皆さんこんにちは!
京都市北区 円町近くにあります もり鍼灸整骨院 院長の森です。
今回も皆様の健康のお役に立つ情報をお伝えします。
今回のテーマは、股関節の痛みが強い方にお勧めするストレッチです。
以前に、股関節の痛みや股関節の硬さにお悩みの方向けのストレッチをご紹介させていただきました。
(動画はこちら)
https://mori18.com/blog/archives/7332
今回は、股関節の痛みがひどくて、前回ご紹介したようなストレッチもできない、そのような方向けのストレッチをご紹介します。
股関節の痛みを治すためのポイントなどもお話ししますので、ぜひ最後までご覧になってくださいね。
あなたはこのような股関節の痛みはありませんか?
歩いているだけで股関節が痛い
椅子から立ち上がる瞬間に股関節に痛みを感じる
あぐらをかくような体勢を取ると、股関節に痛みを感じる
このような痛みを感じられている方は少し重度の股関節の症状と言えます。
中には病院で診察してもらい「骨が変形している(変形性股関節症)」と診断され、
「骨が変形しているのでればもうよくならないのかな…」そう諦められている方もいらっしゃるかと思います。
確かに、骨の変形自体が元に戻ることはありません。
でも安心してください。痛みの原因の多くは骨ではなく、その周りの筋肉や靭帯にあります。
ですので、よほど変形がキツくない限り治療やストレッチはとても有効な対処法になります。
股関節の治療のポイント
股関節の痛みが重度な方は、股関節をまっすぐ伸ばせない状態になっています。
これは股関節の前にある筋肉が硬くなっているからです。
下の画像でみていただくとわかりますが、股関節がまっすぐ伸びるとは、骨盤が前に行って太ももの骨が骨盤から真下にある状態です。
股関節がまっすぐ伸ばせていないと、少し股関節がくの字になります。
これは股関節の前や横の筋肉が硬くなると、このように股関節を伸ばせなくなってしまいます。
股関節の痛みを改善するポイントは、この伸びにくくなった股関節を伸びやすくすることにあります。
今回ご紹介するストレッチは関節の負担の少ないものですので、痛みが強い方にお勧めです。
ただし、上手くできないと痛みを感じる場合もありますので、その場合は無理をしないでくださいね。
股関節が硬い、痛いあなたにお勧めのストレッチ
その①股関節ゆらゆら体操
まずは、股関節をゆるめる体操をおこないます。
仰向けに寝転び、両膝を立てておきます。
痛い方の足をゆっくり伸ばします。(画像では右足です。右足の股関節をストレッチしていきます)
反対側の膝は必ず曲げて(立てて)おきましょう。
この状態で伸ばしている方の足を左右にゆすってみて下さい。
力を抜いて股関節を中心にして左右にゆらします。足の裏で「バイバイ」するような感じです。
左右で比べてみるときっと痛い方の股関節がスムーズに動かないのがわかるとお思います。
20秒ほどゆらゆらしていると徐々に動きがスムーズになってきます。
20秒ほどしたら、もう一度反対の足との動きを確認しましょう。上手くできると動きが良くなるのがわかると思います。
その②股関節伸ばし
次は、股関節を伸ばすストレッチをおこないます。
先ほどと同様、片方の膝を立てて、痛みがある側の足を伸ばします。さらに足首を90度にします。
この状態から、かかとを下に押し下げるように、足を伸ばします。(画像の右足)
このように伸ばすことで股関節の前にある筋肉が伸びます。
15秒ほど伸ばし続け他あと、今度は15秒ほど脱力してください。
伸ばす→脱力を3~5セット繰り返します。
※このストレッチでも痛みが出てしまう方は、膝の下に枕、折りたたんだタオルなどを敷いて膝が少し曲がるようにしてみて下さい。
ではこのストレッチを行った後に、もう一度股関節を左右にゆらすと最初よりもスムーズに動くようになっているはずです。
このような方は少し注意しましょう
股関節の周りの筋肉が固まっている方は、どうしても力が入ってしまします。
そのような方はできるだけ力を抜くよう意識して下さい。深呼吸したり、先ほど紹介したようにひざのしたにクッションを挟むと力が抜きやすくなります。
「股関節が開きにくい」という方にお勧めのストレッチ
今度は特に「股関節が開きにく」という方向けのストレッチをご紹介します。
下の画像のように足と足の裏を合わせて膝を開くと、どちらか片方の股関節が痛すぎて開かないという方も多いかと思います。
このようなケースでは無理やり股関節を開いては痛めてしまう恐れがあります。ですので慎重なストレッチが求められます。
まずは仰向けに寝転んで、膝を立て、両膝をそろえたまま痛い方側に膝を倒してみて下さい。
(画像では左の股関節が悪いと仮定)
下にある足(太ももの側面)が床に着くところまで持っていきます。
横向けになって状態から、下の足を地面につけたまま、反対の足を天井に向けるように開いていきます。
もし痛みが出なければ、体ごと天を井向きましょう。
このストレッチは、痛い方の股関節を開くのではなく、痛くない側の股関節を開くことで、結果的に痛い側の股関節も伸びるというものです。
(ちょっと文章での説明が難しいのでできれば動画を見てください)
硬い人は途中で開かなくなると思います。
開く範囲で結構ですので、その状態を30秒ほどキープします。
その後はゆっくりと足を元に戻して下さい。
最後に確認のため、もう一度座った状態で足の裏同士を合わせて、膝を開いてみて下さい。
先ほどよりも少し開けるようになっていませんか?
このストレッチは筋肉の過剰な緊張を和らげます。そうすることで痛みや動きの悪さを改善していきます。
無理に可動域を広げるというものではないので、痛みが強い方にも安心して行っていただけます。
ただし、痛みが強い方は病院や治療院での診断を受けてからストレッチを行うようにしてください。
今回の内容も、動画で分かりやすくお伝えしていますので、こちらもぜひ参考になさって下さい。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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(柔道整復師・鍼灸師 森洋人 監修)