こんにちは!
京都市北区 北野白梅町 はりきゅう整体 もり鍼灸整骨院の森です(^-^)
さて今回は腰の痛みに関するお話しをさせていただきます。
腰に対する治療というのは本当にたくさんありますが、いろんな治療や方法をいくつも試して、失敗や成功を繰り返すよりも、より確実によくなる方法、よくなる可能性が証明されている治療を受ける方が近道ですよね。
そこで今回は、より根拠ある、より確実な腰の治療について、様々なデータをもとに解説させていただきます。
目次
腰痛とは?
平成25年度の「国民生活基礎調査」によると男性で1位、女性で2位の疾患になります。
まさに国民病といえる疾患なんですね。
これだけ医療が発展した現代でも減る様子がありません。最近は企業も「健康経営」を掲げ、予防に力を入れています。
それだけ腰の痛みによる企業の損失が大きいということのようです。
7割は原因不明?
病院での検査で分かる原因は3割くらいです。
残りの7割は原因がはっきりとは証明されていないのが現状です。
なぜ3割しか原因がわからないかというと、レントゲンやMRIなどの画像診断の分析には限界があるからです。
例えば、骨の問題はレントゲンでわかります。
軟骨や靭帯に損傷があり、切れていたり、出血を伴うような炎症があればMRIで判断することもできます。
しかし、筋肉の硬さや血流の悪さなどのより細かな情報は画像には写し出されません。
ですので、筋肉の硬さや血流の悪さが原因となる腰の痛みは、すべて原因不明と判断されてしまいます。
原因の明らかな腰痛と、そうでない腰痛
3割の原因の明らかなものとしては以下のようなものがあげられます。
腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、腰椎変性すべり症、腰椎分離症、代謝性疾患、脊椎感染症、脊椎外傷、黄色靭帯骨化症、腰椎椎間板症、脊柱変形、脊椎腫瘍、神経由来の腰痛、内臓由来のもの、血管由来のもの、
などです。このどれにもあてはまらなければ、次にご紹介する「非特異的腰痛」といわれます。
非特異的腰痛
日本整形外科学会、日本腰痛学会の「腰痛ガイドライン」の記載には、
「85%は病理解剖学的な診断を行うことは困難である」と書かれています。
これは85%の腰の痛みは、上記の診断がつけられない。つまり原因がわからない非特異的ということになります。
85%の腰痛みの痛は治らないのか?
15%の「原因の明らかな腰の痛み」は何らかの治療が確立されています。
たとえば手術や投薬だったりと、治るかどうかは別として治療の方法というものはあります。
では、残りの85%の腰の痛みは治らないのでしょうか?
結論から言うと、残りのものもよくなる可能性は十分にあります。
これは先ほどご紹介した画像検査などでは、その原因を詳細に判断することができないだけで、決して原因がないわけではないからです。
画像検査でわかりにくいのは「筋肉や関節」などの運動器の状態です。
ですので、筋肉や関節に対して治療をおこなうことで痛みが改善する可能性が高いので、非特異的だからといって、あきらめることは全くありません。
非特異的腰痛に対しておこなわれる一般的な治療
病院や整骨院などで一般的におこなわれる治療としては、
牽引療法
温熱療法(マイクロ波、赤外線、超音波など)
電気療法(TENS(経皮的神経電気刺激:低周波治療器))
運動療法
理学療法(整骨院であればマッサージや指圧など)
このようなものがあります。
ただこの中にも実際には効果がない、もしくは効果が不明とされているものもあります。
そのことに関しては、欧米の研究から多くの情報が得られます。
まずはこちらをご覧ください。
牽引は腰痛や神経根症状に対して効果はない(★★★)。TENS(経皮的神経電気刺激:低周波治療器)が急性腰痛患者に有効だというエビデンスはない(★★)。http://amzn.to/Hk8veA
頚部痛と腰痛に対する牽引に関する7件のRCT(ランダム化比較試験)をレビュー(批判的に吟味)した結果、どの研究からも牽引の有効性は認められなかった。腰痛や坐骨神経痛に牽引が有効だという証拠は今のところ存在しない。http://1.usa.gov/qeOuDX
6週間以上持続する腰痛患者151名を対象とした牽引群とシャムトリートメント(擬似牽引)群に割り付けたランダム化比較試験(RCT)によると、3ヵ月後と6ヵ月後のどの時点においても両群間の疼痛軽減率に差は認められなかった。http://1.usa.gov/pbbXCc
物理療法(アイシング・温熱療法・短波ジアテルミー・マッサージ・超音波)は一般的に急性腰痛の症状緩和のために用いられるが、これらの受動的な方法は臨床転帰に対して何ら影響を与えないと考えられる(★★)。http://amzn.to/Hk8veA
これらは牽引治療や、電気治療は、腰の痛みに対して効果がないという信頼性の高い論文です。
これはここ最近の研究ではなく、しばらく前からわかっていることで、欧米では常識的な認識になっています。
現在、日本の整形外科や整骨院等で、あたりまえのようにおこなわれている牽引治療や、電気治療ですが、腰を本当に治したいのでれば見直す必要もありそうです。
根拠が証明されている治療
実際に効果があるとされる治療法には、
運動療法
認知運動(行動)療法
理学療法
鍼灸治療
マニュピレーション(整体のようなもの)
などがあげられます。
治療者の技術や、症状の状態によってもその効果にはばらつきがりますが、さまざまな論文でエビデンス(根拠)が認められているのがこのような治療です。
治療の選択肢としてはこのようなものを参考にしてみてください。
まとめ
現代の医学でも腰の痛みの85%は原因不明です。
しかしこの85%の痛みは決して治らないわけではありません。
多くの場合、筋肉や関節などの運動器に問題がありますので運動療法、認知運動(行動)療法、理学療法、鍼灸治療、マニュピレーション(整体のようなもの)を行うことで十分に改善していきます。
当院の腰の治療
当院では腰の痛みに対して、鍼灸治療、整体治療など保険では行えない治療をしております。
これは、保険治療の範囲では腰を治すために本当に必要な治療がおこなえないからです。
私は問診や検査に時間をかけ、症状の原因をみつけることを一番大切にしています。
なぜなら、その原因がわからなくてはどんな優れた治療も効果を発揮できないからです。
そして患者さん一人一人のお体を正確に把握するたに施術は院長一人で行います。
症状の原因が違えば、用いる治療法もことなりますので、一人一人に合わせてその日一番必要な治療をおこないます。
腰の痛みの原因はさまざまですが、そのの原因に対してより確実な治療をおこなうことで、多くの痛みはよくなります。
原因がわからないからと、あきらめることはありません。腰の痛みにお悩みの方は、ぜひ一度当院にご相談ください。
ご質問やお問い合わせはLINEでも承っております。
お悩みの方はぜひご相談ください。
(柔道整復師・鍼灸師 森洋人 監修)