足のしびれ痛みで薬を飲んでいませんか?坐骨神経痛の正しい治し方

こんにちは!
京都市北区 北野白梅町 はりきゅう整体 もり鍼灸整骨院の森です。

・歩いていると足がしびれてくる
・長時間座っているとお尻から足にかけて痛みがある
・腰よりもお尻が痛い
・前かがみになるとお尻や足が痛くなる

みなさんはこのような症状でお困りではないですか?
もしかするとあなたのその痛みは「坐骨神経痛」かもしれません。

おかしいなと思って病院に行き、すでに「坐骨神経痛」と診断されている方もいらっしゃるでしょう。
ところが病院に行っても、大きな問題がないから痛み止めを飲んで様子を見てください、そう言われるだけ。
取りあえず薬を飲んで様子をみてもよくならず、ストレッチやマッサージを受けるけどやっぱりよくならない。

このような経験をお持ちの方も少なくはないのではないでしょうか?

坐骨神経痛ってよく聞く言葉ですよね。
でもそれってそもそも何なのか、何が原因でその足のしびれや、腰やお尻の痛みが出ているか、どうすればよくなるのかなど、坐骨神経痛を正しく理解している人は多くありません。

そこで今回は、坐骨神経痛を正しく理解して、どのように治療していけば、その症状がよくなるのかということをご紹介します。

坐骨神経とは?

IMG_1859
坐骨神経はとても太く長い神経です。
腰やお尻の辺りから伸びる神経が、合わさり合いながら足まで伸びています。
この神経は筋肉の中を通って伸びています。ですので筋肉の影響を受けやすい神経とも言えます。

坐骨神経痛とはどんな病気?

様々な原因によりこの神経が刺激さ、足のしびれや痛みが発生するものをそう呼びます。
坐骨神経痛はあくまで症状であり、病名ではありません。

ですので、この症状を引き起こすものはいくつかあり、足のしびれや痛みを治すには、その原因を特定して、大元の原因に対して治療をおこなうことが重要になります。

例えば「椎間板ヘルニア」や「梨状筋症候群」などが、足のしびれや痛みを引き起こす大元の要因です。
つまり、この症状を治すには、椎間板ヘルニアや、梨状筋症候群を治さなければならないということです。

しびれや痛みを引き起こす原因として、多いものをいくつかご紹介します。

腰椎椎間板ヘルニア

椎間板が背骨を走る神経を圧迫したり、刺激することで神経痛を引き起こします。
椎間板ヘルニアの場合は、お尻や足の痛み、足のしびれ以外にも、感覚の麻痺や筋力の低下などの症状が現れます。
麻痺や筋力低下がなければ、椎間板ヘルニア以外が症状の原因になっている可能性が高いです。

脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)

老化に伴う骨の変形、黄色靭帯骨化症、腰椎すべり症などが原因で、神経を通す脊柱管内が狭くなることにより神経痛が現れます。
脊柱管狭窄症は歩くと足が痛くなるという特徴的な症状があります。
ですので歩いていても足の痛みや、足のしびれがきつくならない人は、脊柱管狭窄症以外に、しびれや痛みの原因があります。

梨状筋症候群(りじょうきんしょうこうぐん)

坐骨神経はお尻の梨状筋の間を通り、神経を足まで延ばしています。
何らかの原因でこの梨状筋が硬くなることで、神経を圧迫したり刺激して、神経痛を発症します。

実は原因として一番多いのがこの梨状筋症候群です。
椎間板ヘルニアや、脊柱管狭窄症がない場合は、梨状筋症候群の可能性が高いと思われてもよいでしょう。

坐骨神経痛の標準的な治療

病院で行われる治療は主に投薬治療、神経ブロックなどです。

①投薬

非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)、筋弛緩薬などが用いられます。
しびれや痛みが出ているということは、神経に何らかの刺激が加わり、炎症を起こしているということなので抗炎症薬が処方されます。
梨状筋症候群に対しては、筋肉を緩めるために筋弛緩薬が投与されることもあります。

②各種神経ブロック

痛みを訴えているところに直接注射するトリガーポイントブロック。
腰部交感神経をブロックして下肢の血流を改善する交感神経ブロック。
疼痛が強い時に有効とされる硬膜外ブロック、刺激を受けている神経を直接ブロックする神経根ブロックなどがあります。
しかしいずれの場合も一時的に症状が改善されても、また再発するといった問題や、副作用による問題などを考慮しなければなりません。

さらに問題なのが、目的としているポイントに正確かつ十分にブロックできているにも関わらず、症状に変化がみられない場合もあることです。
もしもブロック注射が有効ではない場合は原因が他にある、ということを示唆しているのではないかと思います。

なぜ薬や注射が効かない?

b2f327520995aa6406f2b38948c4b850_s

先ほど述べたように原因が神経にあればブロック注射が有効なはずです。
しかし現実には、薬やブロック注射が効かないものもたくさんあります。

まずはこちらのデータをご覧ください。

椎間板ヘルニアと診断された強い腰下肢痛を訴える患者46名と、年齢、性別、職業などを一致させた健常者46名の腰部椎間板をMRIで比較した結果、健常者の76%に椎間板ヘルニアが、85%に椎間板変性が確認された。http://1.usa.gov/iN3oKG

これは国際腰椎学会でボルボ賞を受賞した有名な研究です。(ボルボ賞とは腰痛研究のノーベル賞といわれるほど権威ある賞です)

足の痛みやしびれを引き起こす疾患として一般的なヘルニアですが、実は症状のない健康な方の7割以上に認められるというものです。

この研究により、神経の圧迫が神経痛の原因とは言い切れないことがわかりました。
神経に痛みの原因がなければ、神経をブロックする注射をしても効かない可能性があります。
医学的に考えても、その原因は神経以外にもあるということです。

筋肉が原因の坐骨神経痛

実は筋肉が原因で、坐骨神経痛のような痛みになることもあります。

例えばお尻の筋肉が原因で足に痛みを覚えることがあり、これを「放散痛(ほうさんつう)」といいます。
放散痛とは「離れた別の場所に症状がでる」という特徴があり、肩こりが原因の頭痛や手のしびれも同じ現象です。

これは、実際にはお尻の筋肉に悪いところがあっても、脳が足が痛いと感じる現象で、簡単に言うと脳の誤認だと考えられています。

具体的な話だと、坐骨神経の走っていない筋肉を押しているのに、その神経の領域に痛みが放散することがあります。
例えば下図、バツ印の筋肉などです。この筋肉を押すと、その筋肉より下に痛みが放散します。

ここの筋肉を圧迫して、普段感じる痛みやしびれが放散される(感じる)場合、この筋肉が神経痛の原因になっていると考えられます。
正確には、坐骨神経には問題がないので「坐骨神経痛よう(様)」の症状の原因と表現すべきですね。

本当の原因となっているポイントを圧迫することで「自分のしびれの原因はそこだ!」とはっきり認識できます。これを「発生源認知(はっせいげんにんち)」といいます。

この「放散痛」や「発生源認知」を確認できれば、あとはその筋肉を治していけば、このような症状は改善できます。

私のおこなう足のしびれや痛みの治療

私はまず問診や検査を十分におこない、症状の根本的な原因を探し出します。
整体に来られる方のほとんどが梨状筋症候群が原因となっていますので、基本的にはこの筋肉に対してアプローチします。

梨状筋はマッサージをすると一時的に柔らかくなり、症状もましになったような気がするでしょう。
しかし梨状筋が硬くなる原因を治療しなければ、梨状筋はまたすぐに硬くなってきます。

私も昔はその筋肉にマッサージをしたり鍼をしたりしていましたが、またすぐに悪くなるので、今は筋肉が硬くなる根本から治療するように心がけています。
根本から治していくには、整体で身体のバランスや歪みを整えて、筋肉に負担のかからない状況を作ることが大切です。
そのような整体治療をメインにおこなうことで、坐骨神経痛がもっと改善できるようになりました。

もしも病院で坐骨神経痛と診断されて、なかなか良くなっていないのであれば、その原因を間違っているかもしれません。
マッサージや鍼を受けても坐骨神経痛がよくならないという方は、根本的な歪みやバランスが崩れているかもしれません。
そのような方でも、もう治らないとあきらめる必要はありません。

本当の原因に対してきちんと治療をおこなえば、あなたのその痛みもよくなるはずです。
坐骨神経痛をなんとかしたい、そう思われる方はぜひ一度当院にご相談くださればと思います。

ご質問やお問い合わせはLINEでも承っております。

 

お悩みの方はぜひご相談ください。

(柔道整復師・鍼灸師 森洋人 監修)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です