皆さんこんにちは。
京都市北区にあります もり鍼灸整骨院 院長の森と申します。
今回は「腰に負担がかかりやすい姿勢ランキング」についてお話ししていきます。
「姿勢に伴う椎間板内圧」という、研究にもとずいた客観的なデータからご紹介させていただきます。
これを知っていただくことで、腰痛を予防し、また腰痛の早期改善にも役に立ちます。
腰痛にお悩みの方は、ぜひご参考にしてください。
目次
腰痛の原因「椎間板内圧」とは
「椎間板内圧」とは、骨の間のクッションの役割をする軟骨にかかる圧力のことです。
下の図の、骨と骨との間にあるグレーの部分が椎間板です。
この椎間板の圧力は姿勢によって変化し、それを調べることで腰の負担を調べることができます。
今回は、この椎間板の圧力がかかりやすい姿勢を、5位から1位までご紹介します。
まずは5位の姿勢からみていきましょう。
腰痛になりやすい姿勢「第5位」
第5位は「椅子に座る」姿勢です。
実は、立った状態より座った姿勢の方が椎間板内圧は大きくなるんです。
腰椎には前弯というカーブがあり、このカーブがなくなると椎間板の圧力は大きくなります。
要するに、座っているときの方が湾曲が少なく、クッション性がなくなるということです。
これがデスクワークで腰を痛める理由になります。
腰痛になりやすい姿勢「第4位」
第4位は「立って前かがみ」になる姿勢です。
例えば台所作業、軽作業、ベビーベッドで赤ちゃんのおむつを替えるなどの前ががみの姿勢です。
これも理由は同じで腰椎前弯が消失するからです。
また、座っている時よりかも腰の筋肉を使うので、腰の筋肉に負担がかかります。
腰痛になりやすい姿勢「第3位」
第3位は「座ってやや前かがみ」になる姿勢です。
これは先ほどお伝えした、座ることに加え、前屈みになることでさらに腰の湾曲がなくなるからです。
例えば前かがみでデスクワークをする、座った状態で字を書くは前かがみになっていますよね。
座るときは、あまり前屈みにならないように気をつけたいですね。
腰痛になりやすい姿勢「第2位」
第2位は「立ち前かがみで荷物を持つ」姿勢です。
この姿勢は前傾と同じで腰椎前弯が消失し、更に荷物の重さが椎間板に加わります。
これは誰が見ても負担のかかりそうな姿勢ですよね。
しかしこの姿勢よりも負担のかかる姿勢があります。
腰痛になりやすい姿勢「第1位」
腰に最も負担のかかると言われている姿勢、第1位は…
「座った状態で前かがみになり荷物を持つ」という姿勢です。
立った状態で荷物を持つより、座った姿勢の方が負担が大きいんですね。
要因の1つは腰椎前弯の消失です。
さらに前かがみで圧力がアップしています。
実は座っていると足の力が使えないんです。
座ると腰から上、上半身の力しか使えず、腰の筋肉を過剰に使います。
腰に負担がかかる姿勢のデータからわかること
椎間板にかかる圧力の変化を見ると「腰椎前弯の消失」が腰痛の原因になることがわかります。
腰は通常S字のカーブをしています。
これは背骨の衝撃を吸収するためにクッションとしての働きをするためです。
S字のカーブがなくなるということは、クッションの機能がなくなり腰に負担がかかるということになります。
腰痛を防ぎ改善するためにまず取り組んで欲しいこと
まずはご紹介した姿勢をなるべく取らないこと。
ただ仕事や勉強、生活環境によってどうしても避けられない場合もありますよね。
その場合はなるべく姿勢をリセットするようにしましょう。
例えば、30分に1回は立ち上がり腰椎前弯をリセットしてください。
そして1時間に1回くらいは2~3分程歩くようにしましょう。
同じ姿勢に長くならないようにすることが大事です。
ブログの内容は動画でもご紹介しています↓
最後に
最後までブログをご覧いただきありがとうございました。
今回ご紹介したように、腰痛と姿勢は大きく関わっています。
姿勢をリセットしたり、ストレッチをするだけでも改善できる腰痛がある一方、長年こり固まった筋肉や関節はなかなか柔らかくならないこともあります。
その場合は、姿勢を改善し、腰本来の機能を取りもどす整体治療をおすすめします。
当院ではLINEによるご相談も承っています。
お悩みの方はぜひご相談、もしくはご来院くださいね。
(柔道整復師・鍼灸師 森洋人 監修)