皆さんこんにちは。
京都市北区にあります、もり鍼灸整骨院院長の森と申します。
今回は「肋間神経痛を自分で治す方法」について書かせていただきます。
目次
肋間神経痛ってどんな症状が出るの?
背中から脇腹、またはお腹のあたりにかけて、ピリピリ、ズキズキ痛くなるものを肋間神経痛と言います。
実は私自身も、肋間神経痛に悩んだことがありました。
もう何年か前の話ですが、何気ない時に急に横腹の辺りが痛くなるようになりました。
体を動かすとズキッと痛くなるので、その場でうずくまり、息をするだけでも痛いことも。
そのときの痛みは数秒で治まるときもあれば、2~3分続くこともあり、時折症状が出ては治まる、ということを繰り返していました。
私は、「もしかしたらどこかの筋肉が硬くなっているのでは」と思い、ストレッチや運動で解消しようとしましたが、良くならないどころか痛みが増してしまうことも。
実は、肋間神経痛でもストレッチで良くなることもあれば、かえって悪化させてしまうケースもあります。
もしこのブログをご覧のあなたも、私と同じようにストレッチをして悪化する、もしくは良くならないと思われているようでしたら、ぜひ今回お伝えする改善方法をお試しくださいね。
ストレッチで治らない肋間神経痛を改善する方法
私が改善した方法は、結論から言うと“呼吸”です。
呼吸法を試してみて、しばらく続けているうちに神経痛がなくなりました。
実は、肋間神経痛になる方は、体が緊張状態でこわばっている人が多いです。
例えば筋肉がこわばっているときに、無理に筋肉を伸ばそうとすると、かえって痛めてしまうこともあります。
これは筋肉だけではなく、神経もこわばっているからなんです。
なので、神経の緊張を緩和させないと、根本的に体のこわばりはとれません。
その神経の緊張を緩和させる方法の一つに「呼吸」があります。
肋間神経痛を改善するための呼吸法とは
私が行った呼吸法は、「腹圧呼吸」といわれるものです。
「腹式呼吸」というのは聞いたことがある方は多いと思いますが、今回行うのは「腹圧呼吸」です。
腹圧呼吸とはお腹の圧力を上げていく呼吸法になります。
肋間神経痛を治す「腹圧呼吸」のやり方
①まず、4秒かけて鼻から息を吸います。(立っていても座っていてもOK)
息を吸うときのお腹の膨らみも感じてみてください。
②今度は、8秒かけて口からゆっくり息を吐きます。
息を吐く時に、膨らんでいたお腹を凹ませないように意識します。(お腹が膨らんだ状態をキープ)
息を吸うときも吐くときも、体が動かないようおへその下に意識を集中させてください。
分かりやすいようにお腹のおへその少し下あたりに手を触れおいても良いと思います。
この呼吸を2回程繰り返します。
腹圧呼吸は重心を下げる
腹圧呼吸をすると重心が少し下がります。
実は神経が緊張しているときは重心が上がって浮いています。
「浮足立つ」という言葉がありますよね。
不安や恐れを感じて落ち着かなくなる様子を表している言葉です。
これはまさに、体の緊張状態を表しています。昔の人の感覚や表現力ってすごいですよね。
逆に、緊張がとれてリラックスすると、重心は下がります。
物事に動じることなく、落ち着いている様子を「腹が座る」といいますが、これがまさに重心が下がっている状態です。
これを呼吸でコントロール出来るのが腹圧呼吸なんです。
横隔膜を下げると呼吸が増える
腹圧呼吸では横隔膜が下がります。
横隔膜が下がると肺が膨らみ、呼吸が増え、体に酸素が行き渡ります。
逆に、横隔膜が上がっている状態というのは、肺の容量が小さくなって体に取り込める酸素が少なくなるんです。
神経の緊張を和らげ、体中に酸素が行き渡ることで、体のこわばりは根本から改善されます。
最後に
わたしはこのような呼吸法で肋間神経痛を克服しました。
なかなか治らない肋間神経痛にお悩みの方は、呼吸法と合わせて、
①普段からお風呂でしっかりと体を温める
②しっかりと睡眠をとる
ということも心がけると、効果が出やすくなります。
もしも、このような方法を試してもよくならい方は、筋肉を和らげる治療や、神経を整える治療を受けてみてください。
当院で行う鍼灸治療や整体治療も肋間神経痛には大変有効ですので、お困りの方はご相談くださいね。
動画でも呼吸法をご紹介していますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。
当院ではLINEによるご相談も承っています。
お悩みの方はぜひご相談、もしくはご来院いただければと思います。
(柔道整復師・鍼灸師 森洋人 監修)