皆さんこんにちは!
京都市北区 円町近くにあります もり鍼灸整骨院 院長の森です。
今回も皆様の健康のお役に立つ情報をお伝えします。
今回のテーマは、肘の痛み解消のためのセルフケアです。
今回は特に肘の外側の痛みについて、お伝えしていきます。
この痛みは、外側上顆炎(がいそくじょうかえん)、テニス肘とも呼ばれるものです。
しかし、テニスをすると痛みが起こるという訳ではありません。
外側上顆炎とは誰にでも起こる、腱鞘炎(けんしょうえん)のことです。
テニスのバックハンドの動きで痛めるのがこのあたりなので、この名前がつきました。
肘の外側の痛みはなぜ起こるのか?
肘の痛みは一般的に腕や手首の同じ動作の繰り返しによって起こります。
言い方を変えると「手首の使い痛み」とも言えます。
これは、手首を動かすための筋肉の付着部(付け根)がこの肘の外側の骨(外側上顆)にひっついているからです。
手首を沢山使うと、もちろん手首で腱鞘炎を起こすこともありますが、それだけでなく肘の外側で腱鞘炎を起こす場合もあるのです。
ですので痛めている肘だけでなく、関節や筋肉の繋がっている手首、肘、肩の3か所を治療したりストレッチすることが大切になります。
一番やってはいけないのが、痛い肘の外側をぐりぐり押すことです。
炎症を起こしているところを触るのは良くありません。
これをすると治りが遅くなる場合もあります。
痛いところをもみほぐしても悪化するだけ。
痛みの原因である筋肉や関節の動きを和らげる必要があります。
肘の痛みを改善するセルフストレッチ
1、肘の筋肉のストレッチ
肘の骨にくっついている筋肉が硬くなり、肘の付け根を引っ張ってしまって炎症が起きます。
このストレッチは、その悪さをしている筋肉自体を緩めるストレッチです。
まず痛みが強いところを探し、そこから指3本分くらい下の筋肉を押します。
そうすると痛みを出している部分ではなくても痛いのがわかると思います。
というのも、この筋肉全体が硬くなっているので炎症を起こすからです。
その原因となる筋肉は、前腕の伸筋群のうちの一つです。
中指、人差し指のどちらかを上下に動かした時に一番動く筋肉、かつ押して痛い筋肉が効果的です。
そこの部分を2~3本の指でグッと押して、手首を上下にパタパタと動かします。
すると、押している手で筋肉の動きを感じられると思います。
10秒ほどパタパタとして、手をグーっと下げると、筋肉が更に伸びるのが感じられます。
手を押し返すように筋肉が伸びるので、その状態で10秒キープします。
最後に手を緩めます。
これを3セット繰り返します。
2、肘の痛めている場所と反対側の筋肉を伸ばす
痛いところと反対側の筋肉を伸ばすことで、間接的に痛い部分の筋肉を緩めてあげることができます。
そのために腕の内側(腹側)を伸ばしていきます。
この時に肩をすくめないように注意してください。
外側上顆炎の方は肘周りがすごく硬くなっているので、これだけでもピリピリ感じるはずです。
かなり伸びるので少しつらいかもしれませんが、無理のない範囲で10秒ほどキープします。
そしてしっかり脱力しましょう。
これも3セット行います。
この2つのストレッチが終わったら、手首を上下に動かしてみて下さい。
痛みが、ストレッチ後は軽減されていることが非常に多いです。
ある程度、初期、軽度の痛みであれば大幅に改善できる可能性があります。
ただし、このストレッチをしてもなかなか改善されないという方は、
お近くの病院や治療院で相談してみて下さい。
肘の痛みを治す簡単ストレッチについて、動画でも詳しく解説とお伝えしているので、
ぜひ参考になさってください。
本日も最後までご覧いただきありがとうございました。
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(柔道整復師・鍼灸師 森洋人 監修)