中学生の腰痛。実は疲労骨折(腰椎分離)かもしれません。

こんにちは!
京都市北区 北野白梅町 円町駅近く もり鍼灸整骨院の森です。

リオオリンピックに夏の甲子園、インターハイなど今この夏はスポーツが盛り上がっていますね(^O^)/

体操の内村選手が個人総合で金メダルを取った際に、ぎっくり腰を起こしていましたね(^_^;)

やはりスポーツにはケガがつきもの。ケガは単なる使い痛みによるもので安静や休養をとれば治るものもあれば、単なる使い痛みだろうと安易に考えているとあとで後悔することもあります。

特に成長期のお子さんのケガは注意が必要なものがいくつかあります。今回はそんなお話しをします。

中学生に多い腰痛の原因は?

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中学生くらいでスポーツをしているお子さんが腰が痛いと訴えることはないですか?

もしそうであれば早めに病院を受診しましょう。
中学生くらいで発症しやすい腰の痛みに「腰椎分離症(ようついぶんりしょう)」というものがあります。

中学生に発生する腰の痛みとしては、側弯症、腰痛症に次いで3番目に多いとされています。
中学生の5%に発症するという報告もあります。今回はこの「腰椎分離症」とは一体どんなものかということをご紹介します。

腰椎分離症とは?

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これは簡単に言うと腰の「疲労骨折」です。そうです骨折なんですね。
単なる使い痛みによる痛みではなく、れっきとした骨折です。
治療も骨折に準じて行われるのが通常です。ですので病院への受診が必要になるわけです。

どんな人に発症しやすいのか?

だいたい14歳前後とまさに中学生くらいの年齢に多いです。疲労骨折ですので当然スポーツをしている人に多く発症します。

また同一家系に多いことや、民族性もあるとの研究から、先天性素因説もあります。ただ一般的にはスポーツによる疲労骨折といわれています。

どんな症状が出るのか?

特に体を後ろに反った時の腰の痛みが特徴的です。自覚していない場合もありますが、初めは軽度の腰の痛みで次第に強い痛みになります。

その痛みも次第に治まり始めます。
勘違いしないでいただきたいのですが、これは決して治ったから治まったのではなく、炎症が消失したために腰の痛みが軽減するのです。

この症状は徐々に進行していきます。初めは骨に少し亀裂が走り、次第に亀裂が広がっていき最終的に骨は完全に分離します。

腰の痛みは亀裂が進行しているときに感じるものです。ですので骨折が完成してしまうと、腰の痛みは改善します。

診断は?

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レントゲン、MRI、CTなどで診断します。レントゲンで骨折が見つかった場合は、すでに骨折が完成していますので、骨が癒合することは難しいでしょう。

早期診断はMRIで行います。MRIでは骨折が始まる前の骨の出血などをみつけることができますので、早期診断には大変有効です。

分離症は椎弓といわれる骨の部分で起きます。CTでどの程度分離が進行しているのかを確認することができます。

どんな治療をするの?

治療で最も大切なことは、早期に発見して固定を行うことです。

完全に分離しちゃう前に固定して骨を引っ付けましょう。というのがスタンダードな治療の考え方です。

早期に発見できれば固定をしなくても運動を中止(練習や体育の授業など)することで、進行をふせぐことができます。

治療の方針ですが(CTにて確認できた場合)
「亀裂が3分の1以下なら2,3カ月ほど運動中止(一部に装具)」
「亀裂が3分の1以上なら3~8カ月の運動禁止と脊椎装具」
「亀裂があきらかでないもは運動制限程度でもよい」

様々な論文によ固定期間などには差がありますが、おおよそこのような理解で良いかと思います。いずれにせよ早期発見が大切ということですね。

骨が引っ付かなかったらどうなるの?

発見が遅れた場合、もしくは治療しても骨が癒合しなかった場合どうなるかというと、スポーツができない、ということはありません。

プロ野球選手やプロサッカー選手、トップアスリートでも分離症を持っている選手はいます。
分離症があるからといってスポーツができなくなるわけではありません。

しかし、それがあることで腰の骨の安定性が悪くなり、周りの筋肉に負担がかかることで、腰の痛みになりやすかったり、将来「分離すべり症」になってしまう可能性もあります。

選手にとっても医療機関にとっても難しい治療選択

骨癒合を目的とする場合、長い人は半年以上も固定をすることになります。

中学生や高校生の半年というのは、選手生活において大変なロスになることもありますよね。病院では最悪を避け少しでもリスクの無い選択をします。

ですので腰の痛みになるリスク、将来「腰椎すべり症」になるリスクを考えると、半年間を棒に振ってでも固定を行うことを薦めるでしょう。

しかし分離症でもトップレベルで活躍している選手もたくさんいますし、絶対にすべり症や腰痛症になるとも限りません。

様々なことを考慮して、医療者と選手、保護者が話し合い最善の選択をするべきだと思います。

このようなことに注意しましょう!

もし中学生のお子さんが、腰の痛みを訴えて分離症が疑われる場合は、病院を受診して単なる腰の痛みか、分離症かを判断してもらってください。
そこで診断された場合は、固定するもしないもみなさまの自由です。

整骨院や整体院を受診された場合、仮に単なる腰の痛みと判断され、次第に痛みが改善されることもあるでしょう。
しかし、それはもしかしたら分離が完成して、炎症が治まったために痛みが減少したに過ぎないかもしれません。

整体院は国家資格を有しておらず、症状に対する基礎的な知識がない可能性があります。

整骨院では国家資格を有していますので知識もあるかと思いますが、もしも中学生の腰痛で分離症の説明の一つもなければ、一度病院へ受診されることをおすすめします。
分離症をしっかり理解したうえで治療方針を決定していただけると幸いです。

当院での治療

分離症は体の使い方や、柔軟性などの体の機能に問題がると、発症しやすくなります。
悪い体の使い方や、体の硬さを持っている方は、分離が癒合した後も腰痛や、その他のスポーツ障害を起こしやすくなります。

さらに固定しない場合は、いかに腰に負担のかからない体の機能を獲得するか、が重要になります。

当院ではこのようなことを踏まえてリハビリや、その後の障害発生を予防する治療を行っていきます。

中学生での腰痛、スポーツによる腰の痛みなどでお困りでしたら、専門に診てくれる病院や整骨院を受診しましょう。
もしもそのような治療院を知らないのであれば当院にご相談いただけたらと思います(^^)

ご質問やお問い合わせはLINEでも承っております。

 

お悩みの方はぜひご相談ください。

(柔道整復師・鍼灸師 森洋人 監修)

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