こんにちは!
京都市北区 北野白梅町 円町近く もり鍼灸整骨院の森です(^-^)
今日も梅雨真っ盛りの天気と思いきや良く晴れた京都市北区の空です。
さて先日、京都市上京区にお住いの80代女性の患者さんがご来院くださいました。
定期的に通院されていた患者さんですが、突然ご来院されなくなり心配していたところ、お電話でご連絡がありました。
お話しによると骨盤(腰の近く)の骨折をされたということで3か月間入院されていたそうです。
そのお電話の後、久しぶりにご来院され玄関を入って来られる姿をみて驚きました。
自力で歩くのがやっとという状態になっていたのです。腰と膝は曲がって痛みもあり壁を持たなければ歩けない。
入院されたときの状態は普通に歩けていて、腰の痛みは感じるものの、普段と同じような動きはできていたようです。
骨折自体は治ったものの、長期間の入院中まともなリハビリはほとんどなく、ほぼ寝たきりだったとのことで身体は固まり、筋肉も以前よりずっと痩せていました。
骨折が治っていても歩けなくなったでは話になりません。
さらに、骨折が治っても腰回りの筋肉がガチガチになっていたので、腰の痛みも悪化していました。このままでは本当にすぐに寝たきりになるだろうという状態でした。
歩くのも腰もつらい中でご来院されるのは大変ですが、早急な対処が必要だったのでご家族のご協力をいただき1週間に3回治療に来てもらいました。
幸い1週間の治療で壁を持たなくても歩けるまでに回復。
よろよろだったのが、1週間でしっかりとした足取りになったのでご家族の方も喜んでくださいました。
「もう普通に歩けないかと思っていました」と、心配されていたのでよくなって本当によかったです。
ただ、治療に来られるのがあと1週間でも遅かったらと思うとぞっとします。ご高齢での入院というものは本当にリスクを伴うものだと改めて感じました。
歩けるし、動作の制限もほとんどない患者さんが本当に3か月入院しなければならなかったのか?
治療方針は様々ですが、患者さんにとってベストの選択は何かを常に考えなければと再認識しました。
元の状態に戻るのにはまだ治療が必要ですが現在も確実に回復しているのでもう安心できるでしょう。今後もしっかりとサポートさせていただきます。
目次
腰痛にお悩みの方に知ってほしいこと
医学の進歩は止まりませんが、腰が痛いという患者さんが減ることはありません。
特にご高齢の方になると、「骨が変形しているから」とか「軟骨がすり減っているから」というような理由から治らないと判断されることも少なくありません。
しかし本当にそうなのでしょうか?
こちらは研究者にとっては最高の名誉とされる、国際腰痛学会のボルボ賞を受賞した研究です。
それにはこのように書かれています。
「すでに椎間板ヘルニアと診断された強い下腰肢痛を訴える患者46名と年齢、性別、職業などを一致させた健常者46名の腰部椎間板をMRIで撮影した結果、健常者の76%に椎間板ヘルニアが、85%に椎間板変性が見つかった」
これはつまり、
「腰痛や下肢痛のない76%、すなわち4人のうち3人が椎間板の異常がある」ということです。
これにより、腰痛や下肢痛がない人にも腰の骨の変形や椎間板(腰の軟骨)の異常があることがわかり、「腰の骨や椎間板に異常があるからといって腰痛になるとは限らない」ということがわかりました。
腰痛の原因は?
腰の痛みの原因のほとんどは筋肉にあります。
ご高齢の方ですと座る時間が長くなったり、外出することなどが少なくなり腰の足や腰の筋肉が硬くなります。筋肉が硬くなると血のめぐりが悪くなるので痛みを感じやすくなってしまいます。
逆に動かし過ぎで腰痛になる方もいますが、このような方は腰の関節の動きが硬くなっていることが問題です。
このように筋肉を柔らかくして、関節の動きを良くすることができれば、どのような痛みでも改善できる可能性は十分にあるのです。
私のおこなう腰の治療
私のおこなう治療は崩れた姿勢やバランスを整えて筋肉の負担を軽減するのが主な目的です。
そのためには腰だけでなく、骨盤や股関節、場合によっては足首などの整体もおこないバランスを整えていきます。
様々な原因で筋肉が疲労すると、神経と筋肉との神経伝達も悪くなってきます。そうなると筋肉をうまく動かすこともできません。
当院ではこの悪くなった筋肉と神経の反応(働き)を改善するための特別な治療をおこなっています。
それが「神経筋促通法(PNF)」といわれる治療で、この治療は脳梗塞や筋麻痺系などの神経疾患のリハビリとしてももちいられる特別なものです。
神経筋促通法をおこない筋肉の反応を高めることができればその場で痛みが大幅に軽減したり、曲がらなかった腰が曲がったりすることもあります。
当院ではその他にも鍼灸やカイロプラクティック、運動療法など様々な治療を患者さんの状態に合わせて使い分けて施術をおこないます。
手術をされる前に…
今回の患者さんのようにご高齢になると手術をされる方も少なくありません。
ただ中には手術を受けなくても十分によくなる人もたくさんいます。もちろん手術を受けるべき状態の人もいますが、まずは手術される前にできる限りの治療をおこなってみてはいかがでしょうか?
入院されてからなかなか体が回復しない方、腰や股関節、ひざ関節などの手術をされても痛みでお悩みの方、もしくは手術をしようかどうか迷っている方はぜひ当院にご相談ください。
ご質問やお問い合わせはLINEでも承っております。
お悩みの方はぜひご相談ください。
(柔道整復師・鍼灸師 森洋人 監修)