膝の痛み「ひざの水を注射で抜く」そのデメリットと正しい対処法

こんにちは!
京都市北区 北野白梅町 円町近く もり鍼灸整骨院の森です。

先日、ひざの痛みでお悩みの女性の患者さんがいらっしゃいました。
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お話しをお伺いすると、もう何年も前からひざが痛くて階段の上り下りやしゃがむ動作がつらい、さらに以前はできていた正座もできなくなったそうです。

ひざは腫れ水が溜まりやすく1ヶ月に1~2回ほど病院にいって水を抜いてもらっているようですが、またすぐに溜まってきてしまうとのこと。

このまま病院で治療を続けても良くならないだろうと思ってネットで治療院を探されていて、たまたま当院のブログをみて「ここならちゃんとみてくれるかも」と思いご来院くださったようです。

当院にはこの患者さんと同じような症状の方が何人かいらっしゃいます。

いわゆる「ひざに水が溜まって病院で水を抜いている」という方です。

このような患者さんが口をそろえて言うことが「またすぐに水が溜まる」ということです。

なぜひざに水が溜まるのか?

ひざの水の正体は「関節液(滑液)」というものです。透明でわずかに黄色味がかった粘り気のある液体です。ひざ関節の場合、通常では3~5mlほど存在しています。

例えばひざに炎症や感染などの何らかの病変があるとこの関節液が過剰に分泌されひざが腫れてしまいます。

この関節液は分泌と吸収を常に繰り返しています。

炎症などで分泌が過剰になると当然関節液がたくさん溜まってしまいますが、関節液がうまく吸収されなくなってもたくさん溜まってしまうということです。

つまり炎症や感染が起きていなくても、吸収がうまくいかないとひざに水が溜まってしまうのです。

大切なことなんでもう一度いうと、
「ひざに水が溜まっている=炎症」ではないということです。

そもそも本当に炎症が起きているのか?

炎症や感染が起きている場合、通常透明もしくはやや黄色味がかった関節液は濁ります。これは関節液の中に体を治すための様々な細胞が分泌されるからです。

ひざの水を抜いた際に、白もしくは黄色く濁ったような液体が出てきたら炎症が起きている可能性があります。

しかし変形性ひざ関節症などでは水が濁るような事はありません。

様々な文献をみても変形性ひざ関節症の場合は透明もしくは黄色味がかった液体とされています。

ひざの水が溜まっている多くの方は、骨が変形して軟骨がすり減り炎症が起きることによって水が溜まると診断されますが、水を抜いてみると濁っていないことがほとんど。

つまり実際に水を抜いてみて濁っていない場合は、炎症は起きていない可能性があるということです。

このような方は炎症が起きているのではなく、関節液の吸収に問題があると私は考えています。

ひざに水が溜まりやすい人の治療は?

一度水を抜いてもまた溜まってくる人、もしくは炎症が原因ではない人は「吸収を良くする」必要があります。

ひざの水を抜くという治療は根本的な解決にはなりませんので、いかに吸収しやすくするかということが重要です。

関節液の分泌や吸収は滑膜(かつまく)といわれる関節を覆う膜で行われていますので、治療のポイントはこの滑膜が関節液を吸収しやするなるようにしてあげることです。

そうすることで溜まった関節液がきちんと吸収されるようになります。

本当にそんなことができるの?と思われてしまいそうですが実際に可能です。

治療前と治療後にひざ関節周りの周径を測ると(水が溜まると太くなります)ほとんどの方は細くなります。

このような治療で関節液が吸収されやすくなると再発もしにくくなります。吸収されにくいという根本的な問題が改善されるからです。

ご来院くださった女性の患者さんの話に戻りますがこの方の場合、ひざに水が溜まることによって関節の動きが制限されてひざが曲がりにくくなっていました。

治療後はひざの腫れが引いたこともあり痛みなく正座ができるようになりました(^^)

病院でひざの変形だからとか、炎症が起きているからと言われてもひざの痛みは十分に良くなる可能性があります。

ひざに水が溜まりやすくてひざが痛くなるという方はぜひ当院にご相談ください!
きっとみなさまのお力になれると思います(^^♪

ご質問やお問い合わせはLINEでも承っております。

 

お悩みの方はぜひご相談ください。

(柔道整復師・鍼灸師 森洋人 監修)

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