その手術ちょっと待って!腰のヘルニアでお悩みの方へ!

こんばんは!
京都北区 はりきゅう整体 もり鍼灸整骨院の森です。

今回は「腰椎椎間板ヘルニア」についてお話ししたいと思います。

「腰のヘルニアですね。」

ただの腰痛だろうと思って病院に行き、このように医師から診断され、ショックを受けた経験がある方もいらっしゃるでしょう。

この病気になりやす年齢は、だいたい30~40代。働き盛りの、子育て盛りです。

「この先仕事をしていけるのだろうか…」

「まだまだ手のかかる子供…子育て出来るのだろうか…」

このような不安を持つ方も多いのではないでしょうか?

そうだと診断されても、治療は薬を飲んだり、電気を当てたり、腰を引っぱる機械をするだけ。
これで本当によくなるのだろうか?

そのような心配をお持ちの方の参考になると思いますので、ぜひ最後までお読みください。

腰のヘルニア正しく理解していますか?

・ヘルニアとは一生付き合わなければならない。
・手術をしなければ治らない。
・腰の痛みの原因は椎間板にある

実は、このような常識はどれも正しいとはいえません。
このようなお考えを持っている方は、正しい考え方を持つだけで、改善に一歩近づけるかもしれません。

では上記の考え方というのは何が違うのか、そのことに関して説明させていただきます。

主訴は腰痛?

この病気になると、主に腰の痛みが出てくると思われる方もいらっしゃるでしょう。
確かに、病気の発症、初期は腰の痛みから始まることが多いです。

中には足のしびれから自覚される方もいますが、多くの場合腰の痛み、しかも急激な痛みを覚えることが多く、ぎっくり腰と間違われることもあります。

きつい痛みを伴う症状はしだいに楽になってきます。
腰が楽になってきても、足のしびれはよくならず、もしくは足のしびれは当初よりきつくなることもあります。
その後、数か月の間は腰はましだけど足がしびれて辛い、このような状態に変化してきます。

全てではありませんが、多くは「腰から次第に下肢痛(しびれ)」に変わります。

急激な痛みを発症してしばらく経っても足のしびれや感覚の低下、筋力の低下などの神経症状がなければ、単なるぎっくり腰の可能性が高いです。

腰の痛みから足の痛みに変化するという所見が、神経の問題か、単なるぎっくり腰かを見分けるポイントになってきます。

腰のヘルニアは一生治らない?

「〇年前に腰のヘルニアになってから、腰の痛みが治らない」というお話はよく聞きます。

中には、ずっと付き合わなければならないのか、と肩を落とす人もいます。

しかし本当に一生付き合わなければならないのか?その腰の痛みは治らないのか?

実は、腰部椎間板ヘルニアによる腰の痛み、坐骨神経痛は3か月以内に90%が改善すると言われています。

この病気は簡単にいうと「腰のクッション(椎間板)の中身(髄核)が飛び出して神経を圧迫したもの」です。
この椎間板から飛び出した髄核は、マクロファージという体のお掃除屋さん(貪食細胞)によって分解処理(貪食)されてしまいます。

つまり、時間とともに消えてなくなるということです。

残念ながら、ものによってはそうならないこともありますが、多くの場合、椎間板から飛び出した髄核は、体に吸収されなくなっていきます。

でも、何年も腰の痛みに悩まされているという方も少なくないでしょう。
ではなぜな何年も痛みが続いてしまうのか。

腰のヘルニアがなくなっても腰の痛みが出る理由

実は腰の筋肉や、崩れてしまった体のバランスが、痛みの原因になっています。
その崩れた体のバランスや、硬くなった筋肉を治さない限り、腰の痛みは慢性化してしまいます。

逆に言うとヘルニアだから仕方がないと思っていた腰の痛みも、筋肉や体のバランスを整えることで、治る可能性があるということです。

手術をしなければ治らない?

この病気は、手術をしなければ治らないと思われている方もいらっしゃるでしょう。
ここで3つ論文をご紹介します。

椎間板ヘルニアと診断された強い腰下肢痛を訴える患者46名と、年齢、性別、職業などを一致させた健常者46名の腰部椎間板をMRIで比較した結果、健常者の76%に椎間板ヘルニアが、85%に椎間板変性が確認された。
http://1.usa.gov/iN3oKG

この研究は腰痛の世界的な賞を受賞した権威ある研究の内容です。
それによると、健康な方でもMRIをとると76%の方にヘルニアがあることがわかりました。
腰痛のない方でも腰のヘルニアがあるということは、腰のヘルニアが腰痛の原因とは限らないということです。
この事実は私も初めて知った時は驚きました。

椎間板ヘルニアと診断された腰下肢痛患者46名と健常者46名をMRIで比較した結果、症状の有無は職業上の問題(心理的ストレス・集中力・満足度・失業)と心理社会的問題(不安・抑うつ・欲求不満・夫婦関係)の影響が大きい。http://1.usa.gov/q8PXfR

椎間板ヘルニアに対する手術に関する論文81件を厳密に検討した結果、椎間板ヘルニアの手術成績は短期的に見れば良好だが長期的に見れば保存療法とほとんど変わりがなく、心理社会的因子の影響を強く受けていることが確認された。http://1.usa.gov/q1HPOA

この2つの論文をまとめると、
椎間板ヘルニアは長期的にみると、手術をしてもしなくても結果は変わらず、その症状は心理社会的要因が大きい。
このように述べられています。
このことからも手術の必然性や、腰痛との関連性は、今一度見直すべきだと断言できます。

腰が痛くて足がしびれたら腰のヘルニア?

この病気は、腰の痛み、下肢痛(しびれ)が主な症状だと思われるでしょう。
しかし、真の症状は、神経が障害されるために筋力低下や、感覚の麻痺がおこります。

この筋力低下や感覚の麻痺が顕著に起こると手術を考える必要がありますが、それは病気全体の1割にも満たないものです。

さらに、腰痛や足のしびれは、様々な原因で起こります。実は、筋肉が原因で腰の痛みや、足のしびれを出すことも多いです。

特に腰やお尻の筋肉は足のしびれを引き起こします。
これは「トリガーポイント」といわれる筋肉にできるしこりのようなものが原因です。
この筋肉の硬さをうまくとることができれば、腰の痛みや足のしびれは治ります。

当院でおこなう腰の治療

当院では硬くなった筋肉を柔らかくして、身体のバランスや歪みを整えるような整体治療をおこないます。
腰の患部をマッサージをすると、かえって症状が悪化することもありますので、当院ではもみほぐすような治療はおこないません。

当院でおこなうやさしい刺激の整体なら、最小限の刺激で筋肉を和らげることができます。
特に「神経筋無痛療法(しんけいきんむつうりょうほう)」という手技が大変有効です。この手技は、神経をやさしく刺激することで、筋肉の働きを正常に戻していきます。
筋肉の働きが正常になれば、筋肉の硬さや痛みがとれていきます。

正しい治療や対処法をおこなうと、椎間板ヘルニアによる腰痛でも、筋肉が原因の腰痛でも早く改善します。
腰痛でお悩みの方はぜひ当院にご相談くださいませ。

ご質問やお問い合わせはLINEでも承っております。

 

お悩みの方はぜひご相談ください。

(柔道整復師・鍼灸師 森洋人 監修)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です