年末の忘年会シーズン、飲酒が引き起こす腰痛の意外な原因

 

はじめに

 

みなさん、こんにちは。京都市北区もり鍼灸整骨院の院長、森洋人です。

 

年末の忘年会シーズンは楽しいですが、飲酒による腰痛が心配な方も多いでしょう。

 

今回は、飲みすぎが腰にどう影響するのか、その原因と対策についてお話します。

 

腰痛でお悩みの方にとって、役立つ情報を提供できればと思います。

 

 

飲酒で腰痛が発生するメカニズム

お酒を飲むと体内の水分が失われます。これにより、筋肉や関節の潤滑が不足し、腰に負担がかかります。

 

アルコールには筋肉を弛緩させる作用があるため、長時間の座り姿勢や不自然な姿勢でいると、腰痛の原因になり得ます。

 

また、アルコールは中枢神経を抑制し、体のバランス感覚を低下させるため、不自然な姿勢で長時間を過ごすことが多くなります。

 

これが腰痛を引き起こす要因にもなります。

 

そして、飲酒が原因で睡眠の質が低下し、筋肉の回復が十分に行われないことも、痛みを引き起こす一因になります。

 

このようにして、楽しいはずの忘年会が、後に痛みを引き起こす原因となるのです。

 

 

飲酒が原因となる腰への具体的な症状

 

お酒を飲むと、体にいくつかの変化が起きます。その変化の中には、腰痛を引き起こすものもあります。

 

アルコールには利尿作用があり、多くの水分を排出させることで、脱水症状を招きやすくなります。

 

脱水は筋肉の柔軟性を低下させ、腰痛の一因になり得ます。

 

また、飲酒の量が多いと、腎臓に大量の水分が集まり、尿の重みで腎臓が下がり、

 

大腰筋に影響を与えることで、骨盤の歪みや腰痛を引き起こすこともあると言われています。

 

さらに、アルコールは睡眠の質を低下させることで、疲労回復を遅らせ腰の筋肉や関節へのストレスを増大させます。

 

睡眠中には体の回復と修復が行われるため、質の悪い睡眠は腰痛の悪化につながります。

 

飲酒が原因で起こる腰痛は、一般的な腰痛と異なり、腰だけでなく背中や肩にも痛みが及ぶことがあります。

 

特に、膵臓に異常が生じた場合、腹部の激痛が腰や背中に放散することがあり、腹痛を伴う腰痛・背部痛と表現されることが多いです。

 

この痛みは、膵臓の病気である膵炎が原因の可能性も指摘されており、耐え難い症状とされています。

 

これらの症状が現れた場合、単に飲酒を控えるだけでなく、適切な医療機関での診断と治療が必要です。

 

特に膵炎は慢性化すると治療が難しくなるため、早期の対応が求められます。

 

 

忘年会シーズンでも腰痛を和らげるテクニック

 

年末の忘年会シーズンは、楽しい時間を過ごす反面、お酒を飲み過ぎて腰痛に悩まされる方も少なくありません。

 

しかし、正しい知識と少しの工夫で、この時期でも快適に過ごすことができます。

 

まず、当たり前のことですが、お酒を飲む際には、アルコールの適正量を守ることが大切です。

 

飲み過ぎ腰痛の原因となり得るため、自分の限度を知り、それを超えないようにしましょう。

 

お酒を飲む際には水分をたくさん摂ることで、アルコールの分解を助け、腎臓への負担を軽減することです。

 

また、週に1日以上は休肝日を設けることで、体への負担を軽減できます。

 

飲酒後は特に、体を温めることで血行を促進し、肝臓の負担を軽くすることができます。

 

お風呂にゆっくり浸かるのも一つの方法です。

 

また、消化を助けるために、食事は脂っこいものを避け、バランスの良い食事を心がけることが大切です。

 

次に、有酸素運動を取り入れることで、血流を良くし、筋肉の疲労回復を促進することができます。

 

ウォーキングやジョギングなど、軽度の運動から始めるのがおすすめです。

 

また、飲酒によって消費されるビタミンB群を意識的に摂取することも、腰痛予防に有効です。

 

ビタミンB群は筋肉の疲労回復に役立ちます。

 

飲酒によって消費されるビタミンB群には、ビタミンB1、B2、B6、B12などが含まれます。

 

これらは体内でアルコールの分解過程に関わり、その過程で大量に使用されるため、不足しがちになります。

 

ビタミンB群は不足すると疲労感の増加、集中力の低下、筋肉痛などを引き起こす可能性があります。

 

特に、ビタミンB1の不足は筋肉の痛みや腰痛の原因にもなるため、飲酒時にはこれらを含む食品を積極的に摂取することが推奨されます。

 

冬に旬を迎え、ビタミンB群を豊富に含む食材には以下のようなものがあります。

 

1. **ほうれん草** – ビタミンB6、B9(葉酸)が豊富で、冬に旬を迎えます。

2. **かぼちゃ** – ビタミンB1、B2、B6が含まれ、冬までの収穫が可能です。

3. **鮭(サーモン)** – ビタミンB12をはじめとするB群ビタミンが豊富で、特に秋から冬にかけてが旬です。

4. **牡蠣(かき)** – ビタミンB12が非常に高い含有量を誇り、冬が旬です。

 

これらの食材を摂ることで、飲酒によるビタミンB群の消費を補うことができます。

 

これらのテクニックを実践することで、飲酒による腰痛のリスクを減らし、年末の楽しい時期を健康的に過ごしましょう。

 

 

まとめ

 

年末の忘年会シーズンは、様々な楽しみがある一方で、飲酒による腰痛が心配な方も多いかもしれません。

 

今回ご紹介した、適度な飲酒量の管理、栄養バランスを考えた食事、適切な休息と運動、プロのアドバイスを活用するなどの対策を心がけることで、健康を守りながら年末を楽しむことができます。

 

もし腰痛に悩まされているなら、ぜひこれらの対策を試してみてください。

 

また、痛みが続く場合は、専門家の診断を受けることをおすすめします。

 

心身ともに健康な年末をお過ごしください。

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(柔道整復師・鍼灸師 森洋人 監修)

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