【動画あり】野球肩の痛みを治す「3つのポイント」

みなさんこんにちは!
京都市北区 北野白梅町 円町近く もり鍼灸整骨院の森です。

当院には小学生から社会人まで野球による肩の痛みでお悩みの選手がたくさんご来院されます。
野球による肩の痛みは野球肩といわれます。

整形外科や整骨院、整体院などたくさんの治療院がありますが、肩の痛みでお悩みの選手はなかなか減らないのが現状です。
野球肩の治療には、施術のポイント、投球フォーム、体の使い方など専門的な知識も必要になってきます。
そこで今回は少しでも肩の痛みでお悩みの選手の力になれればと思い、解説付きで動画をご紹介させていただきます。(動画はブログの後半です)
野球による肩の痛みでお悩みの選手はぜひとも最後までご覧ください。

今回のテーマは、
「野球肩を治す3つのポイント」です。それぞれ解説させていただきます。

ポイント①「関節の動き」

まず肩の治療において一番最初にチェックしていくポイントがそれぞれの関節の動きです。
特に肩甲骨、肩の内旋・外旋、股関節の動きは肩との関連が深いのでしっかりとチェックします。

肩甲骨の動き

実は肩の動きというのは「上腕骨」と「肩甲骨(肩甲胸郭関節)」の動きからなっています。
例えば肩を180度上げた時であれば肩甲骨が60度、上腕骨が120度動いていることになります。肩関節の他のすべての動きでこのように上腕骨と肩甲骨が連動して動いているのです。
肩甲骨の動きが悪くなれば、上腕骨の動きが大きくなりすぎて肩関節に負担がかかります。このように肩甲骨の動きの悪さは野球肩の原因になりえます。

肩関節の内旋、外旋

肩関節の内旋、外旋という動きは投球動作でもとてもよく使われる動きで、この動きが悪くなると肩を動かすときに引っかかったような動きになり、痛みの原因になります。
まずテイクバックにかけて肩関節は「内旋」します。
そして肘が一番高い位置にくるトップポジションにかけて今度は「外旋」していきます。リリースにかけては今度は内旋します。
この「内旋」→「外旋」→「内旋」の動きがスムーズにおこなえると肩の痛みのリスクを減らすことができます。

股関節の動き

野球肩の改善には股関節の動きがとても重要になります。
股関節が硬くなると「早い開き」や「突っ込み投げ」などの肩に負担がかかり痛みのリスクが高い投球フォームになります。
特に股関節の「内旋」と「伸展」といわれる動きが重要です。
股関節の内旋は、軸足の「ため」や踏み出した足の「膝割れ」を起こさないために重要になります。
股関節の伸展という動きが硬くなれば踏み出しの幅が狭くなったり、上半身の動きも小さくなったりします。

右股関節の伸展
左股関節の内旋

 

ポイント②「筋出力」

いくら柔軟性があっても、投球フォームがよくても、筋肉に力の入りにくい状態で肩を振り回しているとそのうち肩を壊す可能性があります。
例えば投げすぎて筋肉に疲労がたまると、筋出力が減り持っている筋力を100%発揮できなくなります。
これは肩の筋肉の疲労だけでなく、下半身の疲労による「ふんばりが効かない状態」も問題で、下半身でふんばりが効かないと上半身に頼った投げ方になり肩を痛めてしまいます。
あと、投球フォームが悪いとある一定の筋肉ばかりに負担がかかり野球肩になります。あまり投げていないのに肩を痛める選手に多いパターンです。

筋肉の出力を向上させるには、筋肉の疲労を回復させるケアや治療が欠かせません。
簡単なケアとしてはやはりストレット、そして筋肉を温めることです。
一般的には投げた後はアイシングで冷やすことが多いと思いますが、筋肉の疲労をとるためにはその後に温めることをおススメします。

筋肉の出力を向上させることは、肩の治療においてもっとも大切なことです。
なぜならストレットをしてもマッサージをしても、鍼治療をしても治らない野球肩は、筋肉の出力が落ちている可能性が高いからです。
当院では「神経筋促通法(PNF)」という手技を用いてこの筋出力を向上させなかなか良くならない肩の痛みを治しています。

ポイント③「投球フォーム」

悪い投げ方をしていると、肩を故障すリスクが高くなります。
早い身体の開き、かつぎ投げ、肘下がり、上体の突っ込み、ひざ割れなどなど、投球フォームでみるポイントはたくさんあります。

投球フォームを改善するうえで気をつけていただきたいのは、自分に合わないフォームを練習することです。
例えばコーチや監督に「肘を上げろ!」と指導されることもあるでしょう。ただそう言われたからといって肘を上げるように投げていてはかえって野球肩になる恐れがあります。
この場合は「なぜ肘が下がっていのか?」という原因を考えて、その原因から改善しなければなりません。

例えば、肘が下がる選手は身体の早い開きにより肘が下がっていることが多いです。
その早い開きの原因も様々で、股関節の硬さ、下半身の筋力不足、軸足の使い方、重心のかけ方、上半身の使い方…
このように原因は選手一人一人違います。指導する立場の方はその原因を見極めて指導しなければなりません。

やはり肩の治療には専門的な知識が必要です。
程度の軽い野球肩であればマッサージやストレッチで改善すこともあるでしょう。
しかし本当に悪くなってしまったものは、それらの対処で良くなる可能性は低いです。

なかなか治らない野球肩でお悩みの方はぜひ今回ご紹介したポイントを踏まえて治療をおこなってください。

野球肩にお悩みのあなたへ

当院には野球肩や野球肘にお悩みの選手がたくさんご来院されますが、

「そのうち治るだろうと思っていたら大事な試合に間に合わなかった」
「ケガをしてレギュラーになれなかった」
「ケガをして野球をやめようとおもっている」

このようなお話しを聞く機会も少なくありません。

実は私自身も長年野球をしてきましたが、高校時代は肩の痛みに悩まされてきました。
当時治療にも通っていたのですがなかなか思うようには回復せず、ライバルに差をつけられたくない一心で痛みを我慢して練習をおこなった結果、野球を続けられない状態になりました。
当時は、
「どうして痛みが出るのだろう?」
「なんで治らないのだろう?」
「どんなトレーニングや治療がいいのだろうか?」
といつも悩んでいました。

今でも「あの時にこうしていれば…」と後悔することがあります。
現在、そのような痛みでお悩みの子供や選手に、私と同じような後悔をしてほしくないと治療家の道に進み、野球肩や野球肘を専門的に診させていただいております。
そしてたくさんの治療をさせていただくことで、なかなか良くならない痛みでもより確実により早く改善できるようになりました。
「痛みに悩む選手があきらめないでいい場所を作りたい」そう思い私は今の仕事をしています。

どこに行ってもよくならない肩や肘の痛み、あきらめる前にぜひ一度私に相談してください。
あなたのお力になれるよう私が全力でサポートさせていただきます。

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(柔道整復師・鍼灸師 森洋人 監修)

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