皆さんこんにちは。
京都市北区にありますもり鍼灸整骨院 院長の森です。
膝裏の違和感や腫れぼったさ・膝を曲げたときのつまり感の原因と対処法
を今回はお伝えしていきます。
歩いた時、階段の上り下りで膝が痛い・膝を曲げ伸ばしした時に痛みがでる症状は多いですが、意外と多いのが
膝裏の症状です。
痛みはそれほど強くはないが
・膝裏に違和感がある
・腫れぼったさを感じる
・実際に膝の裏が腫れている、膨らんでいる
・しゃがんだ時、正座した時に膝の裏に何かが詰まっているような感じがする
以上の様な症状が多い。
その症状はベーカー嚢腫(のうしゅ)の可能性があります。
他にも考えられるものもありますが、比較的多いのがベーカー嚢腫です。
~ベーカー嚢腫(のうしゅ)とは~
ベーカー嚢腫とは何か?
膝の関節の周りには滑液包(かつえきほう)という袋が沢山点在しています。
この滑液包は膝の関節を曲げる時や動かす時に関節同士の擦れや圧迫を軽減したり、関節周りの筋肉が過剰に
圧迫されたり擦れたりするのを防いでより関節が滑らかにスムーズに働くのを助けてくれる働きをしています。
滑液包の袋の中には滑液という液体が入っています。
滑液包は時々炎症を起こして腫れてしまうことがあります。
例えば変形性膝関節症の骨の変形が原因になったり、リウマチが原因になったりと、関節のトラブルが原因で
滑液包が腫れることがあります。
膝の後ろにある滑液包が腫れてしまったものをベーカー嚢腫と言います。
※膝の前、周り、お皿の上くらいが腫れてしまうものはベーカー嚢腫ではありません。
膝前側の晴は関節自体の炎症の影響を受けておりベーカー嚢腫(膝の裏側の腫れ)は滑液包だけの炎症の場合が
多いです。
関節の中と、ベーカー嚢腫は繋がりのあるものもあります。
ですので、関節の炎症の影響を受けることももちろんあります。
変形性膝関節症があると、関節の中からは少し離れた後ろの方にある袋が膨れてしまうこともあります。
~どういう人におおいのか~
中年、中年以降の女性に多いと言われています。
また変形性膝関節症や、リウマチなど関節のトラブルを抱える方は多いです。
~ベーカー嚢腫が起こる場所~
膝の裏の辺りが腫れているケースがあり、痛みだけでなく、実際に触ってみると膝の真裏ぐらいに膨れている
ものがあります。
人によってはゴルフボールみたいな盛り上がりがある人もいます。
全体的に膨れている腫れ感がある人もいます。
ですので、膝を曲げたときにつまり感や圧迫感、違和感があります。
~どんな症状を引き起こすのか~
腫れているだけなら痛みを引き起こすことはありません普通に歩いているだけでは、困ることがないケースが多い
です。
ただ腫れが酷くなった場合、周りの神経や血管を圧迫し痛みを引き起こすケースがあるようです。
痛みがあまりなければ、そこまで気にしなくていいと思いますが、自然と無くなっていくケースもあれば、
どんどん腫れが大きくなっていくケースもあります。
ベーカー嚢腫が大きくなると曲げにくくなり、神経を圧迫して痺れが出る場合もあります。
基本的な治療は水を抜くことですが、再発しやすい特徴があり、水を抜いてもまた減れてきてしまう事が多いと
感じます。
一度水を抜いて楽になるのでしたらそれでもいいのですが、可能であればセルフケアをして、少しずつ自分で体を
直していくことが良いと思います。
~セルフケア前に注意点~
腫れてしまった袋自体をマッサージや強く押すのは絶対にやめてください。
強く刺激すると破裂や破れる可能性があります。
そうすると違う痛みを引き起こす可能性もあります。
動画内でご紹介しているセルフケアは決して腫れているところを押しているわけではありません。
セルフケアは6分34秒からご紹介しておりますのでよろしければご覧ください⇩
~最後に~
いかがでしたか?
今回はベーカー嚢腫の膝の裏の腫れ感や違和感、つまり感といったものを引き起こすベーカー嚢腫を改善する方法
をお伝えさせていただきました。
キツイ痛みを出す症状ではありませんので、ナーバスになりすぎなくてもよいですが、気になる方は少しでも良く
なるようなアプローチをしてもいいと思います。
症状に関して病院へ行ったことがない方は他の病気の可能性もあるので整形外科で一度診てもらってください。
(柔道整復師・鍼灸師 森洋人 監修)