おはようございます!
京都市北区 はりきゅう整体 もり鍼灸整骨院の森です(^-^)
前回のブログで「競歩」日本代表鈴木選手の股関節の痛みについてすこし触れました。
世界陸上では痛みのために最後まで歩き切ることが出来ず残念でしたね(>_<)
スポーツの世界では股関節を痛めることがよくあります。
そして実は原因がわからないことも多いんです…
医学の世界では原因が特定されない疾患に対して「〇〇症候群」という名前が付けられるものが多くあります。
スポーツ疾患での股関節といえば「グローインペイン症候群」というものがあります。
日本語で言うと「鼡径部痛症候群(そけいぶつうしょうこうぐん)」。
骨折や、関節の損傷がなく(見つけれず)MRIやその他の画像診断でも明らかな原因が見つからない場合に、グローイングペインと診断されることがあります。
股関節はたくさんの靭帯や筋肉に覆われているため、原因の特定が難しいんです。
原因がわからないと治療も難しいです。特にスポーツ選手は練習を続けながらの治療をすることも多いのでなおさらですね。
しかし、もし原因がわからなくても「身体の機能を改善」していくと症状はよくなります。
例えば、骨の変形があっても関節の可動域はよくなります。
実際に野球に多い「野球肩」では、肩の関節や軟骨に異常があっても、痛みなく投げている選手はたくさんいます。
これは、関節に問題があっても、「機能が正常」なら痛みが出ないからなんです。股関節の痛みも全く同じことが言えます。
目次
股関節の治療で重要な3つのポイント
治療のポイントを3つあげると
①柔軟性
②安定性
③協調性
これらの改善がとても大切になります。それぞれ簡単に説明させていただきます。
柔軟性
筋肉が硬くなると、筋肉と骨がくっついているところで炎症を起こしたり(付着部炎)、関節の動きが悪くなることで関節に負担をかけてしまいます。
安定性
筋力の左右差や、股関節のインナーとアウター筋肉のバランスが崩れることで、関節の安定性が失われ、股関節に過剰な負担がかかります。
協調性
協調性というのは、様々な関節や身体の協調性のことです。
例えば「ボールを蹴る」という動作のとき「軸足の安定性」「体幹筋の安定性」「股関節の柔軟性」などそれぞれが協調して働くことでより効率的な動きになる、といったものです。
この様に、スポーツ障害というのは、全身が関連しているので、単に痛めている部分をマッサージしても治らない症状がたくさんあります。
「なぜそこに痛みが出たのか?」
このように考えて治療とリハビリを組み立てていくのが、スポーツによる痛みの治療です。
股関節の痛みを治す方法
柔軟性はストレッチをすると誰でも改善することができます。しかし安定性と協調性というのは、少し工夫したリハビリ、トレーニングが必要です。
安定性というのは、各関節や体幹などが安定することです。
関節が安定すると、筋肉が力を発揮しやすくなります。関節(股関節、足関節など)がグラグラだと手足に力が入りにくくなります。
協調性というのは、あるの動作を行う際(サッカーであればボールを蹴るなど)いろんな関節や筋肉が協調し合って働くことで最大限のパワーが発揮できるということです。
この安定性と協調性を獲得することが股関節のリハビリでは大切です。
では具体的にどのようなトレーニングを行うか当院で行うトレーニングの一部をご紹介します。
安定性を出したい場合
1つ目のポイントは不安定な状況でトレーニングすることです。バランス系のトレーニングがこれにあたります。
バランス系のトレーニングは、通常のトレーニングでは働かないインナーマッスルも同時にトレーニングされます。
このインナーマッスルがうまく働くと関節の安定感がアップします。
協調性を出したい場合
2つ目のポイントはたくさんの筋肉を同時に使うということです。
そうすることでより協調性の必要なトレーニングになるので、より競技に適したトレーニングといえます。
例えば股関節の柔軟性をより協調性をもって出したい場合「股関節を伸ばす」という動作だけでなく、「上体をひねる」という動作を加えることで、より連動して動かすことができます。
この動作はどんな競技にも関係していて、サッカーの「蹴る」動作や、野球の「投げる」「打つ」といった動作でもこの連動した動きが必要になります。
一般の方の痛みでも、スポーツ選手の痛みでも、マッサージやストレッチだけではなかなか症状が改善されない場合は、このようなリハビリが有効です。
もちろん体力に個人差があるので、上記のようなトレーニングは一般の方にはちょっときついかもしれません。
ですので当院では、患者さん一人一人の体力に合わせたリハビリや、治療をさせてもらいます。
・痛みで満足のいくプレーが出来ない
・どういうトレーニングが必要かわからない
・パフォーマンスを向上したい
・マッサージだけでは治らない
スポーツをしていて、この様なお悩みの方はぜひご相談ください。
痛みをとる治療だけでなく、パフォーマンスアップのための治療やトレーニング指導もぜひご相談くださいね!
ご質問やお問い合わせはLINEでも承っております。
お悩みの方はぜひご相談ください。
(柔道整復師・鍼灸師 森洋人 監修)