皆さんこんにちは。
京都市北区にあります もり鍼灸整骨院 院長の森と申します。
今回は「膝のサプリメントは膝の痛みに効果があるのか」というお話をしていきます。
膝の痛み、変形性膝関節症にお悩みの方は、膝のサプリメント(グルコサミン、コンドロイチン、ヒアルロン酸)に興味を持たれている方も多いのではないでしょうか。
今回はその効果と、膝の痛みに効果的な対策について解説しましたのでぜひ最後までご覧ください。
目次
サプリメントは膝の痛み、変形性膝関節症に効果的なの?
結論から言うと、現段階では「その効果が確かに実証されるだけのデータはない」と結論付けられています。
厚生労働省のサイトでもそのことが記載されています。
https://www.ejim.ncgg.go.jp/pro/overseas/c03/21.html
これはあくまで現段階の医学を持っての見解なので、実際にサプリメントを飲まれて良くなっている、というものを否定しているわけではありません。
「よくなっている」そう思われている方は、引き続き飲まれても良いと思います。
ではなぜ、その効果が疑われるのか? という点について解説していきます。
サプリメントを口から入れても膝関節には届かない
グルコサミン、コンドロイチン、プロテオグリカンというのは軟骨の成分です。
「軟骨を作っているんだったら、飲んだらいいんじゃないの?」と思われる方は多いと思います。
ですが飲んだサプリメントの栄養が、そのまま膝関節にいくわけではないのです。
例えば人の血液を飲んでも、血液の量がそのまま増えることはないでそよね。
それと同じことです。
膝の栄養は膝関節の中で作られる
膝の軟骨の栄養は「滑液」と言われる関節内の液体から得られています。
綺麗で潤沢な滑液が関節を元気にしてくれています。
この滑液は関節を袋状に覆う膜「滑膜」で作られています。
また滑液は軟骨自体でも作られています。
軟骨は硬いスポンジのような作りで、軟骨に衝撃や圧力が加わるとスポンジの中から滑液が染み出る作りになっています。
膝の痛み、変形性膝関節症を治すにはサプリメントではなく滑液を作ること
滑液をたくさん作るには関節を動かして軟骨に刺激を与える必要があります。
そうすることで滑液の分泌が活性化されます。
膝関節の痛みや変形性膝関節症を治すために必要なのは、関節を動かす事で滑液の分泌を豊富にすることです。
ですので歩くのにはさほど問題がない、少しの痛みを感じるくらい、少しの変形がある、このような方は無理のない範囲で歩くことも大切です。
つまり、膝を治すのに必要なことは、栄養ではなく適度な関節への刺激、と言うことになります。
変形性膝関節症や膝の痛みにお悩みの方へ
このように出来る範囲で歩くことで、滑液が分泌され好循環に繋がります。
動かないと悪循環になり、関節が弱ってしまいます。
もちろん、痛くて歩けない、歩くことが不安と言う方は病院や治療家の先生と相談しながら少しずつ動いてくださいね。
いかがだったでしょうか。
今回は膝のお話、サプリメントは効果あるのか、どうすれば膝が良くなるのか、というお話をさせていただきました。
次回は、膝関節のヒアルロン酸注射のお話をさせていただきます。
ブログの内容は動画でもご覧いただけます↓
当院では膝の痛み、変形性膝関節症の治療を行っています。
変形性膝関節症に伴う膝の痛みでも多くの場合その原因は筋肉にあり、痛みの改善は可能です。
ご質問やお問い合わせはLINEでも承っております。
お悩みの方はぜひご相談ください。
(柔道整復師・鍼灸師 森洋人 監修)