こんにちは!
京都市北区 北野白梅町 円町近く もり鍼灸整骨院の森です。
この度は腰のヘルニアにお悩みの患者さんに治療のご感想をいただきました。
来院時はとても不安そうな表情をされていて、足をかばうようにベッドまで歩いてこられました。
京都市上京区からお越しの60代女性のこの患者さんは、年末ごろより腰の痛みを発症し病院に受診したところ「腰部椎間板ヘルニア」と診断されたそうです。
それからリハビリを開始し、1ヶ月過ぎたあたりから腰の痛みはだいぶ回復。
しかし歩くときに足を引きずる動作がどうしても改善されず、医師からは麻痺が残っているから、手術が必要だと言われたそうです。
様子をみて回復しなければ手術ということでしたが、その後も回復の兆しはなく周囲の人からも歩き方を指摘されるようになったそうです。
何とかしなければと思いつつも、手術は出来るだけ受けたくないとの葛藤で体も心も疲れているご様子でした。
そんな時にネットで当院をみつけられ何とかならないかとご相談いただきました。
検査をすると確かに足の力が入りにくくなっていました。
この力の入りにくさは「筋肉と神経がうまく繋がっていない」ことが原因です。
筋肉は神経からの信号で動いていて、ヘルニアやその他の神経疾患があると、この筋肉と神経の信号のやり取りに異常が出てしまいます。
これが一般的に言われる「麻痺」というものです。
当院ではこの筋肉と神経のつながりを回復させる治療をおこなっており、初回の施術後から力の入りやすさを実感され、何より足をかばう動作がずいぶん改善されました。
半ば手術で治すしかないとあきらめていたらしく、その変化に大変感激してくださいました。
5回ほどの治療を終えたころにはほとんど違和感なく歩くことができ、足の力も反対側と同じくらいに回復しました。
手術をしなくても麻痺が治るんだととても喜んでいただけました。
患者さんのあきらめない気持ちが当院と患者さんを結び付けてくれました。私もお気持ちにこたえることができて本当に嬉しく思います(^^)
目次
Y.Y様 60代 女性 京都市上京区在住
症状:腰部ヘルニア、歩きにくさ
何が決め手で当院を受診されましたか?
他院(整形外科)でヘルニアで要手術といわれ、手術は避けたいのでHPでここを知り受診しました。
どのような症状でお悩みでしたか?
痛みは軽減していたのに、麻痺のようなものがずっと取れず歩き方も変でした。
実際に受診されてみてどうでしたか?
とにかく説明が詳しく、個人に合ったことを言ってくださり、1回目で体もですが不安がすごく減ったのが大きかったです。
足もほぼ回復しました。
またあの痛みに悩まされないよう定期的に診ていただこうと思います。
腰椎椎間板ヘルニアとは?
腰椎椎間板ヘルニアは腰の椎間板という軟骨の中にある髄核(ずいかく)といわれるゼリー状の内容物が椎間板の外に飛び出した、もしくは膨隆した状態をいいます。
この髄核や椎間板が神経に障害を及ぼすものを腰椎椎間板ヘルニアといいます。
症状は「腰痛」「下肢痛」「麻痺」
その症状は神経が障害されることにより様々なものが出てきます。
始めは腰痛を自覚することが多く、この段階では単なるぎっくり腰か、神経の圧迫による腰痛かの判断は難しいです。
その後、症状の特徴でもある下肢痛が出はじめます。下肢痛は痛みやしびれとして感じます。おもにお尻から太もも、ふくらはぎ、指先などに痛みを感じます。
初は辛い腰痛、その後に下肢の痛みやしびれが強く感じるようになるのが一般的な特徴です。
当初は痛みやしびれが主な症状ですが、次第に足の筋肉が弱くなってくる場合もあります。神経が圧迫されることにより、その神経が支配している筋肉が麻痺するからです。
例えば腰椎の5番目の神経が障害されると、腰椎の5番目の神経が支配している筋肉が麻痺するために足の指や足首を上にあげられないという状態になります。
歩くときに足首がうまく上がらないためにつまずきやすくなることもあります。
診断の方法は?
きちんと診断するには病院でMRIをとります。
レントゲンでも椎間板の診断はできますが、これはあくまで予測にしかすぎません。レントゲンでは背骨の間が狭くなっていることを指標として、確定診断をしたい場合はMRIを撮影します。
一般的な治療方法は?
一般的にはまず保存療法といって手術をしない方法が選択されます。(電気や温熱療法、理学療法などの保存療法)
1つの目安として3か月程は保存療法を試みます。多くの場合保存療法で症状が改善されます。
ヘルニアは一生付き合っていかなければいけないと思われている方もいますが、決してそんなことはありません。
外に飛び出したヘルニアは、体に「異物」として認識され「貪食細胞」といわれる、マクロファージが吸収してしまいます。つまり時間の経過とともに消えていくのです。
急性のヘルニアが疑われる場合の対処法
⒈温める
急性の場合は温めるようにしましょう。腰痛の患部もですが体全体が冷えないようにすることも大切です。急性の腰痛は冷やした方がよいと思われがちですが、多くの研究では温めた方が良いことがわかっています。
⒉楽な姿勢を探す
急性の場合は、座っていても横になっても痛いことがありますが、痛みのましな姿勢ともあります。
もしも、どのような姿勢でも痛いという場合は、痛い方を上にして下になっている腰の部分にタオルを入れて横向きに寝てみてください。
急性の場合は、始めは強い痛みがありますが、炎症による痛みですので数日すれば痛みは半減してきます。
数日間は無理をせず動くのが辛ければ安静にしてください。炎症が治まり痛みが軽減してきたら少しずつ動くようにしましょう。
⒊押さない・揉まない
マッサージしたり揉んだり押したりは絶対にやめましょう。
さらに炎症をおこし悪化します。炎症が治まった後は筋肉が硬くなるので筋肉の緊張をとるような治療やストレッチが効果的です。
自己判断で対処すると症状を長引かせるだけですので無理をしないでください。
あまり怖がらないでください
先ほどもご紹介したように神経に飛び出したヘルニアは細胞が食べてくれます。つまり治る病気です。実際に9割の方が手術しないでも良くなるというデータもあります。
本当に問題となるものは全体の1割にも満たないものです。
さらにこのような驚くべきデータもあります。
「腰痛のない健康な人の76%に、椎間板ヘルニアがある」
「腰痛のない健康な人の85%に、椎間板変性がある」
これは腰痛界のノーベル賞ともいわれる賞を受賞した論文によるもです。
この論文により腰痛がある、ないにかかわらずヘルニアが存在するということが証明されました。つまり、それが腰痛や下肢痛の原因とは限らないということです。
実際に診断された方の治療をしていても、数回の治療で腰痛や下肢痛などの症状が改善される、もしくは消えてなくなることがあります。
これは症状の原因が神経ではなく、他に原因があることを示しています。
ヘルニアはきちんと治療をおこなえば治る病気です。
治らないとあきらめる前に、手術しかないと落胆する前にできることはたくさんあります。お困りの方はあきらめる前にぜひ一度当院にご相談ください。
ご質問やお問い合わせはLINEでも承っております。
お悩みの方はぜひご相談ください。
(柔道整復師・鍼灸師 森洋人 監修)