野球のイップスはメンタルだけが原因か?

こんにちは!
京都市北区 北野白梅町 円町 はりきゅう整体 もり鍼灸整骨院の森です。
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突然ですが「イップス」ってご存知ですか?

ゴルフをされている方や野球をされている方などは聞いたことある!という人もいるのではないでしょうか。

野球選手で言うとメジャー通算3000本を目前にしているあのイチロー選手もそうなった経験があるそうです。
イチロー選手が高校2年生の時の話で、当時は上下関係がとても厳しく「1年生はゴミ、3年生は神様」とい感じだったそうです。
当時の強豪校はどこもそんな感じかもしれませんね。
私の母校も鹿児島県で夏の甲子園最多出場しているくらいの学校ですからなかなかの伝統がありました。

イチロー選手でも3年生相手に投げることに萎縮してしまい、投げられなくなったと。
「投げられなくなる?肩を痛めているわけでもないのに?」と思われる方もいるでしょうが、イップスになると今まで自分が投げている動作じゃなくなるので、それはもはや「投げる」ではないんですよね。
何というか違う動作をしているみたいな…
私も中学、高校とピッチャーをしていたので今思えばあれはイップスだったのかっていう経験はあります。
で、イチロー選手はどう克服したかっていうと…「センス」だそうです。笑

イップスとは

精神的な問題が影響して動作に支障をきたし、自分の思い通りのプレーが出来なくなる運動障害のことです。
もともとはゴルフから生まれた用語で、ゴルフのみならず様々なスポーツで起こりえます。

大学生キャッチャーの例

当院にも「思うように投げられなくなった」とお悩みの選手や野球愛好家の方が来られます。
ある選手は肘が痛くなってきたので、ピッチャーに返球する際に肘にが痛くないように肘を前に突き出して手投げのような送球を繰り返していたそうです。
でもそうしているうちにだんだんと返球のコントロールが悪くなり、ちゃんと返球しなきゃというプレッシャーから投げ方がわからなくなったとのことでした。
この選手の場合、単にプレッシャーを感じてとか精神的なことに端を発したのではく、もともと肘を痛めてしまったことがそもそもの原因でした。
ですので肘を痛めてしまった原因を解決することがイップスの克服につながると思いました。

この選手は股関節が硬く、そもそもこれが肘を痛めた原因でした。
そして痛みをかばっているために下半身の使い方が小さくなりさらに股関節の可動域が減少してしまう悪循環になっていました。
スローイングの動作を診るとやはりモーションに入ってすぐに骨盤がセカンド方向を向いていました。いわゆる「骨盤の早い開き」といわれるものです。
この選手に必要なことはまず股関節の柔軟性を改善し、股関節をうまく使うためのトレーニングを行い骨盤の開きを抑えてあげること。
そうすることでフォームは自然に改善されてくると思います。フォームが改善され自信につながることで改善に向かっていくことでしょう。
もともとイップスになりやすい選手は真面目で努力家だと思うので、目指すべき方向性さえしっかりすれば改善の日も近いと思います。

まとめ

イップスは精神的な問題に端を発することもあれば、痛みをかばっているうちに本来のホームを忘れてしまうということもあります。
後者の場合はフォームの矯正を行うのではなく、まずは痛みを出してしまった根本的な問題を解決してあげましょう!
選手によって問題の原因が違います。指導者やコーチが診る目線と、我々体を診る‌人間の両方の視点でサポート出来ればより早く改善するのではないでしょうか。

当院では野球肘や野球肩の治療はもちろん投球フォームやパフォーマンスアップのための指導も行っております。
投球に関するお悩みをお持ちでしたら当院にご相談ください。

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(柔道整復師・鍼灸師 森洋人 監修)

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