こんにちは!
京都北区 はりきゅう整体 もり鍼灸整骨院の森です。
一言に腰痛といっても原因や症状は様々です。
20代から30代に多いものもあれば、40代から50代に多いものもあります。
特に60代以上の方は、それまでの年齢の方と比べると、その原因に特徴があります。
そこで今回は、60歳以上の方にしぼって、その腰の痛みの原因と、治療にについて書かせていただきます。
目次
60歳以上の腰の痛みの特徴
近年は60代といってもずいぶんとお元気な方も多いです。
ここでは60代という表現をしていますが、年齢ともに起こりやすい腰の痛みと考えていただくと幸いです。
年齢とともに腰の痛みに悩む方はたくさんいらっしゃいます。
その多くは慢性的な腰の痛みですが、中には見落としてはいけない症状もあります。
60歳以上の方では、この「見落としてはいけない症状」をぜひ覚えておいてください。
例えば、夜寝ている時も痛いもの、3か月以上痛みが変わらないものは、「内臓系の疾患」が疑われます。
特に臓器癌では腰痛のような症状を起こすことも多いです。
60歳以上で癌の既往がある方は、腰の痛みを感じたらまずは病院で診察を受けましょう。
神経が原因の腰の痛み
近年は画像診断により単なる腰の痛みではなく「椎間板ヘルニア」「脊柱管狭窄症」などの診断を耳にする方も増えてきたと思います。
特に、60歳以上の方では脊柱管狭窄症による腰の痛みが増えてきます。
脊柱管狭窄症とは、背骨の中を走る神経の通り道が狭くなり、神経が圧迫される病気です。
歩くと足が痛くなって歩けなくなる、という特徴的な症状があります。
身体の衰えによる腰の痛み
身体の衰えとは主に筋肉と骨のことを指します。
骨の衰えとは骨がもろくなる骨粗しょう症が有名です。
骨粗しょう症は、60代での方でも油断大敵です。60代でも骨の強度を表す骨密度が低下している人も少なくありません。
骨粗しょう症になると転倒した際や、力を入れた時に背骨が圧迫骨折を起こすことがあります。
圧迫骨折は腰の痛みが出るだけでなく、歩けなくなる要因にもなりますので注意が必要です。
筋肉が衰えるとちょっとしたことでも腰の筋肉に負担がかかります。
この腰の負担は気がつかないうちに溜まっていて、ぎっくり腰のように急に痛みが出てしまうケースもあります。
姿勢の崩れによる腰の痛み
年齢により起こりやすいのが、猫背や円背、背骨や骨盤の歪みです。
姿勢が悪くなると、腰に負担が集中するようになります。
このような猫背やゆがみが原因の痛みは、揉んだりマッサージをしてもよくなりません。
姿勢の崩れによるもの、その姿勢を改善する必要があります。
このように年齢を重ねるごとにおきやすい腰の痛みというものがあります。
多くがその原因がわからず「どんな治療を受ければよいのか…」と困ってしまうこともあるでしょう。
生活の質を変えましょう
60歳以上の場合、腰の治療だけでなく日常生活の改善も大切です。
例えば、定年されている方は座っている時間が長く、運動不足になっているかもしれません。
年齢を重ねるごとに、立ち方や座り方などの悪い癖も出ているかもしれません。
当たり前のような話ですが、適度に歩いたり運動したり、食生活を見直したりするのも、改善にはとても大切なことなんです。
腰痛改善に効果的な運動
運動する目的は筋肉の血液循環の改善と、筋力が低下の予防です。
無理にきつい運動を頑張ると、腰の筋肉を痛めたり、筋肉がこわばってしまってかえって悪化することもあります。
歩くだけでも、鎮痛薬を服用するよりも効果的だという論文があるほどです。
マシーンを使った筋トレや、辛く続かないトレーニングよりは簡単な体操や歩くことをおすすめします。
70歳くらいまでの方には「マッケンジー運動」「ウィリアムス体操」などもおすすめです。
このような体操は、病院や整骨院の先生にならい、くれぐれも無理の範囲でおこなってください。
【マッケンジー体操】
腰を反らせるので強い痛みには注意。
肘を伸ばせない方は、肘を地面につけて体を支えてもOKです。
【ウィリアムス体操】
①から順番におこないます。
①あまり反動をつけないように注意してください。
②お尻の穴をしめて、お腹も凹ませるように力を入れます。
③両方の膝を抱えます。
④片足ずつ膝を立て、その膝を天井に伸ばします。
⑤アキレス腱からふくらはぎを伸ばします。
⑥後ろに倒れないように気をつけながらしゃがみます。(踵は浮かさない方がよい)
私が指導している簡単な体操もいくつかご紹介します。
腰の痛みでお悩みの方はぜひお試しください。
【簡単腹筋運動】
膝を曲げ太ももの前に手を置きます。太ももをなぞるように手を5cmほどスライドさせます。そして5秒ほどキープしてゆっくり戻します。これでOK。出来る方は膝まで手をスライドさせても良いです。
【簡単背筋運動】(ゴムチューブを使用)
背筋は背中を反らなくてもゴムを使えば行えます。椅子に座り足を付き、股関節と膝を90度にして座ります。
お腹高さから肩の高さまでゴムチューブをひっぱります。背中の力を使うように意識しましょう。
腕が痛くない程度の強さで引っ張ってください。
【お尻の運動】
仰向けになります。膝を曲げお尻を持ち上げます。5秒ほどキープしゆっくり戻します。
体操はどれくらいおこなう?
無理のない程度でかまいませんが、出来るだけ毎日朝晩2セットは行いましょう。
初めはうまくできなくてもだんだんと出来るようになってきますし、楽にできるようになってきます。そうなってきたら1回ずつの回数を増やしましょう。
当院の治療
当院では硬くなった筋肉を柔らかくして、身体のバランスや歪みを整えるような整体治療をおこないます。
当院でおこなうやさしい刺激の整体なら、最小限の刺激で筋肉を和らげることができます。
神経が原因で起こる腰の痛みには「神経筋無痛療法(しんけいきんむつうりょうほう)」という手技が大変有効です。
リハビリの世界ではPNFともいわれる方法で、神経をやさしく刺激することで、筋肉の働きを正常に戻していきます。
筋肉の働きが正常になれば、筋肉の硬さや痛みがとれていきます。
60歳以上の方の腰痛では、筋肉の硬さをとるだけでなく、筋肉がうまく使える身体のバランスにすることが大切です。
当院では、問診や検査を丁寧におこないお一人お一人の腰痛の原因を見つけ出していきます。
そして様々な治療法をあなたのお身体に合わせてご提供しております。
腰痛でお悩みの方はぜひ当院にご相談くださいませ。
ご質問やお問い合わせはLINEでも承っております。
お悩みの方はぜひご相談ください。
(柔道整復師・鍼灸師 森洋人 監修)