩かない方が良いのか?という皆様の疑問に対してお答えしていこうと思います。
目次
外反母趾は歩く方が良いのか?
結論から申しますと、外反母趾の方の中には、歩くことで外反母趾を改善と予防が出来るタイプの方と、歩くことで外反母趾が悪化してしまうタイプの方がいらっしゃいます。
ただし、歩くことで外反母趾が悪化するタイプの方も歩かないより歩いた方が良いです。
外反母趾は基本的には進行性ですので、何もしなければ進んでいきます。
なぜなら、人間は生きている限り歩くので骨の変形が悪化していくからです。
しかし、変形が悪化することが怖くて歩かないでいると筋力がどんどん低下してしまいます。
筋力が落ちると、歩けなくなります。
痛みがキツイ、親指の曲がっている角度がひどい方以外は、外反母趾が進行しても歩けなくなることはありません。
それよりも、歩かないことによる筋力低下の方が、歩けなくなるリスクを高めてしまいます。
歩くことで外反母趾が悪化してしまうのはどんな人?
歩くことで外反母趾が悪化してしまう方には主に3つのタイプがあります。
①足の変形が30度から35度以上になっている方
外反母趾の変形が30度を超えると、歩いている時に足の指が外に捻じれる癖がつきます。
変形していると、どうしても癖がついてしまうので仕方ないことです。
「だから歩かないでください」という訳ではありません。
それでも歩いた方が良いですが、何もしなければ残念ながら進行は防げません。
②足に合っていない靴を履いている
”足に合っていない靴”というのは、ヒールやパンプスを想像される方が多いのではないでしょうか?
しかし、それだけでなく自分の足よりも明らかに大きい靴を履いている方も注意が必要です。
大きすぎる靴を履くと、靴の中で足が動いてしまうためです。
靴の中で足が動いてしまうと、外反母趾の骨の部分が圧迫されたり衝撃を受けたりするようになります。
そして、骨にダメージが加わって変形が進んでいきます。
また、スリッパなどのかかとが無い靴を履いていると、かかとがグラついてしまい、外反母趾の原因である足首の捻じれ(後足部の回内)が起こりやすくなります。
足に合っていない靴を履いている方は注意してください。
「正しい靴の履き方」はこちらの動画をご覧ください↓
③足の歪みが起きている方
過回内足や浮指の方は注意が必要です。
足の歪みがある方は、まず過回内足や浮指を改善するセルフケアや治療を受けてから歩いて頂きたいです。
「足の歪みの改善法」についてはこちらの動画をご覧ください↓
歩くことで外反母趾を予防、改善できるのはどんな人?
歩くことで外反母趾を予防、改善で切る方には主に4つのタイプがあります。
①外反母趾の変形が、それほど進んでいない方
具体的には足の変形が20度以下の方は、足の指が捻じれるような歩き方にはなりません。
しっかりと歩いて、足の機能を高めた方が良いです。
②子ども
子どもは絶対に歩いてください。
幼少期に歩かず、足の筋肉や靱帯に刺激を与えないでいると、外反母趾になりやすくなってしまいます。
子どもは外でどんどん運動するようにしましょう。
③自分の足に合っている靴を履いている方
大きすぎず、小さすぎず、自分の足にフィットした靴、かかとがホールドされて安定する靴を履いている方は、歩く時にストレスがかからないので歩いて大丈夫です。
④足の歪みがない方、過回内足や浮指の問題がない方
足の歪みがない方は、歩けば歩くほど外反母趾が改善する可能性があります。
最後に
今回は「外反母趾は歩く方が良いのか?悪いのか?」についてお話ししました。
個人の状態によってメリットとデメリットがあるので、しっかり理解していただくことが必要です。
外反母趾が進行したとしても、歩く方がメリットがあります。
ただ、少しでも外反母趾の進行を防ぐためには、自分の足に合った対処をした上で歩く方が良いです。
是非今回のお話を参考に、ご自身の足に合った対処をしてください。
今回のお話は、動画でも分かりやすく解説しています。
是非こちらも参考になさって下さい。
(柔道整復師・鍼灸師 森洋人 監修)