こんにちは!
京都市北区 北野白梅町 円町近く もり鍼灸整骨院の森です(*^_^*)
今回は子供の外反母趾についてのお話しをさせていただきます。
子供なのに外反母趾?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、当院には子供の足の問題のご相談も多くいただきます。
・放置していても良くなるのだろうか?
・成長期だからなのか?
・サポーターは使った方がよいのか?
・歩き方が悪いのか?
・靴が悪いのか?
・どのような治療があるのか?
・治療すれば良くなるのか?
当院にご来院されたお子さんのご両親からはこのようなご相談を良くいただきます。
私も小さな子供をもつ親の一人ですが、こどもの身体のこと、成長のことになるとやはり心配になってしまいます。
子供のことが心配になってネットで情報を集めている方も多いでしょう。でもそうやって調べているうちにどんどん不安になってきませんか?
ネットには不安を煽るような情報もありますし、いろいろな考えがあってどの情報を信じたらよいのかわからないくなりすよね。
私はこれまでたくさんの外反母趾患者さんの治療をさせていただきました。
その中には小学生のお子さんや中学生のお子さんもたくさんいます。
そこで今回は私が治療をおこなってきた経験から、子供の足に対して本当に必要だと思う対処法や治療法というものをご紹介させていただきます。
この記事を読んでいたただき正しい対処法や改善方法を知って、少しでも安心して子供の成長を見守っていただければ嬉しいです。
子供の足が心配な方はぜひ最後までじっくりとお読みくださいね。
外反母趾とは
足の親指の付け根の角度が15°以上曲がると一般的に外反母趾であるといわれます。
足は身体を支える土台になっています。
もしも指の変形があると、足の痛みだけでなく膝の痛み、股関節の痛みを発症することも多く、姿勢も悪くなることから肩こり、腰痛の原因になることもあります。
外反母趾は進行性ですのでそのまま放置し角度や、痛みが強くなると手術になるケースもあります。
ところが「手術をしたけどまた戻った」「手術で角度は改善したが痛みが残る」という話もよく耳にします。これは「根本的な原因」が治っていないからです。
外反母趾の根本的な原因とは?
足の変形の原因はヒールや狭すぎる靴だと思われている方が多いでしょう。
確かにそれも原因の一つですが、ヒールを履かない男性や子供にも足の変形は起こります。
つまり外反母趾の根本的な原因は他にあるということです。
実は、足が変形する根本的な原因は「歩き方」と「足の指を使えていないこと」にあります。
外反母趾になりやすい歩き方
下の写真のように骨盤の歪みや股関節の硬さやねじれがあると悪い歩き方になります。
このような歩き方になると、足の親指が外側にねじられますので、足の親指が変形します。
良い歩き方は親指の腹で地面を蹴りますが、悪い歩き方の人は母趾の側面で地面を蹴っています。
歩き方を根本的に良くするには意識だけで歩き方を変えるのではなく、骨盤の歪みや股関節の硬さを改善する必要があります。
姿勢が悪くなると足の指が使えない
本来足は、「かかと・指の付け根・足指」の3点で体を支えていますが、姿勢が悪くなるとかかとと足の付け根の2点で体を支えはじめます。
すると足の指に力が入らないので足指の筋力は弱くなり、浮指になってしまい、開帳足も悪化するという悪循環になります。
この浮指と開帳足というのが変形の前段階です。浮指と開帳足が悪化するにつれて変形が増してきます。
以上が足の親指が変形する主な原因です。
子供の足の変形を予防するということは、「歩き方や姿勢が悪くならない対処法」と言い換えられるかもしれませんね。
間違った対処法で悪化する
私がなぜこのような記事を書いて情報を発信しているかというと、間違った対処法をしているせいで、よけいに足の状態を悪化させている方が多いからです。
そうならないためにもぜひ正しい知識を持ってください。
それではよくある3つの間違いと、正しい対処法をみていきましょう。
①大きい靴を履く
子供の足の成長は早く、すぐに大きくなるからと大きい靴を買い与えてはいませんか?
実は大きい靴をはくと足が変形しやすくなります。
まず、大きな靴をはいていると靴の中で足が動きすぎてしまいます。
靴の中で足が動きすぎると足元が不安定になるので、そうならないように足の指を反ってみたり、踏ん張ってみたりと余計な負担が足にかかります。
その結果、足の横幅が広くなり「開帳足(かいちょうそく)」という状態になります。この開帳足は変形の大きな要因の1つです。
正しい靴の選び方や履き方はこちらの動画を参考にしてください。
②専用グッズや足のサポーター
みなさんはこのような外反母趾グッズやサポーターを見たことはないでしょうか?
たいてい、このようなグッズは足の指にクッションを挟み親指をや指の間を広げるように設計されています。
ところが足の指に物を挟むと、足の横アーチまでもが広がり開帳足の原因になってしまいます。
さらに、母趾の動きも悪くなるので関節が炎症を起こし痛みを引き起こすことさえあります。
このようなグッズやサポーターをされている方は今すぐ使用することをやめましょう。
③足の指だけの運動をする
変形を改善するために足の指の運動を子供にさせている方もいらっしゃるでしょう。
実際に足の指の運動は良いことですが、実は変形を改善するためには足の指だけでなく、股関節や体幹など体全体を使った運動が大切なんです。
なぜなら足の変形は姿勢とも関係しているから。
私が今まで診てきた外反母趾の子供は例外なく姿勢が悪かったです。姿勢が悪いと足の指をうまく使えなくなるので外反母趾の要因になります。
難しく考えることはないので、外で遊んだりスポーツをしたり体を動かす機会をたくさん作りましょう。
あと、座り方には注意してください。
横座りや、ぺたんこ座り(お姉さん座り)は股関節がゆがみ姿勢を崩しますのでなるべく避けましょう。
小学生くらいまでのお子さんはまだまだ成長過程ですので正しい対処をおこなえば、自然と足の変形が良くなることも多いです。
実際に診てもらわないと不安だという方はご相談いただけたらと思います。
当院のおこなう外反母趾治療
外反母趾を根本的に改善するには悪い歩き方や姿勢を改善し、靴の選び方やはき方を正しく理解することが大切です。
治療では原因となる悪い歩き方や、姿勢を改善するために股関節の硬さや骨盤の歪みを整えていきます。
股関節や骨盤の状態を整えずに、足の整体をしたりテーピングをしたりしても、なかなか改善しないか、良くなってもすぐに悪い状態に戻ってしまいます。
あと、靴の履き方や選び方も大切です。
足に合わない靴を履いていると足の変形が悪化していきます。実は靴の問題を正すだけで足の痛みが改善される方もたくさんいらっしゃいます。
私はフットケアトレーナーという資格を持っていて、オーダーメイドインソールの作製、靴選びのアドバイス、正しい靴のはき方なども指導させていただきます。
外反母趾を改善するために一番大切なことは、どれだけ早く正しい対処や治療をおこなうかということです。
もしもお子さんの外反母趾でお悩みでしたらいろいろとサポートできることがありますので、一人で悩まずに当院に相談してくださいね(^_^)
ご質問やお問い合わせはLINEでも承っております。
お悩みの方はぜひご相談ください。
(柔道整復師・鍼灸師 森洋人 監修)