皆さんこんにちは。
京都市北区にあります、もり鍼灸整骨院院長の森です。
今回は「やってはいけない外反母趾のセルフケア」についてお話します。
早速ですが、結論から申します。
足の指に物を挟むようなセルフケアは、やめてください。
目次
ついついやりがちな外反母趾のセルフケア
皆さんは、足の指に挟むセルフケアグッズを使ったことはありませんか?
よく、それぞれの足の指の間に挟むスポンジやシリコンの様なもの、足の親指と2番目の指の間に挟むものや、足の親指を引っ張るようなグッズが売られています。
様々なタイプのものがありますが、正直、そのすべてが良くありません。
なぜ指の間に挟むのが良くないのか
理由は2つあります。
①開帳足が悪化してしまうから
②外側の骨に負担が掛かってしまうから
では、これらの理由について詳しく説明します。
①開帳足が悪化してしまうから
外反母趾は、開帳足が進行すればするほど悪化してゆきます。
足の指の間に物を挟むと、指と指の間は綺麗に広がるので見た目は綺麗に見えるかもしれませんが、
足の指を広げてしまうと、中足骨の間が広がり中足骨頭の間の靱帯がどんどん緩んでしまいます。
靭帯が緩めば緩むほど、足の横幅が広がります。
足の横幅が広がると、足の横アーチが潰れて開帳足になるという仕組みです。
開帳足になればなるほど、親指は中に入ってしまい外反母趾が悪化してしまう事になります。
②外側の骨に負担が掛かってしまうから
外反母趾の方は親指が内側に入ります。すると親指の外側の骨の間にはスペースが出来ます。
このスペースを埋めるように他の組織や骨がどんどんできてきます。
しかし、親指を外側に引っ張るようなケアをしてしまうと、骨同士が当たって潰れてしまうような刺激が与えられます。
その結果、親指の骨の外側に出来た組織に炎症を起こして痛みが出たり、骨同士が傷ついて骨増殖してしまいます。
つまり、外反母趾の出っ張りを強固にしてしまうと言えます。
以上の2つの理由から、足の指の間にものを挟むセルフケアは良くないと考えます。
ただし、セルフケアをする時間と目的によっては大丈夫なものもあります。
例えば、5分程度ストレッチの目的で指を刺激したり広げるくらいなら基本的には問題ありません。
足の指の間に手の指を入れてグルグル回すようなものも、数分ストレッチの目的で行う分には問題ありません。
足の指が重なり、指同士が当たって痛い方が、緩衝材のように指の間にクッションを入れるのは問題ありません。
とはいえ、多くの方にとってはメリットよりもデメリットの方が圧倒的に上回るもの。
良かれと思って行った外反母趾のセルフケアで、悪化させないよう注意してください。
正しい外反母趾の対処法
正しい外反母趾の対処法は、開帳足を改善することにあります。
こちらについては以下の動画を参考になさって下さい。
最後に
「良かれと思って行っていたセルフケアが実は外反母趾を悪化させていた」という事を防ぐために、是非動画を参考にセルフケアを行ってみてください。
当院の外反母趾治療についてはこちらからご覧ください↓
(柔道整復師・鍼灸師 森洋人 監修)