こんにちは!
京都市北区 北野白梅町 円町近く もり鍼灸整骨院の森です(*^_^*)
突然ですが皆さんはご自身の「歩き方」を観察されたことはありますか?
意外と自分の歩き方ってどんな風になっているかわからないものですよね。
ただ、「なんだかおかしい…」と思われる方も多いようで、当院には「歩き方が悪くなった」とか「歩くときのバランスが悪くなってきた」「体の痛みがあるのもそのせいでは」という患者さんも多くご来院されます。
そんな患者さんにお話しを聞くと「何だかうまく歩けなくなったような気がする」と自分で気がつかれる方もいれば、ご家族に「なんか変な歩き方してるよ」と指摘され気がつかれる方も多いようです。
当院では外反母趾の専門治療や、オリジナルインソールの作製、バランス系トレーニングの指導などをおこなっています。
「歩行」というのは外反母趾の治療においても、インソールの作製に関しても、トレーニングに関しても、とても重要なポイントです。
ですので「歩行」に関してはいろいろなアプローチやアドバイスをさせていただいております。
そこで今回は、
目次
①歩き方が悪くなる原因
②悪くなると起きやすい痛み
③改善するポイント
この3点をご紹介したいと思います。ご自身の歩行やバランスが気になる方や、痛みにお悩みの方はぜひ最後まで読んでみてくださいね。
①歩き方が悪くなる原因
まず悪くなるには様々な要因があります。よくある原因をご紹介します。
筋肉の「反応」の低下
ご高齢の方に最も多いのがこの筋力の「反応」の低下です。
なぜ「反応」という言葉を強調するかというと、実際には筋肉はあるのに「筋肉をうまく使えていない」方が多いからです。
仮に筋肉があってもそれをうまく使えなければ体のバランスは崩れ、歩いていると身体がふらついてしまったり、横に揺れたような歩き方になります。
筋肉の反応が悪くなる原因はやはり活動量の低下、つまり「運動不足」です。
運動不足になると筋肉の反応が鈍りうまく歩けなくなるので、そうなる前に日頃からの運動が大切です。
体のバランスの崩れ
筋力も筋肉の反応もしっかりしている割と若い世代の患者さんは、体のバランスが崩れることによって悪くなることがあります。
例えば、右の骨盤が上ると右足は短く左足は長く、という「脚長差」が生まれます。
足の長さが違えば、自分ではまっすぐ歩いているつもりでも体がかばいながら歩くので「変な歩行」になってしまいます。
このバランスの崩れは、日常生活の癖が原因になっていることが多いです。
例えば、横座りをする、足を組む、仕事で同じ方向ばかり向いて作業する、立っているときにどちらかの足にばかり体重をのせている、などです。
このような偏りが慢性的に積み重なることで体のバランスは崩れてしまいます。
靴の影響
これも大きな原因の一つです。
自分の足に合っていない靴というのは体がグラグラと不安定になってしまいます。
そのような靴をはき続けると、先ほど紹介したような体のバランスが崩れ、歩行に異常をきたしてしまうのです。
②歩き方が悪くなると起きやすい痛み
ただ悪くなるならまだしも、悪い歩き方というのは様々な痛みや不調の原因になります。おきやすいトラブルをご紹介します。
外反母趾や巻爪
外反母趾や巻爪と歩き方にはとても深い関係があります。
特に歩き方影響で足の指にうまく力が入らない方がたくさんいらっしゃいます。
足の指に力が入らないと足のアーチを作る足の筋肉が弱くなり、アーチのつぶれた開帳足といわれる状態になります。
詳細はこちらページ「外反母趾治療について」を読んでいただければわかりますが、開帳足は外反母趾の原因になります。
爪は指に荷重がかかることで横に伸びていきます。もしも指に荷重がかからなければ爪は横に伸びるのではなく、丸まったように伸びていきます。
膝や股関節の痛み
良い歩行だと、膝の関節や股関節に正しい位置でしっかりと体重がかかります。
ところが悪い歩行になると、どちらかの関節にだけ体重がかかったり、ねじれたようなストレスが関節にかかってしまいます。
そうなると関節周りの筋肉が悲鳴をあげたり、関節が変形してしまったりして次第に痛みを引き起こします。
腰痛
腰痛は、股関節や骨盤の動きと関係が深いものです。
もしも歩行がおかしくなり、股関節の動きが悪くなったり、骨盤の歪みなどを生じさせてしまうと腰にも負担がかかって腰痛の原因になります。
猫背やO脚
猫背やO脚なども歩き方が原因となることがあります。
内股の歩き方や、体が横にぐらつくような歩き方をしていると足が外側に広がるような力が加わり、O脚になりやすくなります。
重心が後ろにかかるような歩き方をしていると、バランスをとるために上半身が前傾し猫背の姿勢になります。
③改善するポイント
これはとても重要な事なのでしっかり覚えておいてください。
歩行は意識だけでは変えられません。
なぜなら、悪い歩き方になる原因が改善していないからです。
例えば「股関節のねじれ」が原因であれば、いくら意識したところで本当の意味での良い歩き方はできませんし、かえって無理がかかりどこかを痛めるかもしれません。
この場合は意識を変えるのではなく「股関節のねじれ」を改善することが大切です。そのためには治療が必要かもしれませんし、セルフケアでアプローチ出来るかもしれません。
つまり歩行を改善するポイントとは「原因を知る」ということです。
そうすることでどうすれば良いかという解決のための方向性をしっかりと持つことができ、間違った方法を繰り返したり、症状を悪化させるといった無駄な努力をせずに済みます。
最後に
人の歩き方は本当に千差万別です。
これはスポーツの「フォーム」に似ているかもしれません。
私は野球の投球フォームも指導しています。野球を知らない人からしたらみんな同じような投げ方に見えるかもしれませんが、誰一人として同じ投げ方ではありませんし、これか正解という型にはめてよいものでもありません。
あと巷でよくある「ウォーキングレッスン」は見た目はきれいになり良い運動かもしれませんが、痛みや不調を解決するものではありません。
モデルになりたい方、ただきれいにみられたい方は、そのようなレッスンを受けられると良いでしょう。
しかし痛みや不調にお悩みの方は、もう少し深くご自身のお身体について考えてみてはいかがでしょうか。
そしてご自身では解決できない場合は私がお手伝いできることもたくさんあると思うので、困りの際はぜひ当院にご相談くださいね(^^)
ご質問やお問い合わせはLINEでも承っております。
お悩みの方はぜひご相談ください。
(柔道整復師・鍼灸師 森洋人 監修)