こんにちは !
京都北区 はりきゅう整体 もり鍼灸整骨院の森です。
今回は外反母趾と、ヒールやパンプスの関係についてお話しさせていただきます。
私は10年以上、足の問題を抱える患者さんを診てきました。
その多くがやはり女性の患者さんですが、ご来院される方のほとんどが、親指の変形の原因がヒールやパンプスにあると思われています。
確かに先の細いヒールやパンプスは原因の一つです。
ただこれがすべてではないというか、これはごく一部の原因にすぎません。
もしヒールやパンプスだけが原因であれば「ヒールやパンプスを履かない人は外反母趾にはならない」ということになります。
しかし実際には男性や、子供にも足指の変形は起こります。多くの男性や子供はヒールやパンプスははきません。
さらに、女性でもヒールやパンプスを履かないのに、足の親指が痛くなったり、骨が曲がってきて悩まれている方も少なくありません。
では、いったい何が足の変形を引き起こしているのでしょうか。
目次
外反母趾の本当の原因
足の変形の本当の原因を考えるうえで押さえておきたいポイントが2つあります。
その1つが「成長期の足の発達不足」、そしてもう1つが「靴の問題」です。
①成長期の足の発達不全
これは現代の子供たちが抱える大きな問題かもしれません。
たくさん運動したりたくさん遊ぶことで足の筋肉や骨格が発達していきます。しかし外遊びが減ってしまったり、運動する機会が減ってしまうと筋肉や骨格の発達が不十分になります。
子供の偏平足が増えてきていることについては知られてきていますが、足の変形も同じことが言えます。
足には縦アーチと横アーチがあります。
偏平足とは一般的に足の縦アーチが無くなった状態です。横アーチが無くなった状態を「開帳足」といいます。
実はこの開帳足が、足の変形と関連しているのです。
足は構造上、横のアーチがあることで指が開く状態になります。
ところが足の横アーチがなくなると、指は内側に向かって閉じてきます。
子供の足の筋肉が弱くなって、偏平足や開帳足が増えるとそれだけ足の変形のスクが高くなるということです。
②くつの問題
冒頭でも述べましたが、足のトラブルはヒールやパンプスだけの問題ではありません。
例えば子供の場合、成長が早いからといって大きめのくつを買うことが多いのではないでしょうか?
足の変形や、足の痛にお悩みの大人も大きめのくつ、ゆったりとしたくつをはいているのではないでしょうか?
実は「大きすぎるくつ」をはいていると、外反母趾のリスクが高くなります。
しっかりフィットするくつだと、足のアーチを支え足の指もしっかり働きます。
しかし大きすぎるものだと、靴の中で足が遊んでしまいますので、足がズレないように指で踏ん張ったり、指を浮かせたりして「浮き指」の原因になります。
横幅が広いくつだと、足もそのくつの広さに合わせて広がるので「開帳足」の原因の1つになります。
さてお読みいただけたらわかると思いますが①でも②でも最終的に「開帳足」になってしまうんですね。
つまりこの「開帳足」こそ、足の変形の最大のリスクになるわけです。
開帳足の方がもしくは開帳足になる要素のある方が、ヒールやパンプスを履いてしまうと骨の変形が加速してしまいます。
ということはこの開帳足を改善することが、足の改善に必要不可欠ということです。
雑誌やネットなどの情報はよいものもあれば逆効果になるものもあります。
外反母趾の靴といえばその多くが幅の広い靴です。しかし前述したように大きすぎる靴は危険です。
靴を作る人は医学的知識がないか、医学知識を有していない可能性があるので、安易に「専用の靴」を買わない方がよいでしょう。
下のようなグッズやサポーターにも注意が必要です。
これらは足の指を広げる道具ですが、足の指を無理に広げると、それと同時に足全体も広がりますので開帳足を誘発します。
足のトラブルにお悩みの方は、ぜひ正しい知識を持って、足の対処をおこなっていただけたらと思います。
足の変形や痛みの治療については、こちらのページでも詳しくご紹介しておりますのでぜひご覧になってください。
足の痛みがなくなれば、またヒールやパンプスをはくこともできます。
女性にとって好きなパンプスや、オシャレなヒールをはくことも大事なことですからね。
足のトラブルは根本からしっかり解決して、足が快適な楽しい毎日を過ごせるようにしましょう!
当院の外反母趾治療
足の問題の原因は足だけではありません。骨盤や股関節が原因になっていることがほとんどですので当院では足、股関節、骨盤の整体治療と、足のテーピングにて施術を行います。
整体治療
外反母趾テーピング
3か月施術された患者様の足です。(右足)
【フットケアトレーナーとして足の治療には自信があります!】
当院院長はフットケアトレーナーという足治療の専門家です。
足は体の土台になる部分なので、足のバランスが崩れると膝や腰、首などの不調を引き起こすことがあります。
足のバランスを整えることは根本治療そのものだと思い、当院ではその治療に重きを置いています。
当院では偏平足、巻爪、タコや魚の目、その他足のトラブルにも広く対応できます。
骨の変形は例外なく進行性です。放置していると変形が悪化するばかりか、ひざや股関節の痛みの原因にもなりますし、腰痛や身体の歪みの原因にもなります。
痛みがある方は今すぐに治療をおこなうべきですし、痛みがない方も進行予防のために治療をおすすめします。
足の親指の変形や痛みにお悩みの方はぜひ当院にご相談くださいませ。
ご質問やお問い合わせはLINEでも承っております。
お悩みの方はぜひご相談ください。
(柔道整復師・鍼灸師 森洋人 監修)